前号(2025.1月号)


《…続きはこちら》

礼儀・挨拶・言葉遣いも子どもの『学(まね)び』

オ~イ!さっき学校に来ちょったじゃろうがぁ・・・コイツ‼ 😁」 NAPに泳ぎに来た小学校2年生の男の子が、私を指差し周囲の友達に言い放ったことがあった。小学校低学年の子と話をしているとよく思い出すエピソードである👦 👧。

丁度その日は午後から地元小学校主催の講演会に参加。講演終了後、PTA会長として児童・保護者を前に締めのスピーチを行い帰社した直後のことであった🏃‍♂️‍➡️。その時間帯のクラスは地元小学校の子が多く、周囲の子も「そぉじゃ!」等と言いながら私を振り返り笑っていた😜 💨

側にいた保護者の方から「なんてことを言うの!😠」と叱責されていたが、確かに小学生がNAP代表である私に対して「コイツ!」とは、言葉遣いも含め礼儀も何もあったものではない🗯️。

当然、私は挨拶・礼儀・言葉使いを指導すべき立場であるが、その前に体育会出身の私としては‶以前であれば″即座に「誰に向かって口を利いてるんだ💢」等と厳しく叱責していた場面である💥。

しかし、その時の私は・・・

子ども達に何とも言い難い親近感が沸き思わずその子を抱きしめた! (今ではセクハラで訴えられそうだが…😅)

 

通常の心理的発達からすると、おおよそ10歳(小学4年)までは心として『外社会』を理解し認識することはできない。そのため、常に『群れ』という『内社会』としての認識であり仲間として捉える傾向にある。なので、誰に対してもタメ口だったり挨拶等の礼儀もわきまえないのは至って通常なのである。

 

その視点から考えるに、私に対する「コイツ!」という表現は群れの一員としての認識だと言える。このような対等な関係になれば、私としても気を遣わず願望や想いをストレートにぶっつけられる…つまり安心して付き合えるのである😄。

 

こう言うと「指導者としてそれでいいのか😠」「礼儀や躾はどうするんだ😤」等と言われたことがあるが、子どもを取り巻く大人たちが周囲に対して礼儀を尽くしていると、その行動から子ども達は必ず学んでいるのではないだろうか?

 

そして、10歳を過ぎた頃から『外社会』を認識し始めるが、その理解が進むと挨拶や言葉遣いを始めとする「礼儀」の必要性を自覚するようになる…つまるところ礼儀・挨拶・言葉遣いも『大人の真似』であるように思えてならない🤔。

 

私に対して「コイツ!」と言い放った子も高学年になり、声をかけると「こんにちは!」と“気を付け”の姿勢で頭を下げるようになった😌。その礼儀正しい姿に…笑いが止まらなかったことを思い出す今日この頃である。