★ 命を守るための泳法

今回は、『命を守るための泳法』について考えてみたいと思います。
泳法には、『四泳法』と、『命を守るための泳法』とがあります。その違いは、『四泳法』が速く泳ぐための、競技スポーツとしての泳ぎを追求するのに対し、『命を守るための泳法』は文字通り、身の安全を守るための泳ぎを追求するものです。
 

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その違いは?

どのような違いがあるかというと、例えば、『四泳法』のクロールは顔を水中につけた面かぶりの状態で、息つぎは横向きであるのが通常ですが、『命を守るための泳法』では、顔をあげた状態で前方を見ながら泳ぐ方法も学びます。
何故なら、急な流れの川に誤って転落してしまった場合、素早く安全な場所まで泳いで戻る必要があるからです。
安全な場所を見据えるためには、前を向いていた方が有利です。また、脚もバタ足ではなく、平泳ぎのキックをした方が推進力を高める場合もあります。
また、自然界では、波は不規則に押し寄せますし、流れの方向も一定ではありません。渦が出来ることもあります。流木が流れてくるかもしれませんし、岩に激突する可能性もあります。
さらに、川や海に転落した時はほぼまちがいなく着衣状態です。着衣水泳を体験したことがある方はお分かりと思いますが、泳ぎやすい水着と違って服や靴が重く感じられ、自由に動く事は難しくなってしまいます。
 

プールで

NAPでは、波を起こすことができる流水機を用いて、流れの中での体の使い方を学ぶことがあります。
小学校のプールでする「せんたくき」ってわかりますか? これは、子どもたちが一斉に同じ方向に移動して、プールに流れを作るものです。動くにつれて、段々と水が渦をまくようになり、足を取られそうになる事もあります。
 

小学校の水泳指導で

6月になると、社長は県の依頼を受け、市内はもちろん、長門や徳佐など県内各地の小学校にでかけます。コーチは市内の小学校で水泳の授業のお手伝いをしています。
平川小学校の水泳指導の前日に、小学校の目の前にある「九田(くでん)川」が溢れそうになるほどの大雨が降りました。水かさが増え、流れも速く、見ていると怖いくらいです。
もし、誤って九田川に落ちてしまったら・・・ということで、水泳指導では、クロールの練習とともに『命を守るための泳法』という授業も取り入れました。
時間が限られていたため、できる内容も限られていましたが、泳げるようになる目的、ということについて子ども達に考えてもらう良いきっかけになったのでは?と思います。
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『命をまもるための泳法』の習得が『四泳法』よりも優先かどうか、それはわかりません。
例えば護身術を学ぶなら、ルールで守られた柔道や剣道などよりも、合気道や古武術の方が適しているかもしれませんが、多くの人は柔道や剣道の方を選択されるでしょう。
何を泳ぐ目的にするかは人それぞれで良いと思います。
ただ、経験をすることが大切です。経験したことがあれば、どんな場面でも、あわてることなく、どうすれば良いか、どのように体を動かせばよいか判断もできるようになります。そうしておけば、損をすることはないのではないでしょうか。
ちなみに元気ッズではいろいろな体験ができますよ。
元気ッズクラブ教室担当者
ジュニア学童教室担当 岸 健一

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