現在、競泳コースで毎日自分と戦いながら自己新記録更新への挑戦している、亀永 昂汰君(白石中2年)の成長の物語です。
自信をつけて
小学校の3年生の時、NAPに入会し泳げるようになったことで自信が出来て水泳が楽しくなり、週2回の練習に参加していました。
退会?上級強化へ
順調に進級していきましたが、平泳ぎのクラスになり、なかなか上手にならないことで悔しい思いをして、もう退会しようかとまで悩んでいると、お母様より相談を受けました。上手くなるには、少しでも多く泳ぐことです。毎日でも練習できる、上級強化へ勧誘しました。
「平泳ぎができないのに、何で誘われたのかわからなかったけど、『強化に行けば何とかなるのかな』と思った位で、速くなりたいとか強くなりたいとかという気持ちはまだあまりなかった」
そんな昂汰君でしたが、誘われたことで自分にもできるのではないかと、希望が膨らんだようでした。
練習が楽しい
強化クラスでは、きつい練習の合間に友達と楽しい時間を過ごすようになりました。また、昂汰君自身が日ごとに、泳ぐ楽しさ、泳げる楽しさを理解していく様子が見られるようになったことは何よりでした。少しずつ速くなっていく自分に喜びを感じ、毎日の練習も楽しくなったと嬉しそうに話していました。
自分を認めること
これこそ、自分を認める力=有能感を持てたということではないでしょうか。こうして楽しく練習に参加していた中学一年夏、初めて参加した山口県スプリント大会では、25m自由形で一位に入賞。そのときの笑顔はとても印象に残っています。
しかし次に参加した競技会で、自分の実力と周囲の記録に大きな挫折を感じ、競技会に参加することをためらうようになってしまいました。
亀永 昂汰君の五年間
NAP入会 小学三年(平成23年9月)⇒強化クラスへ 小学六年(平成27年1月)⇒県スプリント大会 一位
中学一年(平成27年9月)⇒選手クラスへ中学二年(平成28年5月)
しかし、二年生に進級し、このままで終わりたくない、と自分から選手クラスに変更したいと申し出がありました。ところが実際に参加してみると、練習はさらに厳しくなり、同じ年の友達は速いし、年下の子にも抜かされる。とんでもないクラスに入ったと思ったそうです。
それでも、泳ぐのが好きなこと、また、何より自分が決めた事ですからここで負ける訳にはいかないと覚悟を決めたのでしょう、5月から正式にこのクラスで頑張りたいと宣言してくれました。
競技会への参加をためらい、選手クラスにいかなかった無駄な時間を取り戻したいという気持ちと、おばあちゃんから送られた言葉が昂汰君の力となっています。
「速く泳げなくても毎日の積み重ねが大事」
自信を持つこと、自分を認めることの大切さを肝に銘じ、日々、子ども達の成長を見守って行きたいと思います。
子ども上級チーフ 上級強化クラス担当 建林 晃
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