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反抗期って・・・本当に反抗?

子どもが一人また一人と増えると外出先も限られてくるものだが、三男が2歳を過ぎた冬に思い切ってスキー場に出かけたことがあった。私としては、子ども達に『雪』を経験させてやりたいとの想いだったが妻は「危険が多いスキー場には連れて行けない😡」と猛反対。しかし、「子ども達は俺が見るから😘」などとできもしない約束を提示して何とか押し切った。

当日「どうせ私が(子どもの面倒を)見ることになるのよね💢」と捨て台詞を浴びながら出かけたことを思い出すが、そう言われれば意地でもやってやろうとスキー場に着くなり妻をスキースクールに入れ、私一人で子ども達をファミリーゲレンデに連れて行った…イヤ連れて行こうとした。出発時点では子ども達と楽しく…などと思い描いていた私にその瞬間から『楽しさ』どころか『地獄』が訪れた👹
 子ども達は一面の雪に大喜び…までは良かったが、三人それぞれ好き勝手に行動するので中々ファミリーゲレンデに到達できない😭特に三男は目が離せないどころか手を出すと「イヤ!」を連発。発達段階など全くの無知であった当時の私は、ブチキレる自分自身の心を抑えるのが精一杯であったことを明確に記憶している😓

 後にこの時の三男は『第一反抗期』真っ只中であったことを知ったが、『反抗』と思っていたこの「イヤ!」も将来にとって重要な段階であることを認識することとなった。

それは・・

次男が不登校(引きこもり)によりその段階に退行したことを切っ掛けに、心の成長に関する理論に出会ったことである📚
それによると、第一反抗期と呼ばれる時期の「イヤ!」は、『他者の意志』に抵抗することで自分の『意志』を掴もうとする行動であり、この『意志の獲得』が幼児期後期に培うコミュニケーション能力に大きく影響するらしい🤔
また、この『意志の獲得』は自己主体性と自分を制御する=セルフコントロールの心を形成する基盤として将来に関わってくるとのこと。従って、一生にとって重要な段階である。それを反抗期などと呼ぶことは支配者の理屈に思えてならないが…😕
なので、そんな教育的観点を取り除けば順調な心の成長であり喜ばしい話である。そう考えるとその時期の「イヤ!」を肯定的に見守り、上手く付き合えるのではないだろうか?
当時の私にその考え方があれば次男は不登校せずに済んだのかも知れないが、一番大切なことは自然な受容心であるように思う。不登校解消後、進学・就職共に自分の『意志』で進み、社会人となり伴侶を得た現在の次男を見ていてそう思う今日この頃である。