子どもの声にかくされたヒントもっと良い教室になる
子ども達の声
子ども達がいつもたくさんのお話をしてくれます。お出かけなど楽しかったこと、お友達とあそんだこと、園の行事のこと…。そして、教室での素朴な疑問もあります。子ども達の声には、もっと良い教室になるヒントが隠されていると思いました。
今回は、子ども達の声に隠された『教室改善のヒント』をご紹介します。
『スタンプいっぱいになる?』
ジュニア幼児教室では、進級ステップ表に基づいた練習カードがあり、できた項目にスタンプを押す日があります。私たちは『認定日』、子ども達は『スタンプの日』と言っています。
この認定日に、子ども達から『今日はスタンプいっぱいになるの?』という言葉をよく聞きます。
学童期になると、『できた』『できない』が理解でき、どうすればよいなども納得できるようになるので、級合格を目標にすることができます。
しかし、幼児期は『潜れたね』『浮けたね』『バタ足で進めたね』そんな一つひとつが目標にする方がわかりやすいと考えています。ですから、級合格自体を目標にするよりは、ステップ表の項目一つひとつが目標になるようにと考えていました。
でも子どもたちは『スタンプ一杯になる?』って聞いてきます。
そこで、3月から少しやり方を変えました。『できるようなれたらいいね』という思いを込めて、練習カードのステップ項目にできるようになって欲しい月を書くことにしました。次に、ステップ項目ができた時には、子ども達が『できた』ということを楽しめるように…と考えました。
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『スタンプ押したい!』
認定日に、コーチができたステップ項目にスタンプを押していたのですが、子ども達にシールを貼らせてみようと思いました。
シールなら貼り直して修正ができるので、子ども達に貼らせてあげられます。何より子どもはシールを貼るのが大好きです。
4月からは『スタンプの日』ではなくて『シールの日』になります。
『バッチテストあるの?
学童クラスでは、バッチテストをしています。お兄ちゃんお姉ちゃんがいるお子さんが『今日はバッチテストがあるの?』と聞いてきます。
今度からは、『できるようになったら良いね』というところが見てわかるようになりましたし、『できた』ら自分でシールを貼るので、子どもにとって分かりやすい認定日になったのではないかなと思っています。
『僕のカードはどれ?』
カードにはそれぞれ自分の名前が書いてあります。年長さんぐらいになると文字が読める子も増えてきますが、3才のお子さんはいつもお母さんお父さんに自分のカードがどれか教えてもらって取っています。
そこで、自分の練習カードが分かるように写真付きにすることを思い付きました。自分の写真が貼ってあればすぐに分かりますし、シールがいっぱいになったらお家に持って帰って成長記録として喜んでいただけるのではと思い、新しいカードを作成しています。(7月から予定)
『バッチがほしい』
バッチは、フロントで買うことになっているのですが、私はちょっと疑問を持っていました。子ども達がステップ項目の練習をがんばり、ついにすべてクリアし『おめでとう!バッチを買ってもらおうね』は違う気がしていたのです。そこでステップ項目がシールでいっぱいになって、進級する時にはコーチから『おめでとう』って渡すことができたらなと考えています。(2019年7月から予定) 進級バッチが欲しくて、ステップ項目をがんばっている子どもがたくさんいます。『スタンプいっぱいになる?』と言うのは、バッチが欲しいのかもしれないと思うことがあります。
『もっとよくしたい!』
楽しく泳ぎを覚える幼児教室として定着してきたジュニア幼児教室ですが、これで満足してはいけないと考えています。NAPにきた子ども達、みんなが満足する教室を目指し、これからも子ども達の声に隠されたヒントを探していこうと思っています。
ジュニア幼児教室責任者 佐藤 真沙士
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