競泳クラス(特に特別選手コース)は、大会出場以上を目標として日々、練習を行っています。
もちろん大会出場するには、ベストタイム更新・上位の大会に出場するための標準突破や表彰台目指しています。
結果として、ベストタイム更新や目標をしていたタイムを出すことができたことは、本人にとっても嬉しいことですし、日頃のきつい練習の頑張りが間違っていなかったという証明になります。それにコーチも毎日練習を作成して実施してきたことが、間違っていなかったということにもなります。
逆に、結果が出なかった場合はどうなのでしょうか?
本人は、もちろんベストタイム更新を狙っていたでしょう。特に、毎日練習を休まずにタイムを狙っていた子ほど、そのショックは大きいと思います。私自身も、その経験は何度もありクールダウンをしながら悔し涙を流した経験があります。
大会の結果は、そのように大きく2つに分けられます。それでは、どちらがいいのでしょうか?
私のクラスの場合は、目標大会、タイムを設定してその大会へ向けて日頃から練習を行っていますので、全てはその大会へ向けてが基準になります。そのことを前提として書き進めていきます。
結果が良かった時は?
ベストタイム更新は、日頃練習を頑張ってきた選手が行ってきたことの結果であり、大いに評価されることです。
しかし、ここで大きな落とし穴があります。全員というわけではありませんが、その結果に満足してしまうことです。満足してしまうと以前も書いたことがありますが、自分の成長を妨げる大きな要因にもなりうることがあります。満足してしまうと安心してしまい、今まで以上の努力をしないこともあります。
更なる上を目指してタイムを向上させていくためにも、
「○○が良かったから次は○○を改善する必要がある」
など、更に上を目指すための話をレース後にしていきます。
結果が悪かった時は?
その結果に対して
「なぜタイムが出なかったのだろう?」
「泳ぎのどこが悪かったのだろう?」と考える必要があります。コーチ自身もレースでの泳ぎやタイムを見て考察していきますが、まずは自分なりにタイム・泳ぎの感覚・ビデオで泳ぎを確認するなど考察していく必要があります。
そこから目標達成に向けて
「泳ぎのどこを良くしていくのか?」
「練習で気を付けることは?」
「筋力的に必要ならばどのような陸トレを行ってくのか?」
などの話をしていきます。
良くても悪くても
良い結果・悪い結果どちらでも全て過去のものです。レースが終わったら次に向けてこれらのことを実行していかなければいけません。
しかし、ここで一番難しいのは、その気持ちを持ち続けて実際に継続していくことです。日が経つと大会当日の気持ちはだんだん薄くなってしまうので注意が必要です。
ここで、伸びる選手・停滞してしまう選手の分かれ道になってしまうこともあります。
競泳・泳法主任
担当コーチ 河村 浩道
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