プールのものがたり 3才~ スイミ~くらぶ

幼児後期(4・5・6才)「わんぱくだん」でぼうけんだ

目次

自主性を発揮

 

幼児後期は、『やりたい』イメージを持ち、実現しようとします。ヒーローやお姫様になる『なりきり遊び』もその一つです。自分の心に決めたことを実現できた子ども達は、自分が主人公。主人公になるからこそ、自主性を発揮できます。

 

幼児期に芽が伸びる自主性を発揮させようというのが、物語遊びをする『スイミ~くらぶ』です。

 

絵本の『わんぱくだん』シリーズ

教室では、プール入水前に絵本を読み、そこで読んだ舞台がプールに用意されており、各自が主体的に物語を楽しみます。

世の中には幼児さんが好きな絵本がたくさんありますが、その中でもイメージしやすく、プールで物語遊びをしたらダイナミックに活動して楽しめるだろうと思う絵本を選び出します。ですから、スイミ~責任者はいつも図書館の本をわんさか抱えて読んでいます。

中でも「わんぱくだん」シリーズは定番絵本。全22冊で、過去10年で全ての絵本でプールの物語遊びをしています。

 

夢だけど夢じゃなかった

幼児期は、『ごっこ遊び』を夢中でします。この絵本のように、別世界に入り込んで『ごっご遊び』を楽しむのではないでしょうか?絵本の3人の子どもたちは、集まって『ごっこ遊び』を始めます。いつの間にか夢のような世界で冒険します。夢が冷めて現実に戻ったときに、夢の中のアイテムを見つけます。そして最後に『夢だけど夢じゃなかった』というお決まりの文句があります。

絵本の夢の冒険は、3人あつまれば始まります。1人では始まりません。この絵本は、幼児後期の子ども達をよく捉えています。仲間がいなきゃつまんないのです。

教室では 子ども達が群れて活動する中で『自分はどうしよう』と考えて行動してほしいと思っています。自分で考え自分で行動していく体験を積むことが、自主性の発揮に繋がります。

 

『わんぱくだん』物語りの歴史

過去の教室日誌を少し公開!いつも子ども達はわんぱくだん!

2011年

「わんぱくだん」のきょうりゅうたんけん

ティラノサウルス役のコーチに投げられるという設定…投げられたい子が行く中、私の手を握って…でも行ってみたい、Aちゃん。中には、長浮島を背負って『ギャオ~』と叫び、恐竜になりきっていた子も…

 

「わんぱくだん」のたからじま

丸い浮き島を使った海賊船をとっても気に入った様子のTくん。最後に丸い浮き島が見あたらず、結局ビート板とフープ、ホースを持って『オンボロ海賊船~』と言いながら海賊になりきっていました。

2012年

「 わんぱくだん」のにんじゃごっこ

忍者になりきって、プールサイドを走るときも忍者のポーズで駆け抜けていた、Kちゃん。忍者の世界に行ったときに『みんな、私についてきなさい』と先導をとり、『ここはお城よ』『木にロープがかかっている』など、ひとりでものすごく盛り上がっていたので、みんなでついていくことにしました。

 

「わんぱくだん」ペンギンランド

火山にアイスストーンを投げ入れてペンギンランドを守らなければ…遠くから投げ入れてみたり、火山が爆発した時のボールを投げてみたり、色々な発想がでていました。みんな物語に入り込んで、アイスストーンを投げ入れるのに一生懸命!

 

2019年

「 わんぱくだん」おにわのようせいたち

プールで妖精探しをしていると、テントウムシ(カード)を発見。ナナホシくんが登場して一緒に遊んでいるとゴキリンが!子どもが逃げ回っていましたが、絵本通りに『きみたち ようせい かみさまのこ』の呪文をみんなで唱えて、ゴキリンが無事に改心しました。

「わんぱくだん」はスイミ~そのもの

「わんぱくだん」のいくところ、いつもなにかがはじまるよ…

そんなフレーズで毎回この絵本は始まります。「わんぱくだん」の三人は好奇心旺盛で、一緒に考えて行動し、困った時は助け合って様々な冒険を乗り越えていきます。まさに幼児後期の群れ遊びをしています。スイミ~教室が求めているものが絵本に表現されているのです。ですから、プールの活動に置き換えていけば、おのずと「わんぱくだん」の物語遊びが体験できるということになります。

私が一番大事にしていることはこの絵本の肝といえるオチをきちんと表現することです。「わんぱくだん」が現実の世界に戻った時に、夢の世界の《何か》を必ず持っているのですが、そこが曖昧だと子ども達はモヤっとした気持ちになるので、小道具を駆使してはっきりとしたものを見せるようにします。

そうすると子ども達は大きな声で『ゆめじゃなぁぁぁい』と言ってくれるのです。夢の世界でわんぱく・おてんばができた子ども達は、また元気よく現実の世界で過ごしてくれているはずです。

スイミ~担当:なかや りえ

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