『自分でできるもん』応援教室
NAPでは、心理学者エリクソンの子どもの発達段階の研修があります。
初公開、スタッフの研修レポートを紹介します。
親離れ子離れって?
それは、子どもが安心できる空間で、自分でできる経験をいっぱいして、楽しむこと
1歳過ぎから3、4歳頃までの発達段階は自律期
この頃、子どもたちは、『自分でやりたい』『自分はこれをしたい』『あれが欲しい』など自分の欲求を出していくようになります。
意志を出す
欲求が叶わない時に『もう一回泣いてみようかな』『もう泣くのをやめたほうがいいかな』など、自分の心をコントロールすることができるようになります。それを『自律』と言います。
【つまり「自律」とは自分をコントロールする事。】
意志を出さない
自律とは反対に『これ以上泣いたらお母さんは自分を嫌うのではないか?』や『また失敗するのではないか?』と思ってしまうと自分の意志を押さえつけ、意志がない物としてしまいます。
自分の意志を出すか出さないかを自分の「意志」で決めていけるようになってきます。
意志を出す
実際子どものわがままに両親が負ける場面は子どもが『やった!』と自分のコントロールがうまくいった事を確認できるため、親にとっては苦痛ですが、子どもにとっては意志を獲得している場面なのです。
意志を出さない
反面、親が意志を出し辛く育った場合は『甘やかしだ』『そんなわがままな子どもでは私が恥ずかしい』『私は認めてもらえなかった』と子どもの意志を認める事ができないのです。
いつも子どものいう事を聞く、という事ではありません。
我慢してくれたときには『ありがとう、助かった』という気持ちを伝える事が大切だと思うのです。
具体的な事例 ①
わがままとの勝負
『お母さんは僕の嫌いな野菜を食べてほしいと言っている』『もう公園から帰ろうと言っている』子どもが感じました。
『だから食べよう』『だから帰ろう』とはなりません。彼らは意見の違いを感じる事はできますがそれだけで、合わせる事や何が正しいなどと判断できないのです。
この積み重ねでコントロールを身につけます。こちらが相手に合わせて下りて『一口だけ食べてみて』『あと5分遊んだら帰ろう』などやるしか折り合いがつきません。
子どもの勝ちですね、自律ゲットです
もしくは、強引に『いう事聞かないとおやつないよ』
帰りたくない子を無理矢理連れて帰る母。よくありますね。
そこで泣きじゃくる子!
はぶてる子!
おめでとうございます!母と子の基本的信頼ばっちりあります。
といってもお母さんたちは毎日の格闘本当に大変です。大いにやりあって、腹も立てて良いわけですね。
「意志」とは一人になれる心
この時期に自分の意志を満足していく遊びをじっくり1人で楽しむこと(一人遊び)で『自分はこれができた』『自分はこれが好きだ』と強い心を持っていきます。
『求められるまで手を出さない。求められたらすぐ助ける』というのが一人遊びのポイントです。
具体的な事例 ②
つい手を出してしまう
現在アシストしている《なっぴー》で一人遊び(浮かんで壁や時計を眺めている)をしている子どもさんに対し、結構干渉しているかなと感じました。今後は、放置ではなく子どもさんの様子を見て、誘うべき時、そうでない時を見わけられるコーチになりたいと思います。
具体的な事例 ③
この時期は一人で遊ぶのは素晴らしいこと
教室では、一人でじっくり遊べる時間、お友達と関わって遊べる時間を設けてあります。
自分の好きな事がある子どもは、本当に楽しそうに自分の好きなプール遊びをしています。
そんな時は、無理矢理みんなと合わせる事を良しとせず、安全を確認しながら自由に遊んでもらっています。
ただ、パンフレットには一人遊びの重要さを書いてありますが、お母さんにそのことを口頭で説明できていないかもしれません。お母さんは『子ども一人で勝手に遊んでいてすみません』という様な表情をされることがあるからです。
私はまだコーチとしての自信がなくお母さんに一人遊びの大切さをお話したことがないため、
「一人で遊べているのは素晴らしいことですね」
と、お話したいなと思っています。
好きなことをいっぱい楽しんで
ジャンプしたい子、泳ぎたい子、顔つけしたい子、滑り台をしたい子などグループに自然にわかれる自由時間を何度もとっており、そこでは一人遊びができていて、コーチが各所で見守っています。
どんどん泳力がつくようにしてあげて、遊べる楽しみを増やしてあげることが子どもたちにとって良いことだと感じています。
なっぴ~コーチ 小土井 雅美
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