レベルアップを目指そう!  スタート・ターン編

前号のNAP通信で、四泳法最終種目バタフライまでを紹介してきました。4種目を習得しても、まだまだ奥が深~いのが水泳。せっかく泳ぎに興味を持たれたのなら、大会に出場してみたいと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそんな方におススメ!カッコいいスタート・ターンの方法をお教えします!

 

目次

ターン(折り返し)

ターン(折り返し)は大きく『タッチターン』と『クイックターン』の二種類に分けられます。前者は最もポピュラーな折り返し法で、後者は泳ぎに興味を持った人なら誰しもチャレンジしたくなる「業(わざ)」とも呼べる返し法ですね。

 

★タッチターン

どの種目でも使える一般的なターンです。競技では主にバタフライと平泳ぎで使います。日本水泳連盟の競技規則では、バタフライと平泳ぎは両手で壁をタッチし、向きを変えて壁を蹴らなければいけません。ここでは、クロールのタッチターンの方法をご紹介します。

 

上半身の動き

右手は前、左手は後ろ方向に伸ばした状態で壁にタッチをします。(①)左手は後ろ方向に伸ばしたままで、体の向きを変えながら右手を水上から大きく回し手を合わせます。(②)

下半身の動き

膝をそろえて体を斜めにし、壁へ引き付けます。(②)

全身の動き

上半身・下半身はへそを中心として体の前後を入れ替え、けのびの姿勢で壁をけります。(③)

 

 

★クイックターン

主にクロール・背泳ぎで使います。誰もが憧れるターンですね。その分、回転のタイミング、足のつき方等、非常に技術が必要となりますので繰り返し練習し、感覚を掴む必要があります。壁の近くで前転をし、手を使わずに両足を壁につけ、けのび姿勢で壁をけります。ポイントは回転する際、泳ぐスピードを利用し、できる限り体を丸めて小さく回ることです。

まずは水中でまっすぐに回る練習をしていきましょう。回るタイミングを身体で覚えていきます。

 

その場で前転

最初から壁の近くで行うとぶつかる恐怖心が起こり、まっすぐに回ることが困難になりがちですので、コースの中央等危険のないところで、身体を回転させる練習を行いましょう。その場合、必ず泳いだり、プールの底(壁)をけったりして前へ進みながら、その勢いを利用して回転するようにしましょう

進む力を利用して小さく回る練習をしましょう。

 

壁を使って前転

壁に向かって泳ぎ前転⇒壁をける

ここまでの練習では、壁をけった後、体が上向きになっています。けった後に下向きになれるよう、体をひねる練習をしていきましょう。

(注)壁を蹴る姿勢は、かかととお尻の位置が平行の状態で胸を張ってまっすぐになるように…足の位置が高いと、潜りすぎてしまいます。

鼻から息を出し続ける必要があるので、鼻に水が入る場合は上向きで鼻から息を吐く練習をしっかりしていきましょう。

 

スタート(飛び込み

プールサイドから思いっきり飛び、けのびの姿勢で一点に入水するようにします。スタートは、常に危険が伴いますので、順をおってスタートを身につけていく必要があります。

まずは、飛び込みの形(姿勢)を覚えるために、イルカ飛びジャンプを繰り返しやってみましょう。

背中を丸めて、頭から突っ込むように!

①両手を振って両足で思いっきり遠くに飛ぶ。(足から入水) 形を覚えたら、プールサイドから遠くへ飛ぶ練習をしてみましょう。

②両手を振ってその反動でけのびを作り、頭から入水。

③けのびの姿勢で立ち、プールサイドを思いっきりけって、頭から入水。

※NAPではコーチ同席の場合のみ飛び込み練習を許可しています

以上のようにカッコいいスタート・ターンができるようになると、水泳の楽しみ方の幅も広がってきます。ただ泳ぐだけではなく、タイムを計る楽しみも出てきます。またタイムが縮まってくれば、マスターズ大会に出場する楽しみも出てきます。興味を持たれた方は、泳法教室から始めてみませんか?

成人泳法教室担当 中村 さゆり

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