バランス感覚の極意 ~ NAPコーチ奮戦記 ~

これは木曜日の16時20分の教室のクラスに通っている 『ふくい こうたくん』(7才 1年生)が、初めてスケートイベントに参加して感動したドキュメントです。

 

目次

息つぎクロールへの挑戦

こうたくんは、現在NAP学童クラスでは8級クラスで、息継ぎクロールを目標に練習しています。

こうたくんは息つぎの時、バランスが上手く取れず、毎週苦労していました。

 

クロールの息つぎの時は、このバランス感覚がとても重要になります。少しでも息つぎを楽にできるように、バランス感覚を養うために様々な練習をしていました。

ビート板を持たせてぐらぐらしないようにバタ足や浮島渡りなど、練習してもなかなか息継ぎの時のバランスが良くなりませんでした。

 

バランス感覚習得のためスケートイベントに参加

そこでたまたま目にしたのがスケートのチラシ。

スケートは氷の上に立つバランス感覚が必要で、水泳に例えると、息つぎの時に片手だけ前に出した時のバランス感覚に少し似た物を感じました。

そこでお母さんにお話をし、バランス感覚をより身につけるためにスケートイベントに参加しませんか?と声をかけさせていただきました。

お母さんもできることを沢山身につけて欲しいという事で、スケート教室への参加が決まりました。

残念ながら私は、当日スケートイベントには一緒に行けなかったのですが、その時の様子を建林チーフから聞きました。

 

建林 子ども上級チーフより

なにもかも初体験の緊張から

今回、色々な事を体験させてあげたいというご両親の意向で初めてのスケートイベントに参加。

お父さんやお母さんと一緒とは違い、何もかもが初体験のこうた君。朝集合した時は、とても緊張した様子でしたが、スタッフの声掛けで初心者グループの友達ともすぐに仲良くなり、色々と話をしながら、下松のスケート場に出発。

車中ではグループの友達とワイワイガヤガヤと楽しく過ごし、あっという間にスケート場へ到着。

 

いきなりの転倒に驚きの表情

そして初めてのスケート靴をスタッフの手を借りながら履き終え、いざリンクへ颯爽と登場!とはいかず、いきなりの転倒!氷の上はこんなに滑るのかと言う驚きの表情で何とか自力で立つことができました。そして恐る恐るリンクの真ん中にスタッフの手を借りながら集合することができました。

今回「達人に学ぼう」ということで、山大アイスホッケー部の学生3人にお手伝いをお願いしていたので、彼らによるデモンストレーションからのスタートでした。氷上の格闘技と言われるアイスホッケーですが、さすが3人のスケーティングは豪快で子ども達はその姿に釘づけで憧れのまなざしで見ていました。

その中の一人こうたくんも目をキラキラさせながら、「僕もあんな風にすべりたいと」私の方をみてつぶやいていました。

 

一人でリンク一周ができた!

そして、練習開始!ホッケー部の学生さんの指導の下、まずは氷の上に立つ練習から始まりました。

立てども、立てども、ふらついて転びそうになりながら、それを繰り返し ていくうち、何とかこうたくんは1人で立つことができるようになりました。1人で立てると自信がついたのか、今度は1人で滑ることに挑戦し始めました。ふらつきこけそうになりながらも何と!リンクを1周することができるようになりました。そして「1人で滑れたよ」とそれはそれは嬉しそうに満面の笑みでかけよってきました。

その表情は朝の緊張した表情とは全く正反対で、できることが自信につながりその顔は輝いて見えました。

これこそが、まさに自分はできる、自分を認める力=有能感をこうたくんは感じたのではないかと思っています。

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格段に息つぎが上達

そしてスケートイベントが終わり初めての練習日。プールに来たこうたくんの顔を見た時に、何か自信に満ちているように感じました。

そしていざ練習開始。

息継ぎクロールはどうかな?

すると前回に比べ格段に息継ぎが上手になっていたので、とてもびっくりしました。まだバランスに集中して泳力がある時しかできないようですが、全くできなかった前回と比べるととても上手になっていました。この身に付いたバランス感覚を忘れないようにしながら、次は泳ぐ力をつけていければと思います。

 

そして何よりこうたくんが泳ぐことに対して自信を持ち以前に比べて意欲的に練習に取り組んでくれる姿がとても頼もしく見え、心も身体も成長した事に対して感動しました。

 

NAPのイベントで多彩な能力を身につけよう

このようにNAPではプール以外でもできることを沢山身につけてもらいたいということで、色々なイベントを企画しています。特に冬場は水泳で身につけたバランス感覚を使って楽しめるスケートやスキーを企画しています。

今回はスケートを楽しんでもらいたいということで企画したのですが、こうたくんにとっては身につけにくかったバランス感覚をつけることができて、そのことで泳ぐ事に対しても自信を持つことが出来たことに、私自身とても嬉しくなりました。

ジュニア学童スタッフ 佐藤 真沙士

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