クロールをマスターしたあなたへ… ステップアップ 背泳ぎ編

毎年「今年は暖冬らしいよ」という声を聞きますが、そうは言っても肌で寒さを感じる季節になりました。寒いからといって家に引きこもりの生活になっていませんか?みなさんもご存じの通り、体は適度に動かさないと筋肉がコリ固まり体調不良の原因になります。水中でほどよく動かすことで、筋肉を和らげてあげましょう。

さて、前号では泳ぎの入口である「クロールの息つぎ」までをお伝えしましたが、今回のテーマは第2の泳法、背泳ぎです。水中での手のかき方に注目しながら、お伝えしていきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

 

目次

☆正しい背浮き姿勢☆

けのび姿勢と同様、できるだけ細く上に引き上げられるようなイメージで伸びます。この時にお腹を突き出しすぎて、体が弓状にならないよう注意しましょう。アゴは引きすぎず上げすぎないようにし、ピンポン玉1個分ぐらいあけるのが目安です。指先から足先までが一直線になるように!

×

  • 股関節がまっすぐになっていない

ワンポイントアドバイス!

体の中心に、1本の棒が通っているイメージを持ってみましょう!

 

☆正しいキック☆

以前お伝えしたけのびバタ足と同様、足の親指同士が触れるように動かしてみましょう。また背泳ぎのキックは、膝が水面に出ないようにして内股で蹴ることを心がけてください。この時に、上下の蹴り幅が均等になるようにキックすることが大切です。どちらか一方にかたよったキックになってしまうと、体の軸がぶれる原因となります。足首をやわらかく使って、テンポよく安定したキックを打てるようになることが理想です。

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背泳ぎのローリングと手のかき方はなかなか難しいので、写真を見ながら説明していきます。まずは正しいローリングの方法を覚えていきましょう。

ワンポイントアドバイス!

背泳ぎは上向きで浮いているため、下向き姿勢よりも力が入り沈みやすくなります。キックは細かく!テンポよく!を意識し、まっすぐな姿勢を保てるようになることがポイントです。

 

☆ローリング☆

①立った姿勢で肩の動かし方をやってみましょう。視線はまっすぐ前へ!頭を動かさずに一方の肩を胸の前、もう一方が背中にくるように動かします。

 

②立った姿勢でイメージが作れたら、実際にプールに入ってローリングキックをしてみましょう。

 


☆正しい手のかき方☆

①ストローク(腕の動作)は腕を回すというよりは、肩を回すようにしてみてください。肘を伸ばして、耳に手が当たる位置から、上に伸びるように大きく回しましょう。この時にローリングをしっかり行い、スムーズに肩を動かすことを意識してみましょう。まっすぐに上げた手は、手のひらを少し外側に向け、小指から入水するようにしましょう。遠くの水を掴みにいく(キャッチ)イメージで!(

 

②キャッチした水は、しっかり肘を曲げ押します。ここで肘が伸びていると、たくさんの水をかき集めることができませんし、手が下がりすぎてしまうと体が沈む原因にもなります。

 

③手の平で水を押しながら太もも付近まで素早く・力強く持っていくこと!体の軸をしっかりとキープしながら、頭を動かさないようにすることが大切です。

背泳ぎは唯一顔が水面に出ている泳法なので、いつでも呼吸の確保ができます。その分簡単だと思われがちですが、「進行方向が見えない」・「どこを泳いでいるのかわからない」などの不安から、体に力が入り、浮くまでが大変だとも言われています。

まずはビート板をおなかに抱え、らっこをイメージしながら浮いてみることからはじめましょう。慣れてきたら徐々に浮き具を小さくしていくのも良いでしょう。(小さいビート板・アームヘルパー・ペットボトル等)浮き具を使って楽に浮けるようになったら、何も持たずに浮く練習をしてみてください。そこから今回の流れに入っていきましょう。どの泳ぎもしっかり段階を追っていくことが習得の近道です。焦らず繰り返し行ってみましょう。

次回は最も難しいと言われる『平泳ぎキック』についてのお話です。足首の使い方に注目していきたいと思います。お楽しみに!

泳法部門担当  中村 さゆり

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