泳ぎのワンポイントレッスン・・・上半身・下半身・体幹 泳ぐことは、筋トレ!

これまで、四泳法(バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロール)を習得するまでの流れ、長く、速く泳ぐためのポイントをお伝えしてきました。

泳げることが、体力アップに繋がることはお分かりいただけましたね。

しかし「泳ぐ」ことは、それだけではありません。

今回は、泳ぐことが筋力トレーニングにもなることをお伝えします。

目次

関節の可動域が広がると生活が楽になる!

水泳はからだ中の「筋肉」を動かす「全身運動」です。水中では陸上よりも体が軽く感じられます。一方で、水は空気よりも密度が高いため抵抗が大きい。水中で前に進むためには、陸上の何倍もの力が必要となります。ゆっくり動けば少ない抵抗、力を入れて速く動けば大きな抵抗。しかし浮力があることで、関節の可動範囲は広がります。
この特性を利用しない手はありません! 水中での動きを変えるだけで、水泳は理想的な筋力トレーニングになるのです。

楽な筋肉強化に向けての泳法を!

泳ぎ方(泳法)により、筋肉の動き方や発達の度合いも異なります。

それぞれの部位をクロール・平泳ぎ・バタフライでどう使われているのかを見てみましょう。

 

自然な全身運動はクロール…

最も自然体の泳法で、長距離・長時間泳ぐのに適した泳法です。全身の筋肉をバランス良く動かすトレーニングにはもってこいの泳法です。

大胸筋・大円筋・広背筋・上腕三頭筋とたくさんの筋肉が使われています。(図1参照)

 

腕を動かすことで、肩甲骨周りの僧帽筋は常に使われています。クロールだけでも、これだけ多くの筋肉が使われている!つまり筋力トレーニングをしているという訳です。

 

胸の厚みを生み出す平泳ぎ(ブレスト)…

平泳ぎ(ブレスト)は、まっすぐの姿勢から上体を繰り返し持ち上げるスタイル。筋肉のパワーは上半身の正面に集中します。

水をかく時の手・肩の動きは、常に体の正面に向けて行われます。したがって肩の動きで使われる筋肉は、三角筋がメイン。また、平泳ぎで最も発達する筋肉は大胸筋。入水し伸ばした両手を外側へ向け、円を描くように内へ持ってくる!この動作が大胸筋に大きな負荷をかけ、胸の厚みを生み出します。

 

バタフライ…

四種目の中で圧倒的な運動量のバタフライ。上半身の筋肉にはかなりのパワーが要求されます。

両腕を回しながら進みますから、肩にかかる抵抗は大きく、三角筋は前後・中央部のすべてを稼働させるため、肩は大きなボールのように発達します。その肩の動きを補助するのは僧帽筋。常に水面に平行な姿勢を保ち、抵抗の大きい水中で動くことで、肩周りの筋肉が豊かになるのです。
 
水泳は有酸素運動だけでなく、泳ぎ方によってさまざまな筋肉を鍛えています。
陸上で困難な筋トレも、水中で無理なく行うことができる!
これもまた水泳の大きな魅力。泳がない理由はありませんよね。

泳法教室担当

中村さゆり

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