成長は子どもの中から湧きでてくるもの
『幼児期の群れ遊び』 4・5・6才 心の発達
この時期の子ども達は、お友達とごっこ遊び(ファンタジー遊び)などして楽しく群れて遊ぶことが好きです。私たちは『群れ遊び』と呼んでいます。『群れ遊び』は、管理者の目の届かない所で群れて勝手なルールで楽しむ遊びです。
群れ遊びの時期は10才頃まで続きます。今では少なくなりましたが、学校から帰って夕暮れ前まで異年齢の子ども達が群れて遊んでいた情景は目に浮かびますでしょうか?
発達段階的には、当然の自然的な営みだったといえます。
大人もですけど子どもの成長って生きて葛藤した積み重ね
ファンタジーの中や空想の中で、遊べる力は果てしない世界で自分表現ができる絶好のチャンスです。4・5・6才は学童期の『群れ遊び』に入る前段階の時期です。想像力を膨らませ、ごっこ遊びやファンタジー遊びをお友だちと楽しむ事は、現実的な群れ遊びに入る前の練習段階のように思います。
成長は生きて葛藤した積み重ねです。だから、子どもの遊びは、生きる知恵がいっぱい詰まった営みが体験できる絶好のチャンスなのです。
幼児さんの群れ遊びの誕生
物語遊び教室では、プール入水前に絵本を読み、そこで読んだ舞台がプールに用意されており、絵本の誰かになりきりながら物語を楽しみます。
そして、子どもの主体的な群れ遊びを全面的に受け入れています。従来の教室スタイルの枠組みを外した教室です。
まさしく『幼児さんの群れ遊び』誕生です。この『群れ遊び』を通じて『自主的な行動』が身に付いていきます。群れ遊びの中で、自分で考え自分で行動していく体験を積むことができるからです。
同時に、友達の心を理解する能力を育むことができます。
自主的な行動って実は目的を持っているということ
この時期の子ども達は自主的に動くので、やんちゃ・おてんばだったりします。一方、自主的な行動は『目的』を描くことが必要になります。『あれをしたい』『これをしたい』という『あれ』や『これ』が子どもの目的です。目的を持つ練習もしているのですね。
この時期に大人の一方的なプロセスで子どもを動かすと『自主的な行動』がとりにくくなります。指示がないと動けない、目的を持てない、そんな人生は楽しくありません。
想像しやすい絵本選びが楽しい教室の秘訣スイミ~は想像力をフル稼働させて水中活動を楽しむ教室なので、イメージしやすい絵本選びを心がけています。 子ども達は昆虫が好きです。特に、ちょうちょやカマキリといった、メジャーな昆虫なら異年齢集団のスイミ~さんでも共通したイメージがわきやすいと思います。探せば色んな絵本があります。その中から、少し冒険チックなものを選び、成長する過程や、ハラハラドキドキする場面を取り入れることで、気持ちが入り、動きもノってくるものです。 お話を泳ぐ活動に結びつけるのは難しいのですが、大きな意味で《水に慣れる》《水中活動を楽しむ》ことが、水中呼吸や身のこなしの上達につながり、泳げるようになるので、広いスペースを使い少しでもダイナミックな動きを取り入れるようにしています。 イメージのままになりきった子ども達は、こちらの想いとは裏腹に大胆に変身してくれるので、毎回楽しませてくれています。
スイミ~教室責任者 中谷 理絵 |
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