80歳からでも運動で痛みを克服!

みなさんは、「きちんとトレーにングをすれば80歳からでも筋肉がつく」という情報を耳にされたことがおありでしょうか?

逆に70歳や80歳の節目で体力が衰えたという声もよく聞きますよね。

今回は身体の衰えが身に沁みつつもそれを受け入れ、努力を惜しまず、ひざの痛みを克服された82歳のS・Kさんをご紹介いたします。

 

S・Kさん(大歳在住)は、ご主人を早くに亡くされ、お子さんは県外にお住まいで、長年一人暮らしを続けておられます。NAPに入会されてから25年間、マイペースで運動を続けられています。Sさんからみなさんに一番伝えたいことは

「絶対に継続は力なり、続けてこそなんぼよ!それだけ!」とのことです。

目次

初めての弱気発言に衝撃!「灯油缶が持てない。私もダメになった。」

75歳を過ぎてからもプログラムやイベント、特に軽登山では、いつも元気で前向きなSさん。「疲れた」など弱気な言葉は聞いたことがありませんでした。なので、「私もダメになってしまった」と初めて聞いた時は衝撃は忘れられません。

ご本人曰く80歳の声を聴いてから身体のあちこち(特に右肩)が痛くなってきたとのこと。特に、それまで平気だった18リットルの灯油缶を抱える時に実感されたようです。

実は、Sさんの弱気発言には、きっかけとなる出来事がありました。70代後半、長年日課にしておられる朝の維新公園ウォーキングの際、冬場の凍結した木製の小道で滑って足首を骨折されたことです。その影響か、以後、長期間にわたって左ひざの痛みを訴えられるように。

今できることを前向きに!

平日夜はプールのグループ運動、日曜日は歩いたり泳いだりと、長年プールのみで過ごされていましたが、これを機に十数年ぶりにジムでのトレーニングを再開、スタジオのグループ運動も開始されました。

灯油缶を今後も持てるよう、アームカールという腕の筋肉運動や、肩の痛みの軽減に時々ジムスタッフの個別マッサージも受けておられます。

更に、お家での『肩の痛み軽減運動』をいくつか提案したした。今はご自分に取り入れやすいものを継続中です。

肩のコンディションの把握に以前からクロール25mの腕回し回数を意識されていることも聞き、大切なことだと気づかされました。

肩はまだ完全ではないものの、痛みが随分軽減してこられたようです。

コーチが教えられた「可能性は自分が作るもの!」

ジムのトレーニングを再開されてからは、体重がひざにかかる負担の少ないエアロバイクをしばらくの間かかさず実施されていました。

継続されたことでひざの痛みの不安がなくなられたのでしょう。ある時からランニングマシンでウォーキングを開始され、そのうちウォーキング程度のスピードでの『ゆるゆるランニング』が日課になりました。

ご自分の調子を見極めて、果敢にステップアップされるSさんに、可能性は自分で作るものだなと感心し、私まで元気をもらいました。

痛みの軽減、骨密度アップと体内年齢の若返り!

80歳を過ぎてからは病院で測定する骨密度が下がってばかりだったそうですが、ランニングを始めてから骨密度が上がってきた!と82歳の現在は大変お喜びです。

さらに、今では左ひざの痛みも感じなくなったとのこと!!

また、毎週記録している体組成表を見て、ある時点から体内年齢の数値が若返っていることに気が付きました!伺えば、その頃から『ゆるゆるランニング』を始められたとのこと。これは偶然なのかどうか・・・。清水さんにとってはこの方法がとても合っているようで「ランニングが絶対オススメよ!」とおっしゃっています。

有言実行!

Sさんは70代後半から「80になったらマスターズ(水泳大会)に出るからね」と言っておられたのですが、身体のトラブルが続いたので参加されるかどうか心配していました。しかし、

『前から出ると言っていたのだからもちろん出るよ!』

との即答は、清々しいものでした。

当日は大会の雰囲気を満喫されたようなので、次の大会もお勧めすると、次は5年後というお答え。

流石!割り切りの良さが抜群!!

異国の学生さんと

ジムには山大留学生の方も複数いらっしゃり、バングラディシュ出身のRさんは昨年10月からのご利用です。ある日、Rさんがジムでトレーニング中、Sさんに気づき、私に清水さんとのツーショット写真を撮ってほしいと声をかけて来られ、びっくりしました。

後でお聞きしたのですが、ジムで時々顔を合わせておられ、親しく挨拶をかわすようになったそうです。

しかし、それだけとは思えない、RさんのハイテンションにSさんへのリスペクトを感じました。

他人(ひと)に感動を与える清水さん、凄いです!

たまたまその場に居合わせた幸運に感謝したい素敵な時間でした。

『継続は力なり』

聞きなれた言葉ですし、当たり前のことでもありますが、なかなかできないことでもあります。でも、小さな一歩でも粛々とこなした先に、明るい希望が見える気がします。

成人部門スタッフ 松本 真佐美

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