手の動作・呼吸のタイミング をあわせよう! 平泳ぎコンビ編

前号では最も難しいといわれる、平泳ぎのキックの攻略方法をお伝えしてきました。ご参考になったでしょうか。

今回はいよいよ平泳ぎのコンビネーションに入っていきます。平泳ぎは8割方キックで進むといわれています。この正しいキックができれば、あとは手の動作・呼吸とのタイミングを合わせるだけです。この微妙なタイミングの取り方が重要なポイント!

さぁ、じっくり正しいフォームを探っていきましょう。

 

目次

キックと呼吸のタイミング

平泳ぎのキックと呼吸のタイミングは、膝を曲げた時に顔をあげて息継ぎをして(図①)、蹴ると同時に顔を水に入れます。蹴って顔を入れてけのびの状態でしっかりと伸びるようにしてください。(図②)

図①

 

図②

ストロ-ク(手のかきかた)

平泳ぎのストロークは、まずしっかりと手を前へ伸ばした状態から大きく開きます。(図③④)

手を開くことによって多くの水をつかむことができます。

図③

 

図④

 

肘を引き過ぎると、水をかくことができません。肩の線より手前(ハの字)にきたらしっかりと肘を曲げましょう。(90度ぐらい)この時に曲げ方が不十分で、伸びたままだと体が沈んでしまいます。曲げたらあごの下で軽く閉じ、(図⑤⑥)手を止めずに指先からスムーズに戻しましょう。

図⑤

 

図⑥

 

♡平泳ぎ初心者の方へ・・・

わかってるようで?な話♡

平泳ぎの手をかく時、水面をなでながら開いていませんか?手の平は水をかく方向に向いていないと進みません。わかってはいることなのに、意外とできていないことも多いんですよ~。一度自分の手を見てみてね!

 

手足のタイミング

手を開く時に息継ぎ。同時に膝を曲げ(図⑦)、手を前に伸ばすと同時にキックを蹴り、頭を入れてけのびの状態になります。(図⑧)

平泳ぎはけのびの姿勢の時によく進みます。けのびの状態で5秒ぐらい待つようにしましょう。

図⑦

 

図⑧

 

 

①キックが弱い

平泳ぎはキックの推進力が大きいので、正しい姿勢でのキックができていないと十分な推進力を得ることができません。

まずは正しいキックを習得するために、ビート板やけのびのキック練習をしっかりしていきましょう。

※正しい平泳ぎキックの習得方法は、前号(79号)のさゆりも目をご覧ください。

 

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②手のかき方がおかしい

肘を曲げずに伸ばしたままだと、後ろまでかきすぎて手をスムーズに前に戻すことができません。これでは抵抗が大きくなり、ブレーキを掛けてしまいます。
また肘が曲がっていても、この手があごの下でなく胸やお腹の下にあっても同様です。体は指先が向いている方向へ進もうとします。

あごの下で閉じた時、指先が前に向いている状態かどうかを確認してみましょう。スムーズに手を戻すことができれば、抵抗が少なくてすみます。

【練習方法】

ノーブレ(息継ぎなし)の平泳ぎをやってみましょう。(図⑦⑧)

①けのびの姿勢で、頭が水面の位置(てっぺんが水面で目線を底)になるようにします。

②手はかくときに肘が常に水面近くを通るように意識します。

③キックは焦らずにタイミングを合わせて手を前に戻すときにしっかりと蹴りましょう。

ノーブレだと沈まないのでストローク・キックをしっかりと意識して行うことができます。

今回2回に分けてお伝えしてきましたが、平泳ぎはなかなか難しいですね。皆さんもまずは正しいキックの姿勢から練習してみて下さい。

さて、次号はいよいよ最終種目のバタフライです。四泳法の中では花形種目といっても良いでしょう。かっこいいバタフライを泳げるようになるには・・・?次号をお楽しみに!

泳法担当  中村 さゆり

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