言っても言ってものわけ
期待と葛藤で思いつくことは…
「何回言ってもわからない!」息子の中学の部活の打ち上げで保護者の言葉。我が子が中学生になってもまだよく聞くお話し。「言っても言っても」この言葉…子どもが小さい時から本当に長いつきあいです。ただ、思春期になると言う事を素直に聞かないのは分かりきっていることなのです。でも、言ってしまう。これは親の責任と子どもへの期待があるからかもしれません。
本当は何があってもこの子を信じていよう。何かあったら親の私が責任をとろう。こんな理想もありますが、なかなかそうはいきません。
大人は世間や社会を知っている、しかも自分の価値観もあるので、つい口を出してしまいます。
思春期のことですが
思春期は自立期。自分で決めたい(自分の価値観で動きたい)と強く願っています。第二次反抗期とも言われていますが、親の言う事は聞きたくない。自分で決めてやりたいのです。「17歳」という本に思春期は親から言われる事、先生から言われる価値観を素直に聞けないし、だからと言ってこの時期の子ども達はまだ自分の価値観がはっきり定まっていないので、とにかく心や気持ちが定まらなくてイライラするし、子ども自身も大変葛藤しているそうです。
子どもの価値観が定まっていないので、危なっかしく、親は黙っていられなくてつい口出しをしてしまうのです。
子育てぼちぼち最終章
たぶん子どもの価値観が定まってきたらきっと親も自分で物事を決められるようになった子どもにちょっと安心して「言っても言っても」と言わなくなるような気がします。(たぶん・・・)
子育ては期待と葛藤の繰り返し
期待するという事はある意味ありがたい事なのだけど、子どもにとったらそんなこと分からない。
ちょっと黙っていて!待っていて!今考えているから!子どもの心の声が聞こえます。
でも、ひとり立ちするまで親の責任と期待がついて回るのでついついまたこの口が!言ってしまう。
子育て中のママへ
ある子育て雑誌に、「子どもは目の前に空いた空間と時間があれば自分の足でちゃんと進んで行く。」目の前に詰め詰めであれこれ用意する必要はないというようなことが書かれていたのを思い出します。
「期待」とは「期」を「待つ」と書きます。そう、「期を待とうではないか!」
いらない口出しをしたと反省しながら、それも親の性分だとあきらめながら、結局はしょうがない、親なのだから。