『 背泳ぎ 』~正しい姿勢とキック~
前号までのクロールに続いて、今回は背泳ぎ。
背泳ぎは四泳法(バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロール)の中でも、一番簡単な泳ぎだと思われている方が多いようです。理由は、顔が水面に出ているので息が楽にできるから・・・?
しかし実際には・・・
Q1.背泳ぎの正しい姿勢って、どんな姿勢?
A.できるだけ細く、上に引き上げられるようなイメージで伸びます。この時に、お腹を突き出しすぎて体が弓状にならないよう、股関節が真っ直ぐになるよう注意しましょう。アゴは引きすぎず、上げすぎないようにしましょう。
Q2.背泳ぎのキックは?
A.けのび姿勢と同様、親指同士が触れるように、また膝が水面に出ないようにして内股で打つようにします。
この時に上下の蹴り幅が均等になるようにキックすることが大切です。どちらか一方にかたよってしまうと、体の軸がぶれる原因となります。足首をやわらかく使って、テンポよく安定したキックを打てるようになることが理想です。
Q3.蹴っても前に進まないのは?
A.つま先が上に向いていませんか?膝が水から出ていませんか?つま先が後ろを向いていないと足の甲で水をしっかり蹴れませんし、膝が出ていると腰が沈んでしまい、進むのに妨げになります。
また、足が開いていませんか?足が開いていると蹴った水がまっすぐ後ろに流れません。両足の親指同士が軽く触れるぐらい閉じてみてください。
Q4.足が沈んでいく・・・
A.視線を真っ直ぐ上に向け
ます。(顎を上げすぎたり、引きすぎると姿勢が崩れます。)
お腹が沈むと、足が沈む原因になります。少しお腹を上げるように意識し、おへそを水面に出すつもりで真っ直ぐな姿勢を保ち、キックしてみましょう。
泳げる人を見ていると楽そうに見えても、難しい点があるものですね。まずは力を抜いて浮くことから始め、姿勢作りを身につけていきましょう。
次号では手の回し方や、水のかき方に進んでいきましょう。
中村 さゆり