大舞台を経験することで

競泳はオリンピック、世界選手権、日本選手権、インカレ、インターハイ、全国中学、ジュニアオリンピック、とびうお杯など夏場を中心に全国大会以上の大きな大会が開催されます。

これらの大会は、予選会突破や標準記録突破をすることで出場することができ、全国大会以上の大会出場はかなりハードルが高くなります。

 

山口県では毎月大会が開催され50m泳ぎ切る泳力があれば誰でも参加することができます。

しかし、広島県で行われる中国春季大会、中国小中高大会、2月に行われるきららカップなど中国大会以上の大会では標準記録突破が必要になってきます。

 

ところが、標準記録突破にも期限があり、その期限までの大会でタイムを突破する必要があります。0.01秒でも足りない場合、目指す大会に出場することができません。

標準記録は、大会ごとに各年齢区分(一般的に10歳以下・11~12歳・13~14歳・15歳以上)で設定され、年齢区分が上がるにつれてどんどん速くなっていきます。

 

初めて大会に出場する選手にとっては、小さな大会でも大舞台になります。私自身初めて大会に出場した時の記憶は無いのですが、初めて大会に出場する選手の表情は普段見たことのない緊張した顔をしています。コーチ側も泳ぎ切れるのは分かっていても、毎回ドキドキしながら見ています。

 

しかし、レベルが上がるにつれて次第に大会に慣れてしまい緊張感も薄れてきます。次の段階としては標準記録を突破した選手だけが出場できる大会が目標になります。

 

どんな大会でも標準記録突破のかかったレースでは、今までにないプレッシャーが選手にかかります。そのプレッシャーに打ち勝つには泳力はもちろんですが精神力も必要になります。そして、その精神力は大会での経験や普段の練習の中で培っていくしかないのです。

 

競泳は、タイムを競う競技です。わずか0.01秒で明暗が分かれ、その0.01秒で私自身も随分と悔しい経験をしてきました。しかし、その経験は次につながる貴重な経験であり、絶対に必要なものです。私自身、全国大会に出場できたのもその経験があったからと思っています。

中国大会・全国大会などの大舞台への出場は、日頃の練習を頑張ってきた証拠です。大舞台を経験し、力を発揮することで、それまでの過程は選手達の成功体験となり、次への大舞台へとつながっていきます。たとえ出場が叶わなかった場合でも、それまでの経験は無駄ではなく次への糧となります。

 

今年度は、新型コロナウイルスの影響で、オリンピックをはじめ、ほとんどの大会が中止・延期されています。その状況の中でも、練習は継続していかなけれならず、選手達は精神的にもきついことと思います。。しかし、今は力を付ける時として位置づけ、乗り越えることで一回りも二回りも成長してくれると信じています。

競泳・泳法主任 河村 浩道

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