トラウマの克服~挑戦 泳法教室 Iさん

今回、皆さんに紹介する方は一月より個別教室の『かなづち教室』に参加。現在は泳法教室で背泳ぎに挑戦中のIさん(51才・黒川在住・3人のお子さんのお母さん!)です。

バドミントンをはじめ運動は何でもOK。水泳も、もちろん得意種目!と思っていたら、大の苦手とのお返事。何でも子どもの頃に海で怖い思いをしたことで、水泳がトラウマ(!)になってしまったとか。いつも明るいイメージしかなかったので驚いてしまいました。

今回の『かなづち教室』への参加を決意されたのはトラウマ克服への挑戦!とのこと。

Q・なぜ水泳がトラウマになったのですか?
A・海の傍で育ったのですが、小さい頃海に遊びに行って、浮き輪のまま足の届かない深い所に連れて行かれたのが怖くて怖くて・・それがトラウマの原因。大人になっても、顏に水がかかるのが嫌で。潜るなんてとんでもない!アクアビクスの講座の時も、とにかく水がかからないように動いてますよ。(苦笑)

 

でもNAPの泳法教室に入っているお友達が、泳ぐ事や、マスターズの試合の事などとても楽しそうに話されるのを聞いて自分も泳いでみようかなと思うようになって。それにテレビの番組で、ご長寿の方が、『何か後悔ありますか?』と聞かれて『挑戦しなかった事に後悔している。』と話されているのを聞いて『自分も今やらなきゃ!!』と、思い立って。まあ、3カ月やってみてダメだと思ったらそこでやめようと・・・。(笑)

 

Q・3人の子ども達はNAPスクールの卒業生ですよね?

A・海での怖い経験から、小学校のプール開きで三人ほど泳げない子がいて、とても恥ずかしい思いをしました。だから子ども達には絶対水泳をさせようと。

3人とも幼稚園の頃から10年位続けました。選手育成コースまで続けて、水泳大会にも出場しましたし、体育の授業で困ることは無く、たまにはお手本で泳いでいたようです。

海に行った時も深い所でずっと潜水して遊んでいました。(笑)

 

Q・クロールで25m完泳した
A・3月末にクロール25m完泳!うれしかった!家族にも自慢して、一緒に喜びました。でも主人には証拠を持っておいでと言われました。Q・クロールで25m完泳した時はどうでした?(笑)

 

教室が始まった頃は怖いし、できないしで夜も眠れないくらいでした。

やっぱりやめようと何度思ったことか。

そんな状態でも続けてこられたのは、コーチや周りの方から励ましていただいたから。コーチからは、ひとつずつ丁寧に指導していただいて。

せめて課題だけは頑張ってクリアしようと自主練習も毎日。調子が悪い時は30分でも泳げばいいやと思って続けました。一生は一度しかないのに後悔するものか・・』と自分に言い聞かせてがんばりました。その甲斐あっての25m完泳!本当に嬉しかった。

主人からご褒美に水着を新しく買ってもらったんですよ。(喜笑)

 

Q「からだ」や「こころ」に何か変化はありましたか?

A・体力がついた気がします。日々、予定した事ができるようになり、体の回復が早くなっているのを実感しています。

それに教室で『できたね!』とか『きれいに泳げているね。』と褒めてもらえることがとても嬉しくて。(笑)いろいろなことに『まずはやってみよう!』と意欲が湧くようになりました。

 

Q・泳法教室の雰囲気はどうですか?

A・5月から泳法教室に参加していますが、楽しい方ばかり。最初は緊張しましたが皆さんとコーチのやりとりがとても面白くて、笑ってばかり。おかげで少しずつ緊張がほぐれていきました。『かなづち教室』はマンツーマンの教室だったので自分のペースで泳いでいましたが、泳法教室は、他に上手に泳がれる皆さんがいらっしゃるのでその兼ね合いが難しくて・・。

 

Q・これからどれくらい泳げる様になりたいですか?

A・四泳法を泳げるようになりたいです。今は背泳ぎに挑戦中!でもキックが難しくて・・。

四泳法以外に、子ども達がやっていた『飛び込み』や『クイックターン』にも挑戦してみたいです。子ども達のを見ていてやってみたくて。この年でおかしいでしょうか?(笑)

NAP以外のプールでも泳いでみたいです。きららのプールや美祢のプールでも。でも、きららのプールは深いそうですね。どのくらいの深さですか?2メートル位?!

25m泳げるようにはなったけど、まだ足がつかないと怖くて。(苦笑)

四種目を泳げるようになったら、子どもたちと同じバッジをいただけますか?主人に証拠をみせたいので。(大笑)

 

《担当コーチより》

いつも明るいIさん。笑ってばかりのインタビューになりました。

子どもの頃のトラウマを克服しようと、水泳を始める決心をするには大きなエネルギーが必要です。挑戦を決心されたIさんは本当にすごいです。また泳げたことを、ご家族で一緒に喜んでいただけることも素晴しいと思います。

何にでも前向きなIさんの挑戦に関わることができた事は私にとって幸せなことです。これからも水泳の楽しさを、Iさんを含め多くの方々にもっと伝えていきたいと思います。

成人泳法部門主任 河村 浩道

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