野外・水中活動体験教室 ~ 元気ッズクラブ5月カリキュラムイベント報告

大原湖1泊2日のお泊りキャンプ

目次

ねらい

初参加の子どもと先輩元気ッズの子どもの親睦を深め、仲間になる

その理由

思春期になると親にも相談できないような様々な問題を抱えがちです。そんな時親友が一人いるだけで様々な悩みを相談し合ったりして心の危機を乗り越えることができます。ですが、親友つくりは必要な時にできるというものではなく、それまでにどのような友達遊びをしてきたかが大きな意味を持ちます。

元気っず年代はまだまだ誰とでも屈託なく付き合え、好奇心旺盛で一つ一つの新しい体験をどん欲に吸収しようとする年代です。その仲間体験や素直に感動できる体験が人の心を理解できる情報蓄積となります。この年代ならではの体験をお手伝いするのが元気っずの主な活動テーマで、今回は野外活動に大原湖キャンプを企画しました。ここはNAPからの近場でもあり、豊かな自然があり、専門家による案内や説明もあることから選びました。

これまでの活動体験で培われた能力や仲間関係が自主的な活動の基盤になっていると判断し、できるだけ子ども達主導のキャンプができればと考えました。

① 相談しながらの買い物!

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今回は通常の会費内の予算で企画しましたので、買い物リストと予算はスタッフがあらかじめ設定しましたが、その枠内でスタッフの提案した料理の材料を、子ども同士で相談しながら品定め。お昼ごはんの買い物チームは、メニューがサンドイッチ。食材がどのぐらい必要なのか、どの食材が美味しいか、あれはタイムセールで安いから良いのではないのかと相談しながら、楽しく買い物ができました。殆どスタッフからのアドバイスは必要ありませんでした。

②大原湖に到着!テント張り

 

荷物を降ろしてテント作り!経験豊富な子どもがいるチームは、手慣れた様子ですぐにテントが立ちました。初参加の子どもが数人いたチームは、2年生のあやと君が指揮をしてテント張りに成功!昨年1年間の経験で、しっかりとテントの張り方を新しいお友達に伝えたことに頼もしさを感じました。

③周囲探索をしながら小枝集め

 

火おこし用の小枝を集めていると鴨の行列を発見。みんなで見に行きました。鴨を見ながらの小枝拾い。初参加の子ども達も先輩メンバーの動きを見ながら小枝を拾ってきてくれました。たくさん集めたので明日の朝食の火はもう大丈夫。

④川遊び

 

上流に行くと川の水がとても綺麗でみんな大喜び!水切りをしたり、足をつけたり、綺麗な石を集めたりして遊びました。石切りの石の選び方を5年生のたかあき君が下級生に教えて、投げ方もアドバイスしていました。たかあき君は、メダカを捕りたかった初参加のりお君に魚の捕り方も教えていて、経験豊かな子ども先生でした。

⑤夕食をつくって食べよう!

  

さぁみんなが待ちに待った夕食作り。火をおこしたり、薪を割ったり、拾った小枝を燃やしたり、野菜を切ったりしました。ひと段落したらマシュマロを焼いて食べて休憩!竹串で焼くと手が熱くなるので、みんな工夫をして木の棒を焼いて消毒したのに刺して食べたり、竹串をトングでもったりして焼いて食べました。

晩ご飯はドライカレーです。たくさん作ったけど、とてもおいしくて、みんなおかわりをしてすぐになくなってしまいました。

⑥蛍と夜空

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夜のお散歩は、暗いのでみんながくっついて進んでいきます。夜の小道を歩いて蛍探し。さっき遊んだ川に行ってみると蛍がいました。蛍をみんなで見ていると大学生ボランティアのささだ君が、「蛍は光を当てたり、話し声が聞こえたりすると隠れて光らなくなるよ」と教えてくれました。

夜空を見上げると一面の星空、今にも降ってきそうなたくさんの星々にみんな見惚れていました。

⑦朝食をつくって食べよう!

  

目が覚めると小雨が降っていました。火おこしは、小学生の4年生と5年生の男の子がやってくれました。慣れた手つきで火をおこします。朝ご飯は雑炊で、みんなたくさん食べました。雨がひどくなる前に、テントや荷物を片付けてトレッキングに出かけます。

⑧雨の中のトレッキング

    

パラパラと降ってくる雨にも気にせずトレッキングです。徳地の森の案内さんに色んな事を教えてもらいながら山道を歩きました。

まずは部屋の中で講習を受け、森を歩き始めました。途中でひとりひとりに葉っぱを渡してくれ、「こすってから匂ってごらん」というので子ども達が早速葉っぱをこすってみると、「あ、これ匂ったことある!」と言い始めました。とても良い香りがする葉っぱだったのです。他にも山の神様のお話など子ども達は興味深く聞き入っていました。また、食べられるあまずっぱい木の実を実際に食べながら、「昔はこういうものを私たちは食べていたんだよ」と教えてくれました。さらに帰り道に銀杏が落ちていたので、銀杏とどんぐりは違う事、銀杏がいちょうの木から落ちる事、さらにいちょうが針葉樹であることなどを教えてくれ、子ども達が理科の時間で習ったことをより専門的に理解する大きな助けになりました。

⑨お昼ご飯を食べよう!

トレッキングから帰ってきたらお昼ご飯!サンドイッチです! トレッキングでお腹が空いていたのか、とてもよく食べました。普段なら食べないであろう皿に山盛りにしているパンの耳を、子ども達が取り囲んで、余ったツナマヨやブドウジュースを付けてたくさん食べました。

⑩帰りにバレーボール!

雨の予報だったため、当初予定していた午後のトレッキングから、リフレッシュパークでのソフトバレーボールに変更しました。あまりやったことないバレーボールでもみんなで楽しくワイワイできました!日頃から教室で取り組んでいる水球でのチームワークを生かせた試合ができました。キャンプを経験した初参加の子ども達は、すっかり元気ッズの仲間になっていました。

⑪親睦は深まり仲間になっただろうか

キャンプは楽しい反面、面倒くさいことがたくさんあります。何度もキャンプに来た事がある子どもは、テンポ良く様々な物事の準備をする事ができ、面倒な事もキャンプの醍醐味として楽しんでいました。イベントに初参加のりお君やまさはる君は、マネをしたり、解らない事を教えてもらいながら、最後まで楽しんでいました。

従来のメンバーは新しい子どもと一緒に楽しみながら、元気ッズの先輩として知っていることを教えていました。2年生のあやと君は、昨年は、元気ッズの中で最年少でしたが、1年生のまさはる君がきてくれたおかげで、あやと君がお兄ちゃんとして、とても張り切っていたのが印象的でした。

買い物をするとき、テントを立てるとき、木の枝を集めるとき、料理を作るとき、みんなで自主的に行動していました。仲間と一緒にするので、自分たちである程度解決し、困ったときはスタッフが手を貸していました。物事に取り組んで解決する度に、子ども同士の結束が深まっていったように思います。

これからもさらに仲間の関係を深め、信じあえる仲間がいる楽しさを体験し、新たな経験を子ども時代にたくさん味わってもらいたいと思います。積み重なった経験を生かし、後輩への手助けができるようにと願っています。

元気ッズスタッフ 岡村拓弥

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