7月31日~8月1日に全国少年少女水泳競技大会(とびうお杯)が静岡県浜松市で行われました。この大会は全国各地から、指定の参加標準記録を切った大勢の小学生トップスイマーが浜松に集まります。
過去には五輪メダリストの北島康介選手、松田丈志選手、岩崎恭子選手、萩原智子選手、中村真衣選手、中西悠子選手などが出場しました。
最近ではTOKYO2020で活躍した、瀬戸大也選手、青木玲緒樹選手、五十嵐千尋選手、酒井夏海選手など、日本を代表する多くの選手がここから巣立っている歴史ある大会です。
コロナの影響で去年の大会は中止となり、今年2年ぶりの開催となりました。今回、NAPから白石小6年のNさんが50m平泳ぎに出場しました。初めての県外試合が全国大会ということもあり、いつも笑顔の多い彼女ですが、前日からかなりの緊張や不安を表情から感じ取れました。
当日のウォーミングアップでは、全国のトップスイマーが一斉にメインプールで泳ぐ中、彼女はその気迫に圧倒されることなく一人のトップスイマーとして堂々と自分の泳ぎの調整をしていました。その姿は前日の緊張や不安に打ち勝っているように見えました。
しかし、レースが近づくにつれ表情に硬さが見えたため、「自分のレースを思いっきり楽しんでおいで!」と言って送り出しました。
結果は惜しくも自己ベスト更新には届きませんでしたが、泳ぎ終わって私の元に戻ってきた彼女の清々しい笑顔は、とても輝いて見え、一回り大きく成長した姿に見えました。彼女には、この大会で得た経験や気持ちを忘れず、次の目標に向かって日々の練習を頑張ってくれることを期待しています。
競泳部門 原田 奏恵
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