四泳法の花形種目! バタフライ編

今号でお伝えするのは、いよいよ最終種目のバタフライです。バタフライは四泳法の中でも花形種目であり、誰もが憧れる泳ぎでしょう。バタフライがカッコよく泳げるようになったら・・・。想像したことはありませんか?そんなあなたの希望を叶えるために、今回も細かく動きを探っていきましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

目次

キックの蹴り方

バタフライのキックは両足をそろえて蹴ります。バタ足と同じように親指がふれるぐらいまで足をそろえ、蹴り下ろしの時にお尻が水面にでるくらい強く蹴り下ろしましょう。(うねるように・・・)最初はビート板を持って行うとよいですが、頭をあげていると腰が沈みやすくなるので、顔をつけてやってみてください。慣れてきたら、けのびの姿勢で行うと体もうねりやすくなります。

×膝が曲がりすぎはダメ!

 

○体をできるだけ細長く!

 

ビート板が沈まないように!

 

キックと息継ぎのタイミング

バタフライは、キック2回、息継ぎ1回のタイミングで泳ぎます。

[練習方法]

①体側キック…手を気をつけの状態でキック2回に息継ぎ1回のタイミングで息継ぎをします。注意点としては、「頭を入れすぎないこと」「キックを止めないこと」「息継ぎの時にあごをひいたままする」ことです。キックも膝が曲がりすぎると沈む原因になりますので注意してください。この練習方法で息が上手くできない場合は、ビート板を使ってもOKです。

目線は正面、もしくは少し斜め下を見るように・・・

 

②けのびキック…けのびの状態でキックを2回し、平泳ぎの手を使って息継ぎを1回します。注意点としては、体側キックと同じですが、平泳ぎの手をお腹のあたりまでかきすぎるとタイミングがずれてしまいますので、手を真横に開いて閉じる程度のもので十分です。この練習は、キックだけでなく手をまわし始めるタイミングの練習にもなります。

 

 

 

手足のタイミング

初めにも書きましたがバタフライは、キック2回、手1回のタイミングで泳ぎます。いきなり両手を回してもタイミングは合いますが、肘が曲がる可能性が高くなります。まずは、片手のバタフライからはじめてみましょう。手を回す時にしっかりと肘を伸ばして大きく回し、タイミングを合わせていきます。25m泳ぐ必要はありません。はじめは12.5mずつで練習してみましょう。(行きは右手回し、帰りは左手回しという風に・・・)息継ぎも前を向かずにクロールと同じように横向きでもかまいません。片手バタフライがスムーズにできるようになったら、両手回しに挑戦してみてくださいね。

コンビネーション

 

質問コーナー(Q&A)


Q バタフライって力がないと泳げないのでしょうか?

A.力があったらいいというものでもありません。現に小学1年生ぐらいの子でも泳ぐことができます。バタフライで大切なのは、手足のタイミングとリズムです。この2つのうちどちらが欠けても楽には泳げません。タイミングは比較的身に付きやすいですが、リズムはなかなか身に付きません。リズムが悪いと、泳ぎが止まり(特に息継ぎのときに止まりやすい)体が沈んでしまいます。リズムを身に付けるにはノーブレ(息継ぎなし)で練習するようにしてみてください。

 

Q 肘が曲がってしまい、手がうまく回せません。どうしたらいいでしょう?

A.バタフライは後ろまでかいた手を耳の横まで戻します。体の浮き沈みが大きいと手をうまく抜くことができません。手の平を後方に向け、しっかりかき終わりを意識すればその勢いで力がなくてもスムーズに手を前に持っていくことができます。この時に、クロールのように手を上へ回そうと考える必要はありません。そもそも両手を同時に真上に回すことは、よほど肩関節が柔らかくないと不可能です。水をしっかりかいた後は、真横に開くように前方までもっていきましょう。

さぁ、バタフライのイメージは作れましたか?イメージができたら、実際に挑戦してみてください。難しく考えがちですが、タイミングとリズムだけ考えて泳いでみてください。

 

次号はタイムアップを目指す方には必見、素早いスタートとターンを研究していきましょう。

泳法担当  中村 さゆり

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