ジュニア幼児教室ではレベル、その子の個性、発達段階をできる限り、考慮した指導をしたいと考えていますが、実際の教室では3~6歳までの異年齢、組も複合クラスなので、一人一人とじっくり接する時間はわずかです。それぞれの楽しさに応えたいと思いつつ、充分な対応が出来ないことがほとんどです。
一人一人に時間が取れないなかで、今この子達は何が楽しいか、何を得意にしているかを見極める事が大切です。楽しんでいること得意なことを表現できるようカリキュラムを工夫します。それぞれの課題で時間を分けることで、取り組めるように心がけています。
また、泳力を高め、進級してもらうためにしっかり練習に取り組んでもらう必要もあります。
しかし、幼児期のお子様に『出来ていないからちゃんとやりなさい』と言ってばかりでは可哀そうでもあり、何が出来て、出来ていないかを理解し、納得してもらうことは発達段階からしてもとても難しいのです。『一生懸命にやることが出来ている』と感じるのが当たり前です。私達は今できていることを評価の中心に考えています。カリキュラムの中で苦手なこと出来ないことは、時間をかけ楽しく取り組んでもらうことが理想です。
理想は高~く、高~くありますが、なかなか思うように実現できない中、子ども達の笑顔と保護者の皆様のご理解で、『明日はどんなことをしたら、たくさん泳げるかな、楽しいかな』と考えることが出来ています。
ジュニア初級主任
市原 路津子