料理体験で育まれること 元気ッズクラブ

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料理に取り組んだ冬期

12月、1月、2月のイベントは、料理に関するイベントを行いました。

コンビニやスーパー、外食などばかりで食事を済ませてしまうと、精神的に不安定になるという指摘もなされています。

調理体験は「食」を通じて自分の心身の健康を守ることにつながります。さらに、子ども同士で協力し合うことによって協調心や、食材を大事にする心などを共有することにもなります。

12月のお菓子作り、1月のもちつき体験、2月のソーセージ作り体験で、子ども達がどのように協力しながら料理

に取り組んでくれたかをご紹介します。

 

12月 デザート作り 協力して作ったよ

3チームに分かれて、ホットケーキをベースに子ども達が工夫してデザートを作りました。まずはみんなで、どのような料理を作るのかを話し合い、それから調理に取りかかりました。女子チームは「アイスティラミス」。男子2チームは、ホットケーキの上にフルーツなどをトッピングしていきました。

調理では、自分だけではうまくできないこともあります。一人がボウルを持ってもう一人がホットケーキの素を混ぜたり、誰かが焼いているときに他の誰かが火力の調整をしたり、といった過程で子ども達の親密度が増していきました。みんなで作ったデザート。どの子も完成品に満足していました。

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1月 もちつき体験 テキパキと動いて美味しいおもちを食べる

長門にある「ゆうゆうグリーン俵山」にて開催したもちつき体験をしました。うすやきねでおもちを作る経験は、原料からどうしておもちができるのかがわかる貴重な体験だと思います。

まずはうすを運ぶ体験からさせてもらいました。重いので、数人で慎重に転がしていく必要があります。うすやきねをお湯で洗った後、いよいよおもちつき開始です。時間が経つとどんどんおもちが固くなってしまいますので、手際よく協力していかなければなりません。

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「次、おれがつく」「じゃあ、私がこねる」など、子ども達がテキパキと動いていました。昨年のおもちつきでは、すぐに飽きてしまった子ども達も、今回は手が疲れても集中しておもちつきをしていました。

つきたてのおもちをみんなで美味しく食べることができました。

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2月 ソーセージ作り がんばってつくったよ

船方農場で、ソーセージ作り体験を行いました。ミンチ肉をこね、腸につめていくのですが、慣れていない子ども達にはなかなか難しい工程です。

ミンチ肉がとても冷たく、手の熱が伝わると味が落ちるので、手早くこねなくてはなりません。低学年の子は粘土をこねるような手つきでしたが、だんだん手のひらをうまくつかって、体重をのせてこねることができるようになっていきました。

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そして、腸をつめる器具に、2人組でミンチ肉をつめていきます。おぼつかない手つきですが、子ども達が指導員さんに教わったことができるかどうか、そして子ども達が自発的によりよい方法を考え出すか見守っていると、意外とうまくできています。高学年の女の子はもちろん上手にできますが、低学年の男の子も、がんばって取り組んでいました。

作りながら、だんだん見慣れたソーセージの形に仕上がっていき、子ども達も納得した様子でした。

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自分の役立ちを感じる体験

調理では段取りが大事です。誰がどの役割をするか、とか流れの中でどう動くか、といったような作業の最適化は子ども達自身がするのが望ましいと考えています。

調理体験を積み重ねた子ども達の中から段取りを伝えるリーダー役が登場したり、器用な子どもは料理で能力を発揮したり、料理中に小さい子にも気遣いができたり、分量を計算したり、人数分取り分けるのが上手だったり、料理は自分の役立ちが分かりやすく発揮できる活動です。
例えばホットケーキを焼く時に、生地を入れる子どもとフライパンを持つ子どもが協力して焼くことや、もちつきの順番を子ども達が決めるとか、そんなささいなことの積み重ねが大切だと考えています。

自分たちが考えて実行している子ども達の主体性の積み重ねが、いずれ醸成(ある状態を除々に作り出す)され、リーダーシップの発揮に繋がることを理想としています。

仲間の中で自分を発揮できる関係性は、月3回のプール活動、月1回のイベントを繰り返しながら親密度を高めて

いく元気ッズのプログラムだからできることだと思います。料理活動は、今後も追求していきたいテーマです。3月・5月は、キャンプがあります。みんなで作ったアウトドア料理は、きっと美味しいことでしょう。

元気ッズクラブ担当 岸 健一

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