5月下関考古博物館見学ツアー  イベント報告

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国際交流を兼ねたナップ親睦会。学童クラスも一緒に楽しもうスペシャル。
群れ遊び(※リーダー不在でも勝手にルールを作る中で学び成長する)を通じた共同作業と歴史を学ぶ目的、学ぶだけではなく、『真似る』事で成長を期待します。

1、学んで欲しい忍耐力、継続力、自制心、社会性

 

一般的に学歴が高ければ将来収入も高くなる事が知られています。ただ、勉強ができる事は付属でしかないと私は見ています。知能が高い事や、目に見えやすい〝学力〟という読み書き計算等の事務処理を続ける為に必要な事は、〝忍耐力〟〝継続力〟〝自制心〟や〝社会性の高さ〟があってこそ。
知的好奇心を支える人間力が大事だと信念を持ち、子ども達目線の目標をクリアし達成感や自己肯定感、満足感の経験と体験をしてもらう。これがNAP独自の『元気ッズクラブ』コースの特徴です。
群れ遊びと表現している異性を交えた異年齢のグループで課題を見つけ乗り越える。繰り返す事でお互いの性格や得意が見えてくる。自然と役割を認識しリーダーが生まれることを理想としています。気心のしれたメンバーとの積み重ねが、単発で知らないメンバーと行う野外活動との違いです。
毎月プール活動を含めたイベントで様々な社会のミニチュアを通し、専門知識と技術の高さを知る企画をしております。小学生は『大器晩成』の為に得意を磨くチャンスです。それを最大限に活かせる準備期間でもあります。

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2、考古学って?

 

今回はお勉強要素が高い企画をしてみました。低学年はとにかく皆でどこか行くのでしょう?の感覚。
バスの中から『今日はどこ行く(  -_・)?』おーい、しおりを見ておくれ。便利な世になった現在からは想像できない不便さを知ることで思うことがいっぱいあればいいな、今日はどんな発見や驚きを言葉にしてくれるだろう?
中国からの留学生さんとベトナムからの留学生タオさんと下関に向かいます。タオさんは2歳の女の子のお母さん。ご主人が獣医さんを目指しておられるとか。ベトナムのフルーツのお話をたくさん話してくれました。バスの中は声が聞き取りにくいほど賑やか。おやつも行きだけで食べ終わった子ども達も。なぞなぞをしたり、自己紹介をしてくれたり。本当に今日が初対面?という親和性をみせてくれました。

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3、弥生時代が目の前に

 

到着すると、さきちゃんと合流して館内見学に進みます。弥生時代自体、説明が多いので現在の生活との差にエントランスの説明から『?』が続いていた皆さん。説明を聞くより展示スペースに到着したほうが目の輝きが違いました。勾玉や土器、青銅器など古墳からの出土品、古墳の場所。一通り説明を受けた後自由に館内見学した皆さん。こういう時に個性が全開となります。人気があった土器パズルに集中したり、土笛を手にとってみたり。映像装置に夢中なゆうき君の姿も。学童から参加のほうま君。持参されたノートで熱心にメモを!今まで時々お話する機会があったのですが意外な一面を知り嬉しく思いました。

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4、竪穴式住居って?

 

館内見学を終え、屋外展示の見学です。中に入れる古墳と弥生時代、古墳時代の竪穴式住居の中に入ってみました。展示品なので中で火を焚けば火事になる為火気厳禁ですが。実際の生活には火は欠かせません。中で火を焚く事で茅を燻しカビや微生物の発生を抑えるそうですが…『カブトムシの臭いがする。』指導員さんの例えが的確でした。まさはる君やゆうま君はあんまり気にならなかった様ですが。当時は臭くない中での生活だったはずです。ワンルームでの家族との生活。一人になれるってもしかしたら贅沢な事かも。
その後、遺跡公園でお昼を食べます。『声の届く所にいてね。』忠実に守り!木陰だけではなく木の上でお弁当を食べていたたくみ君。お弁当を忘れたさんにおかずのおすそ分けをしてくれたこうたくんにまさと君。優しいですね。食べ終われば古墳周辺をかけっこしていたゆうせい君とたいせい君。まるで短距離走?全速力のダッシュを披露してくれました。他の子ども達も古墳の上に登ったり、転げ落ちた振りをしてみたり。一人が始めれば、連鎖反応が。靴が片方脱げても続ける強者まで。その昔の有力者が永い眠りにつかれていますが。そんな事は関係ないのです。罰当たりな気もしましたが、有力者の懐の深さを信じましょう。お話が大好きなこうた君。さんと色々なお話をしていました。自分の伝えたい意見をたくさん持っていて、さんに思うまま伝える。さんも会話を受け止め一緒に活動する姿は姉弟の様。ほぼ日本語の会話でしたがこれで良いと思うのです。初対面ですから、今度会う積み重ねから会話にもっと深みが増すはずです。

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5、竪穴式住居組み立て

今回のメインイベントと言っても過言ではない組み立て作業に入ります。そんなに重たくはないのですが皆で協力して運び組み立てます。ベトナムからのママさん留学生、タオさんも一緒に作成します。組み立てに興味が無く少し離れて違う事も楽しんじゃうメンバーを呼びに行ってくれました。重たい木材もありましたがりお君が積極的に運んでくれました。ちょいちょいおふざけも交えながら木と木を紐で固定します。ちょうちょ結びが苦手な子ども達も。6年生のさとし君、ごろう君が高い所、難しい所を率先してくれました。簾?を本物と同じく下から付けていきます。高い所への取り付けと重い屋根を取りつけて完成しました。薪と壺をセットし記念撮影。ももなちゃんとなつきちゃんは恥ずかしいのか、中々写真を撮影させてくれなかったけれど、笑顔がいっぱい見られて私も嬉しくなりました。お天気も良くじんわり汗をかいた所で館内に戻ります。

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6、組み立てキット作成

実物の1/2サイズの模型の組み立てが終わるとミニチュア住居の製作に取り組みます。ボンドを使って割り箸の様な細い組み木を使用し体験した復習をします。低学年の皆さんにとっては難易度が高い作業になります。いつもは保護者の方と一緒に作る事を前提に作成に取り組むそうですが、元気ッズで頼れるものは『まず、自分』。周りを見て悪戦苦闘。近くに座ったお兄ちゃんが見かねてアドバイス。一度組み立ててもどんどん組み木を上に乗せていく為土台が甘ければ重みで崩れてしまいます。この繰り返しに嫌気がさした子ども達も。ボランティアさんと仕切り直します。時間はかかりましたが、無事に皆完成致しました。驚いたのはあやと君。指導員さんのペースを待たずテキパキ一番に作って片付け作業に入っていました。ゆきひろ君やたかあき君も説明書をいち早く見つけて取り組んだ洞察力はさすがです。こつこつ取り組んでくれたげんたろう君。上手に仕上がりました。そうし君はまさと君の様子を見ながら。でもお手伝いの出番は少なかったみたいですね。

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7、文明の差から今の生活のあり方を学んでくれただろうか

大昔の人々が「家」としていた竪穴住居の製作を通じ、当時のすまいや生活について学習しました。昔の人の生活、営みを疑似体験や想像する事で今の生活の有り難さ、文明の高さを知ることができます。丁度いらした中国からの留学生、さんとお話するに日本の弥生時代は中国の秦の時代に相当するそうで、かなり文明の差があった事もお話していただけました。年間を通して行っている野外活動においても『生きるための知恵』の理解へ繋がることを目的としています。昔の暮らしに思いを馳せて現在の生活と照らし合わせる。私は教科書で学ぶ大切さと同時に体験してみる重要性をイベントにどう組み込むか悩みながら進めております。タイムスリップしたような不思議な博物館見学を終え、バスの中は『楽しかった!!』の声でいっぱい。ゲームも電気もなく、料理だってシンプルな時代を垣間見、低学年には難しい企画も皆で知ることの楽しさは分かってもらえたと思います。知らなかった不便を工夫で暮らしていた人類の先輩がいる。組み立て体験などの悪戦苦闘ぶりから、私の期待以上に歴史を身体中で吸収してくれたように感じました。今日の体験で身近に感じてもらえれば嬉しいです。今後企画するキャンプにおいても『虫が~!!』『雨が~!!』等のトラブルを軽く乗り越えてくれる事を期待します。

こうした企画は社長の言葉を借りれば『NAPは泳力において日本一を育てるノウハウは持っている。ではなぜこの取組をしているか』に繋がっています。将来生活費を稼ぐだけの為に学習するのは勿体無い。平凡に生きてきた私だからこそ、子ども達の輝く才能を目の当たりにし水泳と一緒に『もっと、何かを』という保護者目線を持って取り組んでおります。また皆と一緒に活動しましょうね。

この度は御参加いただき有難うございました。

元気ッズクラブ 責任者 中村 めぐみ

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