NAPわくわく通信 vol.118

キレない人に育ってほしい!

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学童期は外社会への自立への準備期

NAP学童教室の基本は『泳法指導』であり、水慣れから近代4泳法の習得をめざし、日々子ども達と向き合っています。この時期(学童期)は生きていく上で重要な『外社会での自立の基盤を築く成長段階』と言われています。そこでNAPでは泳法習得を軸にして自立のお手伝いが出来るのではないかと考えています。

 

『泳げる』実感が作り出す生活力とは

水泳は非日常体験です。『できる』『できない』がはっきりしているスポーツですが、がんばれば出来るようになります。さらに他者にその喜びを共有してもらえると『できた』という『心の動き』が学童期に獲得する『有能感』の基盤になると考えています。この有能感の強まりは、この時期の生活を楽しむための大切な心であり、自立に向けて重要な要素となる『自分を認める心=自己肯定感』を育みます。そして、さまざまな生活能力への意欲の基盤、何事にも負けない強い心の基盤となり、外社会へ出ていく大切な心の準備に繋がると考えています。私達はこれまでの経験から泳力向上の喜びがこの『有能感の獲得=自己肯定感の育み』につながることを実感してきました。水泳が得意という『心』が『自己肯定感』の広がりを感じる心に繋がっているからです。

 

『バタ足キック』の壁にぶつかったY君

ドキュメントの主人公は6年生のY君。彼は幼児期に物語教室(スイミーくらぶ)でファンタジーの世界を楽しんでいましたが、小学校入学を機に学童教室に移行。泳法教室を目指すことになりました。

初級クラスは順調に進級。中級クラスで本格的に4泳法に挑戦することになりましたが、彼はバタ足キックが苦手で、一生懸命に練習するのですが、苦手意識があるからか消極的な所がありました。それでも水泳が大好きなY君は苦労しながらもなんとかバタフライまで合格。4年生で上級クラスに進級しました。

上級クラスは今までとは違い泳ぐ距離が多くなります。特にY君の苦手なキック練習は重要な基礎練習です。練習に遅れていくY君に対して叱咤激励の意味で、大きな声で『Y君、キックをもっと速く!』と言うと、名前を呼ばれて𠮟られたと思ったのか泣きながらプールから上がってしまいました。

 

キック練習のアドバイスで『有能感』が芽生えた

『水泳が嫌いになった?』と問いかけるとY君は首を横に振り、『キックは苦手?』と問いかけるとうなずきました。そこで私はキックへの苦手意識を克服できるよう毎日何回も足首を回すようにアドバイスしました。『毎日することが大切だけどできる?』と問いかけると『やる!』とうなずいてくれました。

それから頑張って練習を重ねたY君は6年生の今は上級1A級に進級しています。上級1A級は200m個人メドレー、しかも基準タイムをクリアしなければなりませんが、彼は果敢にチャレンジしています。

苦手なものを自らの力で克服し、今は泳ぐ事が楽しい、記録が出れば嬉しい、そんな思いが表情にみなぎっています。挫折しかけたけど、何とか頑張り続け現在のレベルまで達しているのは『自分は人並以上にできる』という『有能感』をしっかりと獲得できたからではないかと感じています。

 

コーチの責任を再確認

彼も来春は中学生。新しい環境になっても心の強さで乗り切ってくれるでしょう。彼からは子ども達は様々な悩みを持っており、適切なアドバイスを求めていることを改めて教えられました。その悩みをしっかりと読み取り、アドバイスの一つ一つがこれからの人格的成長に大きな影響力を与える可能性がある事、それだけの責任をコーチは問われていると再確認できました。

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