この成功を糧に!

前回まで、私自身の失敗談を書いてきましたが、今回は成功談を書こうと思います。もう20年以上前の私の現役時代、高校生の頃の出来事です。

中学校では水泳部に在籍していましたが、部活でしか練習をしていませんでした。夏場は学校のプールで、冬は合同ガスの温水プール(外気温1度、20度の温水!ちなみにNAPは年中30度)に週二回通って練習していました。

そんな練習環境の中、部活で泳いでいただけにもかかわらず、インターハイ(全国高校選手権)出場する事を目標に西京高校に進学!

中学校では、それほど距離を泳いでいたわけではなかったので、高校進学により一気に泳ぐ距離が長くなり、それに比例するようにタイムもどんどん伸びていき、全国大会出場目標が現実的に!

しかし、高校2年生の夏のインターハイ予選会、体調管理を怠って夏バテに。決勝には残ったものの体力が続かず、大会標準記録を突破することができませんでした。順調にタイムが伸びたため、少し気持ちがゆるんでいたのでしょう。三度しかない内の1回のチャンスを無駄にしてしまい後悔しました。

2年生のシーズンが終わり、インターハイ出場が出来るチャンスは、あと一年を残すのみ。そこで来年どうしたら標準記録を絶対に突破できるかを考えました。

当時は50m自由形を得意種目としていたのですが、来年の目標突破のためバタフライの練習を開始。なぜなら、バタフライの方がクロールより体力的にもきつく、筋力も必要。

バタフライが速くなればクロールはもっと速くなるだろうと発想したわけです。同時にあまり得意ではなかったスタートの練習も毎日取り入れるようにしました。

正月三が日は休みでしたが、それ以外は土日祝日関係なく朝練と通常練習の水泳漬けの毎日。おまけに両親に送迎を頼むことなく片道一時間の自転車通学!確かに雨・雪の日は大変でしたが、それが当たり前の状況だったので全く苦痛ではありませんでした。それにキックが苦手だったので自転車通学も足を鍛えるのに必要と思っていましたから…。

当時の標準記録は50m自由形で25秒2。練習の成果もありインターハイ予選会である中国高校選手権の一カ月前でタイムは25秒8。この時期に自分のやっていることに迷いが生じると、取り返しのつかない状況になることがありますので、もう自分の今までやってきたことだけを信じていくだけでした。

そして大会当日。50m自由形予選。コース台に上がった時に「絶対に切れる」という自信しかありませんでした。泳いでいる間の記憶は全くないですが、タイムを確認してガッツポーズをした記憶は今でも残っています。

結果は標準突破。インターハイ出場という目標を達成することができました。

目標達成には「何が必要なのか」「何をすればよいのか」「どのように時間を過ごせばよいのか」など自分で納得できた準備ができ、自信を持ってコース台に上がることができた時に、目標は達成できる。それを実感できる経験となりました。

担当している選手には、目標とする大会には自信を持って臨んでもらうようにこの成功体験を日々伝えています。

競泳・泳法主任 河村 浩道

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