夏本番! 年々暑さも厳しくなり、海やプールに行く機会も増えたのではないでしょうか。海に行く機会が増えても、泳げなくては楽しみも半減。今年の夏をもっと楽しく過ごせるために・・・。今回も泳ぎのワンポイントを押さえていきます。
今号では、四泳法の中でも特殊なキックといわれる、平泳ぎのキックのマスターを目指していきましょう。楽だからと、海で平泳ぎをしている人は多いようですが、はたして・・・。
正しいキック姿勢
平泳ぎのキックは四泳法で、最も習得が難しい動作です。
平泳ぎのキックだけは、つま先を外に向け、足の裏全体で水を蹴ります。足の裏に水圧を感じることができれば、効率の良いキックができているということです。
平泳ぎのキックは、大きく2つ
①ウエッジキック
ポイントは膝から引くこと!大きくがに股になるイメージで
膝を大きく広げて蹴る
ワンポイント①
初心者におススメのウエッジキック。
膝を大きく広げることで、つま先が外側へ向き、足裏に水が当たりやすくなります。
股関節が硬い人には苦しいかも・・・。
あまり膝を引き付けすぎないように・・・
ポイントは膝から引くこと!大きくがに股になるイメージで
②ウィップキック
膝を狭く、抵抗を小さく蹴る
ワンポイント②
ウィップキックは
一言で言えば、競泳の泳ぎ方です。体の幅と同じくらいにできるだけ膝を狭めてキックをすることで、水の抵抗を受けにくくなります。膝が内に入り、膝から下が開くという特殊な形・・・。
【注意】 膝を痛めないよう
ウエッジキックと違うところはかかとをお尻に押し付けるように引くところです。
質問コーナー
Qあおり足で(足首が曲がらず足の甲で水をけってしまう)になってしまいます。どうしたらいいですか? 黒川在住 Kさん
A・平泳ぎでは足裏全体で水を蹴りますから、足の引き方が重要になります。単に膝を曲げるのではなく、かかとをお尻に引きつけるように意識しましょう。この時につま先を外側に向けることで、足裏が後ろに向きます。蹴る時は、かかとで楕円を描くようにしましょう。
【良い例】
つま先は外。足裏は後ろ。
【悪い例】
Q2・片足だけあおり足になってしまうのはなぜ?吉敷在住 Mさん
A・難しい問題ですが原因として考えられるのは、2点。
- 利き足
- 姿勢(キック時の重心の位置)
当然利き足の方が力も強いですし、意識してキックもしやすいでしょう。
片あおり足は無意識に行われているので、本人にも左右の足が違うことは気づいていないことが多いです。
まずは座った状態で平泳ぎのキックを行い、足裏で蹴ることを見て覚えていくことから始めてみましょう。次に、プールサイド(赤台)にうつ伏せなって練習してみましょう。
それができたらビート板を抱えて上向きになり、足裏で水を押すことをしっかりと身につけていきましょう。上向きができたら、次は下向きでというように、段階を追ってやってみてください。
その1 ビート板を持って足の形を確認しよう
はじめは前に進む事よりも形を覚えることが大事!頭を起こして自分の足をみてみよう。
その2 かかとを持って、つま先を外へ向けよう
手が届かない人は指先でかかとをタッチする方法でもOK!
ワンポイント③
うつ伏せの時は、
かかとから引くように、かかとを手でタッチしてみる方法も効果的!
Q3・足首は曲がっているのに、前に進まない・・・。何が原因でしょうか? 小郡在住 Sさん
A・力が入りすぎています。
平泳ぎは主にキックで進む泳法です。足に力が入りすぎていると体が沈む原因にもなります。足を引きつける動作で力はいりません。力を入れるのは蹴り出す動作の時です。
『ゆっくり引きつけて、素早く蹴り出す!』
キックの動きに強弱をつけてみましょう。それから、蹴り終わりに足首が曲がったままになっていませんか? 両足で水を挟むようにキックをしたら、膝・足首を伸ばし、ストリームライン(けのび姿勢)を作りましょう。
その1 両足で水をはさむように
ゆっくり引きつけて1秒待って・・・
その2 けのび姿勢へ
すばやく蹴って2秒伸びる。ここが平泳ぎの進むところ!
参考になりましたでしょうか?今回は平泳ぎのキックだけに注目しましたが、次号はコンビネーションを扱います。手・足・呼吸のタイミングを合わせて、カッコイイ平泳ぎができるようお手伝いさせて下さい。
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