「ありがとうございます!スポーツクラブNAP○○です」
こちらで働いているスタッフ全員が皆様にお電話をいただいた際、必ず冒頭に申し上げます。この言葉は「お電話をしていただきありがとうございます。私○○が責任を持ってお答えいたします」という意味です。
私達は毎日沢山のお問い合わせをいただきます。子ども会員様より、「今日の教室お休みします。」から始まり、「休んだ教室の振替を取りたい」「水着をそちらに忘れていませんか?」「学校の帰りに来るので荷物置かせて下さい」「絆創膏貼ったままプール入ってもいいですか?」「休会の手続きはいつまでにしたらいいですか?」等々・・・
中には「今日、孫を連れて行くように言われたのですが何時からですか?」「はい。お名前教えて下さい」と質問すると、「4年生の○○○○でサッカーです」(笑)。(別のスポーツクラブのサッカー教室に通われているお子さんのようですね。癒されます)
成人会員様はお電話よりもご来館時の方が多いです。お問い合わせの際はお名前・声を聞いて顔を思い浮かべながらお話させていただきます。
また外部からのお電話はその方に合ったプログラムをご提供できるよう目的・体調などをお伺いし、気持ちよく参加していただけそうなご案内を心がけています。その後、定期的に来ていただけるようになると、今度は〈今日は楽しそうだな〉〈歩き方がいつもより辛そうだな〉〈しょんぼりしているけど来る前に何かあったのかな〉と気になりはじめます。
そんな毎日を過ごしていると自然に「明日から修学旅行行くよ!」とか「お菓子あげる」とかわいいお友達。「夏休みだから孫のお守りでホント疲れるわ」と幸せそうなおばあちゃま達。「今日は朝から腰が痛くてね」など様々なお話を聞くことができるようになります。幸せなことです
私も自身の人生を振り返って幸せだったと思う事は、自分一人のひとつの人生を歩むだけでなく、家族の人生も横目に並走しながら、自分だったら選択しない経験や体験を出来たことです。自らの選択ではないので辛い事も沢山ですが(家族に育てられました)。
ですからこの場所でお話や経験を聞かせていただくことは私にとっては大きな財産です。
また皆様との関わりの中で褒めていただいたりお叱りを受けたりするたびに自分のあり方を意識する事ができ、心がとても元気になります。
実はこの心の元気こそNAPから皆様にお伝えしたいことです。「忙しかったけど何とか来ました!」と言われると感動します。今後もスイミングやフィットネスを通して心が元気になるようお役に立てればと思っています。
最後に、私のこちらでの仕事生活も長くなってきました。休みの日に自宅から買い物に出かけたらいつの間にか職場へ向かっている事も……
究極の出来事としては自宅にかかってきた電話に思わず「ありがとうございます」と言ってしまったこと、言いそうになることです。これはフロントスタッフの一人や二人、三人は経験している事と思います。『こうなったら一人前よね。』などと笑いながら皆と話しますが、それでもまだまだ半人前の自分です。
フロント 末広 典子
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