NAPわくわく通信 vol.119

キレない人に育ってほしい

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できる心 (有能感) が優しさを育む

2年生のはる君は背泳ぎの練習中。いつもやりたい事は一生懸命にするけど、コーチの話を聞いたりするのは苦手な男の子です。そのはる君が泳ぐのをためらっていたお友だちを勇気付け励ましているのを目にし、彼の心の成長を感じたというお話です。

やんちゃ盛り

いつも好きなように泳いだり、遊んだり、周りの子ども達も巻き込んでしまうはる君。お友だちと楽しそうに話しているかと思えば、集中して練習。自然に成長していくのだろうと思っていました。
ある時、背泳ぎ練習中の1年生の女の子に、はる君が声を掛けていました。彼女は上向き(あおむけ)で浮くのが苦手で、コーチの補助が無いと泳ぐのをためらうほど。そんな子がはる君の言葉に1人で上向きバタ足を泳ぎ始めたのです。まだまだ補助が必要だと思っていた私は、大変驚きました。

はる君の声掛けが勇に!

後ではる君に「何て言ったの?」と聞くと、「頑張って!出来るよ!」と声をかけた…と照れながら教えてくれました。その子は、はる君の励ましの言葉に勇気づけられたのでしょう。その後、苦手だった上向きバタ足に自信を持ち、今では背泳ぎ25mに挑戦しています。

「できる」の積み重ねが友達づくりに

7級(背泳ぎ25m)を合格しているはる君は、みんなの前で「こうやるんやろ」と見本を見せたがるようになっていました。また、彼女への声掛けも「できる」という体験をして欲しかったのだと思います。はる君の行動から「できる」心が獲得できると、自信が生まれ、友達への優しさになり仲良くするというコミュニケーション能力の成長に繋がるのではないかと感じました。「励まし合い、学び合い、競い合い」これからも、子ども達がお互いを認め合いながら成長していけるように、私達がお手伝い、応援していきたいと思います。
ジュニア学童主任 吉岡 淳

お母さんより

やんちゃ盛りの息子の心の発散が入会のきっかけでした。いざ、教室が始まると、楽しんでくれたらいい、と思っていたのに集団での息子の様子が目につくばかり。教室が終わって、コーチから「楽しそうに活動してくれました。明るい性格でこちらも楽しかったです。」と言われ力が抜けました。
内面に目を向けたコーチの言葉がとても嬉しかったのです。そんな教室だから息子ものびのびと楽しめたのだと思います。「楽しい」は心の余裕をもたらす素だと思うので、楽しみながらできる事をたくさん増やし、自信を付けてくれたら嬉しいで
す。

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