ジュニア幼児 楽しく泳ぎを覚える教室

幼児さんが楽しく泳ぎを覚えていくにはどうしたら良いだろう

 

目次

戸惑わないように

NAPに来て、まずはプールサイドで『今日プールでやること』を予告してシャワーへ行きます。この時に前回の教室終わりでする次週の予告を覚えている子どもや、保護者の方にプールでの活動を聞いている子どもは、

『今日は何をするかわかるかな?』と聞くと今日の活動を他の子ども達に聞こえる声で教えてくれます。

今からする活動を知らないままだと子ども達は戸惑います。振り回すことにならないように予告は大切にしています。

 

練習メニューの工夫 子ども達の姿を想像しながら

各クラスで毎月色々なテーマでカリキュラムを作っています。『山』や『川』『海』をテーマにしたり、みんなが知っている昔話『桃太郎』や『浦島太郎』をテーマにしたりします。

カリキュラムを作る段階でコーチがイメージするのは教室での流れです。特に子ども達がどう動くか、何を言ってくるかを予想することが重要です。

コーチのお手伝いをしたい子どもや、黙々とたくさん泳ぎたい子どもなど色々な子ども達がいます。

コーチのお手伝いがしたい子はその子をリーダーにして泳ぎのお手本をお願いしたり、ちょっとした道具を『○○取ってきて』とお願いすると、とても嬉しそうにしてくれます。

黙々と泳ぎたい子どもには『今日は距離が長いぞ!なんと30回いくぞ!』と言うと、張り切って泳いで『もう20回行った』と楽しそうに教えてくれます。

だから子ども達の様子を想像しながらカリキュラムを作成します。

 

ウォーミングアップ

プールに入るとまずはウォーミングアップでプールの中をあっちに行ったりこっちに来たり。寒い冬場はこの活動が重要になります。

ウォーミングアップは、体力を発散させながら体を温めて練習を始める前の準備運動になります。

 

ボビングジャンプ

教室の流れの中で特に重要で毎週必ず行う練習があります。それがボビングジャンプです。特にまだプールにきて間もない子どもはボビングジャンプを多めに練習します。

ボビングジャンプとは足のとどかない所で潜り、プールの底を蹴ってジャンプしてプールから顔を出したところで呼吸をするというもの。

これができるようになると良い事がいくつかあります。

『プールでの呼吸の仕方をおぼえられる』

『呼吸ができるのでおぼれない』

『泳ぎのいきつぎの時の呼吸練習になる』

というのがボビングジャンプの良いところです。

 

プールの練習

プールの練習ではカリキュラムで考えた事が上手くいき、子どもの上達が見えてくるととても嬉しくなります。

『今日の練習では○○くんにバタ足で20回は泳いで欲しい』

『今日は○○ちゃんにプールサイドからジャンプして欲しい』

と考えて、実際にプールでいつも10回も泳げば疲れたと言い出す子が目標の20回を泳いでくれたり、1人でジャンプが怖い子ががんばって1人でジャンプしてくれると、まるで自分のことの様に『やったー』という嬉しい感情がこみ上げてきます。

特に長い期間できなかった子どもができるようになった時の気持ちは言い表せないものがあります。嬉しさのあまり思わず涙が出る事も・・・

 

予告で始まり予告で終わる

楽しかったプールが終わりの時間になりました。後はシャワーを浴びて体を拭いて帰るだけなのですが、中にはなかなかプールから上がろうとしない子どもがいます。せめてプールの端っこまで泳いで上がりたいから『シャワーまで泳いで行っていい?』と聞いてくる子どももいます。そのぐらいであれば『泳いで行っていいよ!』と言うのですが中には

『上がらない!』と頑固な子どももいます。そんな子どもには『じゃあ今日はNAPにお泊りだね。ママにバイバイしに行こうか』と言ってみます。そこでやっと帰るためシャワーを浴びに行ってくれるのですが、それでも帰りたくないという子どもも・・・コーチにとっては大変な反面、子どもがプールを楽しいと思ってくれたということなので嬉しくもあります。

タオルで体を拭き、」帰る時には来週の予告をします。来週何をするかを聞きたい子どもがほとんどです。『次はなにするの?』と聞いてきます。この予告があるからこそ、次回の教室が子ども達にとって楽しみなものになると思っています。

ジュニア幼児責任者 佐藤 真沙士

 

佐藤コーチの思い

私は子どもの頃、同い年の友達と遊んだりしたことはほとんどありませんでした。いつも近所に住んでいたお兄ちゃん達に遊んでもらって色んな遊びを覚えました。公園で鬼ごっこやかくれんぼはもちろん、川遊びや自転車の乗り方まで教えてもらいました。いつしか立場が変わり遊んでもらうのではなく、近所に住んでいる年下の子ども達に遊びを教える存在になっていました。

今の時代、外で遊んでいる子どもは少なく、異年齢集団で関われる環境が減っているように感じています。私はコーチと言う立場であると同時に子ども達にとって昔遊んでくれた近所のお兄ちゃんの様な存在として、NAPのプールという「遊び場」で泳ぎだけでなく、沢山の遊びを覚えて欲しいと願っています。

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