正しい手の動かし方をマスターしよう!背泳ぎコンビネーション編

 

ぽかぽかと暖かい日差しが差し込む季節になりました。『春』と聞けば、何となく心も体もリフレッシュできるような気分になります。また、何か新しいことに挑戦しようという気持ちも、昂ぶりますね。

 

さて、前号に続き背泳ぎのお話です。前号では正しい姿勢作りから、キックまでをお伝えしてきました。今号は背泳ぎの手のかき方を中心に、コンビネーションを完成させていきましょう。みなさんは水中でどのように手をかいていますか? 意外と勘違いされている部分があるかもしれませんよ!

 

目次

正しい手の動かし方

ストローク(腕の動作)

は腕を回すイメージではなく、肩を回すようにして行うと良いでしょう。この時に肘が曲がらないよう大きく回しましょう。またクロールの時と同様、ローリング(体のひねり)をしっかり行い、スムーズに肩を動かしながら小指から入水するようにしましょう。

ワンポイント!

肘が曲がらないようにするには、耳の横をこするようにまっすぐに手をあげてみましょう。

 

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上記は水上での手の動作を示しています。問題は水中での動きです。ただまっすぐに回すだけではないのが難しいところです。(えー!?そうなの?と思われた方もいるのでは・・・)しっかりローリングを使って水をつかむことがポイントです。

 

ローリング方法

右肩から背中を通って、左肩まで一本の棒が通っているイメージで、その直線をゆがめることなく、肩を動かすのがローリングです。

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①写真のように一方の肩が水面から出ている時は、反対の肩が水中深めの下にある姿勢を作ります。

ワンポイント!

深めに入水をしたら、遠くの水を掴みにいくイメージで。(キャッチ)

 

 

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②最初にキャッチした水を肘を曲げ、手のひらで押します。
押した手は太もも付近までもっていくこと!体の軸をしっかりとキープしながら、頭を動かさないようにすることが大切です。

ワンポイント!

ここで肘を曲げた姿勢を正面から見てみましょう。

肘は直角になるくらいまで、しっかり曲げましょう。

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質問コーナー(Q&A)

Q1・手を回すと蛇行してしまうのは、なぜ?

A.入水後、肘をしっかり曲げて、太ももをこするようにまっすぐ水を押していますか。水中で水をかく時に、肘を伸ばしたままの人が多いようです。伸びたままだと体の横をかいてしまうので、蛇行してしまうのです。

小指から入水して、体のローリングを使いながら、背中に近いところを手のひらが通るように意識してみましょう。すると自然に肘が曲がってくるはずですよ。

 

Q2・息は、いつするの?

A.基本的にいつでも構いません。鼻から水が入りやすいので鼻だけで吐いて、口で吸うようにしましょう。

Q3・鼻から水が入って痛い! どうしたらいいの?

A.クロールのように、顔をつけている時に鼻から吐いて、顔を上げたら口から吸う!という訳にはいかないところが難しいですね。

顔が水面に出ているはずなのに、なぜ水が入るのでしょう?

手を回した時、反動で一回ずつ体が沈んでいる可能性があります。

バシャバシャと勢いよく回すのではなく、肘を伸ばして小指から入水しましょう。(前頁参照)

 

※注意

水が入った時に、耳抜きをしたり、強く鼻をかむと中耳炎になることがあります。注意しましょう。

どうしても気になる方は、ノーズクリップ(鼻栓)をしてみては・・・。その場合はもちろん、口のみでの呼吸になりますよ。

 

背泳ぎのマスターには、まっすぐな姿勢を保つことが重要です。他の泳法も同様ですが、特に背泳ぎは、姿勢が崩れると沈みやすくなるのです。姿勢づくりから始めるために、順番に練習してみてください。

  1. 背浮き(ビート板あり・なし)
  2. ラッコキック(ビート板をおなかに持つ)
  3. 体側キック
  4. けのびキック
  5. 片手回し
  6. コンビネーション

次号は平泳ぎのキックです。四種目の中で、唯一キックを中心に進む泳法と言われています。足の形から蹴り方までをマスターしていきましょう。

泳法教室担当 中村 さゆり

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