野外・水中活動体験の元気ッズといえば、思い浮かぶのはイベント活動の方が多いと思います。確かに月に一度の元気ッズイベントは大きな魅力のひとつです。
しかし、プールでの泳法練習もちゃんとしておりまして…
更に、その月のイベントにむけての必要な体力、身体の柔軟性、筋力アップを獲得できるように様々なプール活動をしています。
時にダイビングやライフセーバー等専門競技の講師を招くこともあり、活動は多岐にわたります。
自分たちで工夫したことを楽しむ
では、もう少し具体的な元気ッズのプール活動をご紹介。
まずは、プレイングルームに集合して練習メュー確認。習得目標等の説明後チーム戦(群れ遊び*①)のルール、役割決めが終わってからプールに入ります。
*①管理者のいない環境で、子ども達が自由な発想で楽しいことを考えながらルールを決めて遊ぶこと
*10歳までは、楽しいことにむけて、自分たちでルールを作り出すことが発揮される時期です。この時期に指示を与えられてばかりの環境は望ましくありません。昔は、放課後に子ども達だけで群れて遊ぶ姿がありましたが、現代は少なくなっています。
ウォーミングアップは、プール全面を使い開放的な雰囲気から始まります。自由にボールで遊んだり、潜ったり身体をほぐした後は、150メートルを4泳法で泳ぎます。
2年生から中学1年生までいますから、4泳法を泳げないお子さんも見よう見まねで高学年を観察しながら泳いだり、バタ足でついていったり自分で工夫して泳ぎます。
アップが終わればけのびの基礎練習、その月の泳法練習に移ります。(1年間に4泳法をローテーションで練習します。)
最後はチーム戦や個人戦を楽しむ時間があります。チーム戦では、チームで考え、自分で考え、実践しています。どの子どももできることを考え自分で考えたことは頑張ります。自ずと低学年は高学年を頼り、高学年はチームをまとめようとします。
主役は元気ッズですから
元気ッズの授業内容はコーチですら察しがつかない日があります。
小学生が作るルールの下で活動と取組みをすることもあるからです。
子どものリーダー係を中心に常に新しいアイデアが飛び交います。
☆盛り上がったチーム戦をご紹介
子どもたちが決める400mスイムリレー
チーム5,6名で400mを好きな泳ぎで各自が好きな距離を好きな順番で泳いで良いというリレーです。決まりごとがない分、考えなくてはいけないことが増えます。しかも、2年生から中学1年生までのチームなので、泳力がバラバラです。同じチームになった子とどうしたら勝てるか考えながら挑戦します。2回泳ぐ子もいるし、12.5mまで頑張ってバトンを渡す子もいます。
上級生は距離をかせぎ、低学年の負担を最小限にして勝ちを狙いました。どのチームも順序や距離を間違えず、400m泳ぐ事ができました。
このような活動を子ども達が主体的に取り組んでいます。
速く綱にたどり着きダッシュ綱引き
窓側のプールサイドから一斉に飛び込み、プレイングルーム側にある綱を目指して泳ぎます。早く泳ぎ着いた子から綱引きを始めます。早く泳ぐ子がチームにいれば有利ですが、後続の人数次第なので勝負はやってみないと分かりません。速く綱を握ろうと、コースロープの下を潜水で泳ぎ、綱までたどりつく子がいました。
発案できたら、ヒーロー
チームの作戦会議では、大人ビックリの意見交換があり、次々と新しい発想が生まれます。その活発さにコーチも羨ましささえ感じながら、会議を見守り、話し合いが行き詰まったら、話しを整理し代案等を提案します。静かな会議?有り得ませんね。
『想像力は、知識よりも重要だ。知識には限界がある。想像力は、世界を包み込む。』というアインシュタインの言葉があります。
子ども達は、自分の発想を披露する時にとても良い表情をします。大人は、経験と知識を重ねている分、合理的に物事を進めたくなりますが、小学生は色々なことに楽しさを感じることができるからこそ、様々な経験をしてほしいと思うのです。
この繰り返しが成長を促すための水や肥料となり豊かな土壌作りへの役割になると信じています。
更に元気ッズが大切に思っているポイントは、経験が『やってみたい』から始まるということです。与えるばかりでない分、お子さんの個性や存在があるがままに・・・小学生ですから、思った事をそのままアピールすることも多々ありますし、意見の食い違いや自己主張のぶつかり合いもあります。『やってみたい』気持ちは、全部含めて皆で過程を楽しむ中から湧き出てきます。
個のコミュニケーションが活発化する中で、発想とアレンジが生まれて楽しいプール活動に繋がっていきます。
コーチ一同、子ども達から触発されながら、一歩先の提案をできるように頑張っています。
元気ッズ担当コーチ 中村 めぐみ
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