競泳に限らず、スポーツ・勉強・仕事等のいろんな場面で、自分の力が及ばないと感じることがあると思います。しかし、そのまま留まっていては、上を目指すことはできません。
自分を見つめることのできる人ほど、自身の「できない」ことを数えてしまうかもしれませんが、それは分析できる力を持っているとも言えます。
また、「できる」力がついてきたら、チャレンジしようと考える方もいるでしょう。
しかし、この選択では自分をなかなか成長させることができません。
「自分がどうなりたいか?」
という目標設定がとても大切です。その目標によって、「絶対にできるようにならなければいけない」ことがあります。
競泳コースでいえは、
目標
◎ベストタイムを出す
そのためには
・基本のけのびを上手に
・キックを速くけれるように
などが、それにあたります。
加えて、大会出場、中国大会出場、全国大会出場など、目標のレベルが高くなるほど、その難易度はあがります。
目標志向
このような考え方を
「目標志向」といいます。
「何を身に付ければよいか」
「そのためには、どういう練習をしていけばよいか」
と、目標を明確にする考え方なのです。
その中で優先順位を付け、目標に向けて、「できる」ことを増やす。「できない」ことにもチャレンジし、「できる」ように努力するようになります。
しかし、多くの場合は、逆の方式が採用され、「積み上げ式」と呼ばれています。「できたら次の目標へ」と考える方法です。そのため、現代の子ども達はこの考え方がほとんどです。
この方式だと、「力がついたら、その後でチャレンジしよう」と考えるので、「できない」ことにチャレンジする気持ちが起きにくくなります。
競泳コースでは、目標志向で考え、目標を設定します。
例えば
9月の中国大会で、50mクロール30秒
↓
7月の中学校選手権で、30秒5
↓
5月の県大会で、31秒
↓
2月の大会で、 31秒5
といったように、目標に対して逆算していきます。そこから、身に付けていくことが必要なことを決めて練習していきます。
もちろん、それは、現在の力では「できない」ことばかりです。しかし、繰り返し「できるように努力する」ことで、必ずできるようになっていきます。
このように、何事でもまずは「目標」を決めることが大切です。そして、「目標を絶対に達成する」という覚悟を持つことで普段の生活から変えていくことができ、どんな困難なことでも乗り越えることができるようになるのです。
競泳・泳法主任
担当コーチ 河村 浩道
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