楽しさって、それぞれ♪
ジュニア幼児教室ではプールを楽しいと感じてもらうため、カリキュラムにテーマを設けています。テーマを元に、子ども達それぞれの発達段階、泳力状況をふまえ、どうすれば楽しく練習出来るか、泳力が身につくだろうか?とスタッフはいつも考えています。
前回は泳ぎの習得と発達段階について、NAP流の考え方をご紹介しました。楽しさにも発達段階があると考え、日々子ども達に接しています。
抱っこ期の楽しさ
子どもが感じる楽しさ
子どもはコーチがすべてを受けとめてくれると感じられてこその楽しさがあります。安心できる人が側にいる、一緒に喜んでくれると感じられることが大切です。
1対1の対応が理想ですが、実際の教室では、なかなか出来ないのが現状です。アシストコーチと協力し、抱っこ期の子ども達が課題に挑戦するときは出来るだけ寄り添い、手を差し伸べられるようにしています。
見て見て!期の楽しさ
子どもが感じる楽しさ
信頼関係が確立しプールに慣れてくると、出来るようになったことを披露し、そして褒めてもらえることが何よりも嬉しい、楽しいと感じます。
コーチは『見てるよ~』と声かけをしっかりします。課題の中で少しでも出来たら褒める、出来なかったことは置いといて、出来たことをひたすら褒めます。得意なことをしっかり褒めることで自信がつき苦手なこともちょっとずつ、クリア出来ます。
自由気まま?期の楽しさ
子どもが感じる楽しさ 出来ること増えると、自分がどれぐらいできるか試し始めます。大体この時期は潜ることがなにより楽しい時期。
コーチはこの時期よく鵜(う)匠(しょう)のように潜る子ども達を見守っています。この時期は色々言っても聞こえません。だって潜っていますからね(笑)ここぞとばかりに潜水能力を高めるための活動をカリキュラムに設けます。すると自由に体をコントロールし、長く息こらえが出来るようになります。
カッコよく 泳ぎたい!期の楽しさ
子どもが感じる楽しさ お友達が何をやっているのか気になる。友達が楽しそうにやっていることをやりたい時期。潜っていたら、コーチの話すことよりもそっちが気になり、お友達と何かをやることが楽しい時期。
練習して欲しい事をコーチがカッコよく、お手本を見せます。けのびやクロールをやり、真似した誰かを褒めると、気になり、やりはじめます。「やってごらん」と言われたことが出来た時、とてもいい笑顔を見せてくれます。
バッジテストって・・・!?
ジュニア幼児教室では、月末に級の合格基準の評価をします。
各級、到達目標とステップ項目があり、基本的に上から順に、全てが合格となれば、新しい級に進みます。
各級の到達目標は、四泳法の基礎の習得です。 カードに各ステップ項目を記載していますが、幼児期ではほとんどが読めず、内容が理解出来るのは、6歳の後半、説明してやっとかなと考えます。
また、自分の出来、不出来を相対的に考えられるのは、小学3年生以降であると考えます。
幼児期では、ステップ項目の目的を理解し練習を続けよう、習得しようとはまず考えられません。
バッジが欲しいから頑張るけど、どうしてもらえないのかと感じているのがほとんどでしょう。
年齢が低いほど、“不合格”の意味が分かりません。
頑張っているから、出来ていると考えるのが当たり前です。
私達は級の合格を意識させるよりも、ステップ項目一つ一つをクリアし、達成感を感じることが大切と考えます。
一つハンコを押すごとに『一つ増えたね、すごいね!』、『ハンコがいっぱいになったら新しい級だよ』とお話しします。
ここで保護者の方にお願いがあります。
テストの前は『合格目指して!』と言うより『出来ること増えるかな?』『次はどんなことするのかな?』と話していただければと思います。
それが予告となり、子ども達の『出来る』、『やりたい』という気持ちを刺激してくれると考えます。
保護者の方と一緒に子ども達の『出来た!』『やりたい』をはぐくむ教室にしていければと思っています。
よろしくお願い致します。