シーズン到来!となるはずでしたが、コロナ禍では他のスポーツ同様水泳の競技会も延期・中止となってしまいました。
8月2日に今年度初の競技会が開催されることが決定。選手たちのモチベーションも上がってきたことが感じ取れます。
競技会とは本来、PDCAサイクルで行われている指導をチェックする大切な機能を持っています。その結果を受けて練習計画が見直されるからです。練習ごとのタイム測定、NAP内での測定会でもチェック機能は有していますが、選手たちにとって競技会ほどやる気を発揮できるものは他にはありません。
コーチは目標設定に基づき練習計画(長期・中期・短期)を立てます。
例えば、競技会が多く開催される8・9月を目標に10月から2月までを持久力アップ、3月から5月を最大筋力(パワー)アップ、6月から8月を俊敏性(スピード)アップと大まかに区切り、さらに月単位・週単位で練習を計画します。
もちろん人間ですので計画通りに行くはずがなく、練習→成長の評価→計画の見直しを繰り返し、最終的な目標達成を目指します。
練習の成果を分析する場が競技会です。何故なら公式なルールにのっとって開催される競技会は普段の練習とは違う緊張感をもって自分に挑戦できるからです。
長期的な計画の中で1レースごとに要因を分析して、思い通りの記録が出た時は「どこがよかったのか」
どの練習が成長につながったのか」「さらにタイムを上げるためには何が必要か」を考えます。思わしくない記録が出てしまった時には同様に「なぜタイムは出なかったのか」「やってきた練習は身に付いていたか」「やり方は合っていたのか」等を考えて練習に反映させていきます。
目標設定と現状評価は対になっているので今回競技会が開催されることはとても喜ばしく、私たちコーチもとても楽しみにしています。コーチとしては、一つ一つの競技会の結果は見ていますが、あくまで見据えているのはその選手の将来。高校3年あるいはその先の人生を考えて指導をしています。水泳だけでなく学業なども目の前の事柄に囚われ過ぎずに長期間の目標の設定に取り組みたいと思っています。
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