幼児後期(4・5・6才)群れ遊びとやんちゃをする理由
幼児後期の子ども達
幼児後期は、『やりたい』イメージを持ち、実現しようとします。その行為が大人はやんちゃ・おてんばとして映ります。自分の心に決めたことを実現する子ども達は、自分が主人公なのです。
自分が主人公になって自主性を発揮できるプログラムが、のびのびした広いプールで物語遊びをする『スイミ~くらぶ』です。
やんちゃはしょうがない
ぐ~んと興味が広がり活動範囲が拡大していくこの時期の子ども達。喜ばしい事ですが、心配することも度々です。やんちゃ・おてんばと思われ、人に迷惑がかかるなどの理由から注意されることもあるかと思います。
この時期に大人のイメージの押しつけのもとで行動することを強いられると、こころの萎縮や必要以上の罪悪感がつくられるとも言われているのです。だから、そんな子にしたくはないのです。
スイミ~くらぶは、子ども達が心から楽しく、時にはやんちゃして遊ぶことを理解し『生きる喜びや楽しさの原体験』をつくる遊び場をイメージした教室です。プールはそんな遊び場をつくるのにぴったりの環境でした。
一人一人が主人公
教室では、プール入水前に絵本を読み、そこで読んだ舞台がプールに用意されており、各自が主人公になって物語を楽しみます。
コーチは指導的ではなく、ガキ大将や群れの仲間的な立ち位置をとりながら教室を進めます。従来の教室スタイルの枠組みを外した教室です。
教室の中で、自分で考え自分で行動していく体験を積むことができます。
子ども達が群れて活動する中で『どうしよう』『自分はどうしよう』と考えて行動してほしいと思います。
その営みが、将来にわたって力になると信じています。
絵本のあらすじ うさぎがにんじん畑に毎夜行っては、甘いにんじん食べ放題!でも何かがついてくる、 へんな声も聞こえる…にんじんおばけかもしれない…だんだん怖くなってにんじん畑を塀で囲んじゃった。これでうさぎはもう来ない!にんじん達、大喜びでめでたしめでたし♪ |
群れ遊びは創造の世界
群れて遊んでいる子ども達は、お友達と影響し合いながら創造的な活動ができます。つまり将来必要だと言われている創造性がこの時期に培われています。
また、群れ遊びでは友達の心を理解する能力を育むことができます。時にはぶつかりながらも、仲良くする方が楽しいことに気付いていきます。この時期にお友達遊びを深める体験をしています。『一緒に遊ぶのが楽しい』『仲良くするのが楽しい』それを感じとれる絶好のよい機会です。
ふたりはいつもいっしょ
AちゃんとSちゃんがスイミーに来てくれたのは、約2年前。なんとふたりは、誕生日が同じ日だったのです。Aちゃんは、大人しく、お水が苦手でゆっくり上達していきました。Sちゃんは活発で、お水大好き。傍から見たら溺れているような泳ぎでもお構いなし。すぐに上達していきました。対照的なふたりですが、気がつけばいつも一緒。Aちゃんは、怖いけどSちゃんがやっていることをやってみたい。Sちゃんがやっているから大丈夫。真似をしているうちに、泳げるようになりました。私は、物語遊びを通していろいろな活動を一緒にしますが、AちゃんにもSちゃんにも泳ぎを教えたという記憶はありません。
そして、ふたりはいつの間にかお友達になっていました。お互い何も言わず阿吽の呼吸で泳いでいます。
サウナで楽しそうに喋ったりしている姿をみると嬉しく思います。
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