還暦コーチの居心地の良い場所

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いよいよ 還暦

私、『建林 晃』 今年9月で、
めでたく? 満60才還暦となります。
NAPに来て6年目突入です。
その6年の間には、様々な出会いと「縁」がありました。

以前、この通信でも書きましたが、前職での指導法や考え方の違いにより、自分自身を全否定された気持ちになり退職を決意したが、周りのスタッフの温かい気持ちに支えられ、また一から出直す気持ちになった「縁」。
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「やさしさ」を持つことができた「縁」

子ども達が頑張る姿を見て、それをしっかり認めてあげることにより「できた事」の喜びを全身で返してくれる姿に、自分自身が「やさしさ」を持つことができた「縁」。
NAPに来て子ども達やスタッフから頂いた「縁」で、今日の私があるように思います。
 

深い悲しみから救ってくれた「縁」

 水泳指導を通じて、子ども達と楽しく過ごしていた日々に、突然大きな悲しみがありました。それは昨年の春休み短期教室の1週間前の事です。
30数年連れ添った家内が突然、くも膜下出血により他界。茫然自失の日々でした。このような状態で短期教室の担当をしたのですが、子ども達の一つ一つ出来たことを見てあげることにより、体中で喜びを返してくれる姿に、心の悲しみが徐々に薄らぎ、また自分自身を奮い立たせてくれる「縁」にも恵まれました。
 また、昨年の5月に不注意により足を骨折した際に、勝遼太君(小5)から心暖まる励ましをもらいました。彼との出会いは4年前の夏休み短期教室でした。最初は泳ぐ事が苦手でしたが、入会して段々と上達していき、クロール25mが泳げるようになっていました。
そんなある日、更衣室でばったり彼と出会ったのです。そして彼の口から「先生、大丈夫ですか?早く治して下さい。お大事に」とやさしく声をかけられました。水泳が苦手な頃の彼は、あまり話しをしないどちらかと言えばおとなしいお子さんの印象しかなかったので、子どもの成長に感動を受けた「縁」でもありました。
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友情に感動を受けた「縁」

 最近の出来事ですが、土曜日の進級テストの日の事です。
海田拓輝君(小5)と重黒木桃太君(小6)の心温まる友情の話です。
拓輝君は1Aクラスで、この日は200個人メドレーのタイムを計りましたが、残念ながら合格は出来ませんでした。いつも元気な子ですが、自己ベスト記録の更新もできなかったので、少し意気消沈した様子で、少し気になっていました。
一方の桃太君は50mのクロールのタイムを計るクラスです。しかし順番の都合により1人で泳ぐ事になりました。すると拓輝君がすたすたと私の所に来て突然「先生、桃ちゃんと一緒に泳いでいいですか?」と聞いてきました。
私もいきなりでしたが、「1人で泳ぐより競争した方がいい記録がでるかもね」と言って、早速2人はスタートしました。
記録的には拓輝君の方が速いのですが、200m泳いだ後ということもあり、結果は桃太君が先にゴールして、合格タイムを突破して合格したのです。するとほどなくゴールした拓輝君が「桃ちゃん、どうやった?」と開口一番聞いてきました。
私はすかさず「桃ちゃん、合格したよ」と答えると、隣りにいた桃太君に「おめでとう、よかったね」と笑顔で声をかけたのです。すると桃太君もはにかみながら、笑顔で「ありがとう」と返したのです。
その瞬間、私の目に熱い物が溢れてきました。桃太君に「合格おめでとう、よく頑張ったね」と声をかけ、そして拓輝君の手をぐっと握りしめていました。1つ年上の桃太君に是非、合格して欲しいと思った事からの行動でした。
 
今、学童クラスでは、「クラス作り」をテーマに1人でも多くの子ども達が泳ぐ事を楽しんでもらいたい、という思いでカリキュラム作成に当たっています。
ライバル同士ではあるが「友達のために何か出来ないか」ということがクラスの中で友達作りにつながり、それにより友達が増えて、NAPに来ることが楽しくなれば泳ぎも上達していくという動きが、少しずつではありますが広がり見せていることも嬉しいですし、そしてなにより自分の周りで様々な人との「縁」にめぐり逢い、そのことで自分がこの仕事を続けてきて良かったと心の底から思えるようになりました。
こんな沢山の「縁」がいただけるここNAPが、私自身を認ることができる唯一の居心地の良い場所になっています。

子ども上級コーチ 建林 晃
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