政治家・芸術家・・・世の中に同じ仕事をしている親子は、数多いのか、少ないのか。親の背中を見て、子は育つ?
現在強化コースの山下ちなつさん(小5)と弟・謙太郎くん(小3)。
毎日、自分と闘い、記録への挑戦に挑んでいます。お二人のご両親はなにを隠そうNAP競泳コースの卒業生です。
お父さんは、中学から大学までバタフライ専門の選手。山口県代表で国体やインターハイにも出場。全国レベルの選手で、NAP競泳主任の河村コーチとは高校時代の良きライバルでもありました。
また、お母さんは、NAPのビックママ! NAPのスタッフで、選手時代は自由形長距離専門でやはり全国レベルで活躍していたのでした。
そんな二人のお子さんが、今まさに両親と同じ道を歩んで行く姿を目の当たりにし、親としての思いと自分たちの選手時代を振り返ってもらいました。
ビッグママ曰く
自分たちの頃の練習と言えば・・・
1500メートル×8本の練習は、ラスト1本でタイムが悪ければ、最初からやり直し! はたまた、25m×100本。
本当に、とりあえずきつくて、しんどくて練習行くのがすごく嫌で・・・
でも、行かなきゃならない。迎えに来てくれた母親の車で、家まではずっとお説教の毎日でしたね。
学校の前の朝練は、5時半にプールへ。練習して、学校行って。
中学は、自分では気づかなかった塩素の臭いや放課後遊べないことで、3年間いじめに遭いました。水泳が大っ嫌いでしたね。
学校でいじめに遭っていた私に、母は言ってました。
「学校の友達がすべてじゃない。試合に行けば友達はいるでしょ」
たしかに試合や合宿は嫌だったけど練習へ行けば友達に会えるし、タイムは上がる。
けど、試合でタイムが悪ければ説教を食らって・・きつい練習によく怒鳴られ、物が飛んできて、引きずり上げられ・・・
ほんと、よく続いたものです。まあ、要領がわるかったって感じですかね。いま思えば、親に送迎や水着で、いっぱい負担や苦労かけたんだなと、今は感謝の気持ちばかりです。
強化コースの雰囲気が楽しい
そんな私の子ども達が、強化コースへ行くというので正直びっくり。大丈夫かなぁという思いと、競泳を目指ざしてくれた嬉しさがありました。
既にグループのできていたスポ少のバレーボールに入部。楽しんでいたものの、基礎練習が大っ嫌いで、1年も続かなかった、ちなつ。
強化へ進み、友達ができ、楽しくなって、表彰台に上りたくて上りたくて・・・初めて試合に出場。1年も経たないうちに、お友達の誘いで育成へ。
ちなつに聞けば、「楽しい!」と一言。
お友達はもちろん、タイムが伸びること、なにより、強化コースの雰囲気が楽しいそうです。
そんなことまったく無かった、私(笑)
謙太郎も育成コースへ?
弟の謙ちゃんは、おまけのように、しぶしぶ行き始めたものの、今では友達もでき、表彰台も経験したことで、とても楽しくなってきたようですね。
ちなつが育成に行くのも・・・
(謙)『俺は育成へ行くのは嫌だ!ついていけんもん‼』
(私)『強化は初めからついて行けた?初めはきつい練習でも、今どう? まだきつい』
(謙)『いいや。えらくない』
(私)『じゃ、育成も同じなんじゃない?』
(謙)『途中止まってもいい?止まったら先生に怒られん?』
(私)『大丈夫‼』
結局、先生の「一回体験してみて、嫌ならやめればいい」の一言で、行く気になったかな??
パパもママも応援してるよ
協調性なく半放任主義の主人。お節介で口うるさい私。ちなつと謙太郎の性格もそっくり。
協調性がなく、命令されるとすぐにふてくされるけど、ものすごく優しい、謙太郎。
外面がよく、お節介で、口うるさい。さすが女の子! けど、よそのお子さんにはとても優しい、ちなつ。
今はやれることを全力で頑張ってほしい。将来役に立つかどうかはわからないけど。
いつだって、私たちも全力で応援するから・・・
両親が泳ぐ姿が二人の憧れ
親子二代で競泳の道を歩む山下家。両親の時代はとにかく泳げ泳げの非科学的トレーニングの根性主義。その苦しかった想いを子ども達につい重ねてしまい、心配の方が先に立ってしまう心境はよく分かります。
11月20日のマスターズ大会に、山下夫妻は何年ぶりかで参加。
『パパの個人メドレーをみてみたい。』というちなつさんの一言で、何年も泳いでいなかった晴正氏が重い腰をあげて、得意のバタフライと、100m個人メドレーに出場!!
大会に向けての練習での事、めずらしく両親が揃って、子ども達が練習する横で泳いでいました。二人の目は両親の泳ぎに釘づけで、自分の練習は上の空。 大会当日、パパの泳ぐ姿を観客席からじっと見ていた二人の感想は、
『きれいで、速かった~。』
子どもにとって両親の泳ぐ姿はあこがれです。きらきらした目で見ている二人の姿はとても微笑ましかったです。
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