幼児さんが楽しく 泳ぎを覚えるための工夫

楽しい教室の作り方

ジュニア幼児は、幼児さんのための泳ぎを覚える教室です。泳ぎの練習は反復練習のくり返しです。そのため、幼児さんにとって楽しい要素がないと教室がつまらなくなると考えています。

楽しく泳ぎの練習ができる教室にするための工夫をお伝えしたいと思います。私が思う楽しい教室の作り方です。

 

目次

イメージを大切にする

例えば、子どもの頃に好きなアニメキャラクターの『○○になりたい』と思って、なりきり遊びをした経験があるのではないでしょうか?私も子どもの頃はポケモンごっこをした記憶があります。イメージを持てるようになると、『やりたい』『真似たい』と思うのが幼児期の特徴です。

プールでは毎月テーマ活動を決めています。9月は『運動会』10月は『山へ行こう』でした。イメージしやすいテーマを取り入れて、カリキュラムを作っています。

①どこで泳ぎの練習をするのか

②どこで楽しんでもらうのか

この2つを考えてカリキュラムを作っています。

 

プールでの声掛けの工夫

泳ぎの練習をする時は、子ども達がひたすら泳ぐことになりがちです。それを少しでも楽しいと思ってもらうには声掛けがかなり重要になってきます。

『けのびバタ足でたくさん泳ごう』⇒『イカに変身してイカダッシュだ』

となります。

小学生に『イカに変身して…』などと声掛けをするとバカにしているのではないかと思われるでしょう。でも幼児さんには、変身ごっこを楽しみながら泳ぎの練習をすることができます。

 

道具の工夫

もちろん声掛けだけでは、楽しんで泳ぎの練習をするのが難しいこともあります。そういう時には道具を使います。普段足場に使っている赤い台を坂にして山登りの設定をすれば、山登りをするために坂の所までは泳いでくれます。車に乗る設定で輪っかのハンドルを用意するとそれを持って泳いでくれます。すべり台を用意すると、すべりたい回数だけすべって泳いでくれます。

 

子どもに合わせた工夫

例えば、飛び込みの慣れた子は1mぐらいの高さの所からでも楽しそうにジャンプします。でもプールサイドからジャンプするのが怖い子もいます。怖い子には、プールサイドより低い高さの飛び込み台を用意します。慣れた子には楽しいことでも慣れていない子にとっては怖いことがあります。

子ども一人一人に合ったジャンプの高さがあって当然だと思います。その中でチャレンジしてほしいとか手を持ったらできるのではないかなどを考えます。子どもに合わせた工夫が必要だと思っています。

 

コーチのオリジナル

過去にすごいなと思った出来事がありました。『魔法の薬を作ろう』が週のテーマ活動だった時の事です。

まず魔法の薬の材料(きのこカード・クモカード・空飛ぶ花カードなど)を集めに行く設定で泳ぎの練習をしました。カードを集め終わって薬の材料を混ぜるその時、ドライアイスを入れて煙が出るようしたコーチがいました。今でも子ども達の驚いた顔や楽しそうな顔が忘れられません。

この魔法使いのテーマ活動になると、そのコーチの真似をして、何度かドライアイスを買ってきたことがあります。子ども達は大喜びでした。

 

本物?それとも偽物?

教室始めに活動内容の予告をしていた時のことです。『今日はりんご狩りをするよ』と言うと、ある年長さんが『りんごの木がないやん』と言ってきました。

成長してきたのだなと嬉しくなる反面『偽物なんて言わせないぞ』『本物を用意してやろう』と思いました。

実際にりんごを持って来て、赤いボールと一緒に本物のリンゴをプールに浮かべてりんご狩り(泳いでりんごを取りに行く)をしました。りんごを見た子ども達の驚く顔を見ることができました。子ども達にはプールにないはずの物を見つけて楽しんでもらえたかなと思っています。

ジュニア幼児責任者 佐藤 真沙士

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