広がりし登山仲間と至福感

NAP通信第91号での『NAP登山部』の紹介で、嬉しいことにそれをきっかけに興味を持っていただいた方々があり、共に今年に入って早々、2週連続で楽しく登山してきたご報告をさせていただきます。

『そして登山部へ!』

2018年8月に入会されたMKさん(60才代女性クラブナイト)は、入会当初、続ける自信がないとの不安感を強くお持ちでした。しかし、体力をつける為に努力されるうち、グループエクササイズ参加の楽しさが継続の力にもなりました。2020年4月からコロナ禍による休会を経て10月に復帰され、マシンでの走行を始めて間もなく、足首と膝に痛みが出現しました。傾斜をつけて走られていたので負荷を下げるようにアドバイス後、状態も回復し、グループエクササイズの後は、毎回走らないと気持ちが悪いというレベルにまで習慣化されました。30分間で約3kmだった走行距離が徐々に増え、5km達成時、「おめでとうございます!」と伝えると、美しく光る汗を拭いながら、はにかんだ笑顔で「そして、登山部へ。」とのお返事。その時の感動は忘れられません!

続々と入部希望あり

早速、お正月休みは比較的スケジュールが合いやすいのではとご提案。その後MKさんと共にマシンでウォーキングをされるIHさん(50才代女性クラブナイト)も興味を持たれていること、更に、そのお二人から、「SHさん(60才代男性クラブナイト)も登りたいってよ。」、スタッフからもYFさん(50才代女性クラブデイ)も入部希望だと聞き、水中ウォーキング教室の入会動機が『登山できる体力をつけること』であるSYさん(60才代女性)も合わせてお誘いしてみました。

初登山に最適な場所を

1月3日(月)、新しいお仲間5人とスタッフ2人を含めた10人で大海山・勘十郎岳など200~300mの山々をぐるっと1周巡るコースを予定しました。実は当初、徳地の法華寺から上がる狗留孫山(くるそんざん)の予定でしたが、新しいお仲間のうち、登山が全く初めてという方が4人いらっしゃったので、寒い時期でも雪が積もる可能性が低い、集合しやすい、展望が良い、キツ過ぎないが充実感はある場所にしたいと考え、予定を変更しました。

楽しみと同時に責任も重大

そのコースは私自身、近々行きたかった場所でもあったので、ルンルン気分で計画立案です。ただ、初登山に好印象を持っていただかなくてはいけません。かつて山頂でチキンラーメンを食べた感動を初登山の方々にも是非味わっていただきたかったので、景色の良い大海山(別名:亀尾山)でお昼ご飯にしようと考え、登頂を11時半に設定しました。集合はセミナーパークに9時半、登山開始は10時です。

無理せず自然を楽しむ余裕が大事

4人の方々にとって、ドキドキワクワクの初登山。集合場所から登山口までは車2台で移動し、準備運動とトイレを済ませ、いよいよ登山開始です。とにかく怪我のないように、ゆっくり楽しみましょうと出発して間もなく、一番後ろを歩いていた私は『少しペースが速くないかな?』と感じました。初登山といってもやはり普段トレーニングされている方々。しっかりついて行かれてるなぁと思ったところに「あ~キツい…」という声が。そこで、ペースが速すぎることを伝え、木や草などにも目を向けましょうと声をかけました。

少しでも展望が開ける場所は、立ち止まって給水や写真撮影を楽しみ、見事!目標時間に大海山へ登頂です。

山ご飯を楽しむ

山頂広場には数々のテーブルや椅子が置かれており、見晴らしの良い、ちょうど10人ほどのテーブルを囲める場所に寛いでいらした方々が席を譲ってくださいました。その中にテーブルや椅子を製作されている方があり、素敵な一期一会に感動です。

登山に慣れた常連さんにはバーナーを持ってきてもらい、私は張り切って3リットルの水とケトルをリュックに背負っていました。火を起こしてお湯を沸かしたら、ラーメンに注いで完成!皆さんのお昼ご飯のお供にしてもらいました。

「こんな所でお湯が沸かせるの?」「山頂で食べるラーメンは格別!」と、驚きと喜びの声が上がりました。

初登山の感想は?

澄み渡った青空の下、おやつを食べながらコーヒータイムをしばし満喫する穏やかな1時間を過ごした後、中岳と勘十郎岳の2つのピークも無事に越え、予定通りに14時過ぎ、登山口に戻りました。

4人の方々は、ご自分のペースがわからず前の人に遅れまいとしがちで、ところどころ精一杯だったとのご感想もありましたが、明るく爽やかな表情に胸をなでおろしました。

1週間後に右田ヶ岳

1月10日(月)は祭日。NAPも休館日なので、集合するには最適な日です。この日は常連さんから『右田ヶ岳に登るので興味のある人は8時半に右田小学校登山者駐車場に集合』との連絡が回ってきました。

前週メンバーお2人の都合が合わなかったのですが、水中ウォーキング会員MKさん(50才代女性)とスタッフ1人が加わり、この日も10人で登山です。新しいお仲間4人の方が、この日も参加してくださったのは、非常に大きな喜びでした。

SHさんから、「前は9時半集合だったのに今日は1時間早いから、大変な山なんですか?」と聞かれたので、今回は午前中でほぼ活動を終了するために集合時間を早めたこと、前回は、山頂でお昼ご飯を食べたかったので遅い時間に設定したことをお伝えしました。

憧れの山

右田ヶ岳は、かつて映画の舞台にも使われ、なかなかの知名度と人気を誇る防府市の標高426mの山です。ルートも複数あり、今回は上りが塚原コース、下りが天徳寺コースです。

下山後、IHさんが「近くを通るたびに登ってみたいなぁと思っていた憧れの山だったんですよ。今日、登ることができて本当に嬉しい!」と喜んでくださいました。

達成感と次回への期待感

YFさんからはネットで見つけた右田ヶ岳絶景の写真が何処なのかと聞かれたので、「勝坂ルートですね、今度行きましょう!」と言うと、「是非、行きたいです!でも、もう少し後がいいです!」とのことでした。

2回の登山イベントで、違う時間帯や教室で励む人達との接点もでき、共に自然を堪能しながら汗を流すことで絆も深まりました。ご参加の方々の達成感と次への期待感も伝わり、91号で登山部の紹介ができたことに感謝しています。

今回は、両日とも晴天に恵まれたうえ、ちょうどコロナ禍の状況が落ち着いている狭間で幸運でした。

制限なき日常が待ち遠しいです。

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