前号(2024.12月号) |
しつけは子どもの「学(まね)び」?
ひょんなことから小学校のPTAの執行部役員に誘われ、結果的に6年間携わることとなった。お陰で一般会員にはないスタイルで行事に参加できたが、特に運動会のセレモニーは思い出に残っている🏃♂️🏃♀️。当時の地元小学校は児童数≒1000名。壇上から全体を見渡すと中々の絶景であったことを記憶している👍。
セレモニーに参列していると、ちょうど目の前に知り合いの子ども(1年生・男子)を見つけた。彼は幼児期から武道に通っていて『気を付け』の姿勢で直立不動🧍♂️。体育会出身の私は「さすがだな!」と思ってみていた🙆♂️。
しかし、それとは対照的に彼の隣の子は『気を付け』の姿勢ができず身体をくねらせていた。来賓挨拶等のセレモニーが続いていたので無理もないのだが、彼はその子に視線を向けたと思ったら何やら言い始めた😤。
何を言っているのかは聞こえなかったが、何度か繰り返した後、その子に近づき服を掴んで思いっきり揺さぶり始めた。表情からするに「ちゃんとしろ!😠」と叱責していたのではないかと思われる😟。
セレモニー中なので確認することはできなかったが、彼はなぜそのような行動にでたのだろう?
それは恐らく・・・
平素自分が受けている指導を真似ているのではないだろうか?
礼儀を筆頭に、子どもに対して『躾』というものを重視する日本社会であるが、私も体育会という世界で育ったこともあり我が子、特に長男・次男には幼少期から厳しくしたものだった🗯️。
ある時、長男が私と全く同じ口調で次男を叱りつけ、険悪なムードが漂ったことを記憶している💣。その後、子ども同士の関りを見ていると、私や妻の平素の行為と同じことを兄弟間そして他の子ども達に向けて発していることに気が付いた。つまるところ、私や妻を『真似』ているのである😰。
『学び』の語源は『真似び』と言うが、子ども達の行動・言動を客観的に見ているとまさに躾も『真似び』である。従って、躾をすると『他者を躾けること』を学び、周囲に向けてその行動を起こすように思う😱。
今思えば、私自身も熱血教師だった両親、そして体育会の先輩方にされた『躾』をそのまま我が子に行っていた。子ども達が私に近寄って来なかったのも無理はない😮💨。
そんな反省から、常に『真似されている』ことを恐れながらNAPの子ども達に接している今日この頃である。