一番のモチベーションは?
Aくん 4才
去年8月に入会してくれたAくん。最初はプールに泳ぎを習いに来たというよりは、年少さんらしく遊びに来ている様子でした。5時半からの遅い時間帯の教室を選んでくれたので、『時間的に合うジュニア幼児を選んでくれたのかな?』と思いました。
教室に入って最初の頃は『潜る』ということがどういうことかも分からず、一緒のクラスのお兄ちゃんたちが潜っているのを見て真似してくれました。
しかし、潜るのは『苦しい』・鼻に水が入ると『痛い』ということがわかり、すぐお顔つけも潜ることもしてくれなくなりました。
そんなある日のこと、お友だちの帽子についている進級バッチが欲しくなり、自分から潜る練習をしてくれるようになりました。
子ども達は、バッチが大好きなのだなということに気づきました。そこで、手作りバッチを作ることを計画!『忍者』をテーマ活動にした際、忍者になれた認定として手作り忍者バッチを全員にプレゼントしました。作戦成功、みんな大喜びです。
しかし、忍者バッチを手に入れたAくんは進級バッチの興味が薄くなってしまいました。泳力アップのモチベーションにもなる進級バッチ。せっかくの泳力アップにつながるチャンスを逃してしまったと反省・・・子どものモチベーションは日々変化し続けます。
そして今は、『お母さんに見てほしい、褒めてほしい』という思いが強くなっています。泳いだり潜ったりするとお母さんの座っている窓の近くまで行き『見て』の合図をおくっています。
お母さんのほめ言葉や喜びに勝るご褒美はないのだと実感させられています。
安全と泳力アップ!
Hちゃん4才 Hくん4才
プールでは泳げないけど「ヘルパーを外してほしい」とよくお願いされました。「ヘルパーを外すと溺れちゃうよ」と言うと、Hくんは「僕は溺れたいんだ!」と言ってきます。双子のHちゃんとHくんは、プールに来た時から元気一杯。
その後、溺れないように気を付けながらヘルパーを外すようにしましたが、とても大変だったため、お母さんにも協力をお願いして『コーチがヘルパーを外してもいいっていうまでは外してはいけないよ』と言ってもらいました。
それまでは、Hくんが訴えるとHちゃんも声をそろえて…とダブルでお願いされていたので、お母さんの協力はかなり助かりました。ただその希望をかなえるためにも、できる限りヘルパーなしの練習にも挑戦。
すると、そのコーチの気持ちも伝わったのでしょう、自分から『外してほしい』とは言うことがなくなり、今では十分な練習と楽しい活動がたくさんできるようになりました。
見てほしい泳ぎの成長記録!
はるちゃんは、お兄ちゃんと一緒に3年前から通ってくれています。最初の頃はお顔つけから練習を始めて、できるようになってくると『ボビングジャンプを練習する』『ラッコバタ足をしたい』と自分で決めて言うようになってきました。
最初はそうでもなかったのですが、徐々にギャラリーにいるお父さんお母さんが気になるようになってきました。それまでは自分で決めた泳ぎの練習をしてくれていたはるちゃんですが、お母さんお父さんがギャラリーにいないと、泳がなくなることも多くなってきました。
ある日突然、『お母さんに今日は、はるちゃんがんばってたって言って』と言ってくるようになりました。おそらくお母さんに褒めてほしいのでしょう。
そのことに気付き、ご両親にギャラリーで様子を見守ってほしいとお願いすると、その日を境にはるちゃんのやる気がアップ!驚くほど練習を頑張ってくれるようになりました。
コロナ対策中でギャラリーでの見学は控えていただくようにお願いしているところではありますが、保護者の方々に、子どもを見守っていただくことの効果の大きさに、改めて『一番のコーチはお父さん、お母さんだなあ』と感じた一コマでした。
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