海に行けた喜び
今年は梅雨が長く、日程ギリギリまでイベント開催を迷いましたが、いざ青海島へ行ってみれば波も立ってない凪ぎの状況で驚きました。曇りといえど太陽の光を感じる、シュノーケルをするにはベストコンディションの天候となりました。
駐車場からタープやライフジャケットを小学生も含め手分けして運び、準備が整う頃、私の耳に入った情報は『海水温23℃』プールの水温基準が30℃なので比較すると…数字だけ聞けば寒そうだと思いました。
今年はウォーミングアップを念入りにし、ストレッチ後にゆっくり山手にあるコテージまでジョギング、というメニューにしたのですが『ゆっくり行ってー!!』の叫び声は届かずダッシュで山を駆け上がり凄い勢いで帰ってきました(笑)…全然、ジョギングじゃない…。満足そうだったので良しとし、身体がしっかり温まりました。
汗だくの小学生とゆっくり海水に入り、『冷たい!!』『ギャー』の叫び声も慣れと共に笑顔と笑い声に変わりました。最初こそ冷たく感じましたが、慣れれば心地よい海水温度となり自由な時間を楽しみ始めました。
元気ッズだから出来る事
元気ッズの魅力は“様々な体験”が出来る事です。競技の数ほど才能はありますが、自分に合う競技を知らなければ、もったいないですよね。知っている競技の数を増やせば、可能性はもっと広がります。
様々な体験をしてきた元気ッズの6年生は集大成としてダイビング体験をします。
年に数回のカリキュラムテーマを繰り返し、シュノーケルスキルを積み上げてからのダイビング体験なので、元気ッズの6年生は肝が据わり初めての経験に逃げず、むしろ『楽しみにしていた!』『やっとできる』と言葉にし、自信いっぱいで海へ行きました。
今までお兄ちゃん達がするのを眺めるだけだった、やっと自分の番になった、と胸を張って海に出るお子さん達を見送り、コーチも胸がいっぱいです。
楽しみにし過ぎて『眠れなかった…』なんてお子さんも。
細心の注意を払いながら、プロダイバーとマンツーマンで海の世界を見に行きました。
憧れのダイビング
毎年水深4~5mまで海に潜ります。青海島はダイビングスポットと言われるだけあって透明度が高く春夏秋冬いつ潜っても絶景が広がっています。
岩場でカニや貝を探していた中学年と私の姿を見て、陸に戻った6年生が駆け寄り、見たことを話してくれました。
海の世界は小さな生き物に溢れていたそうです。『オニカサゴがいた!!』『こんな、でっかいの!擬態していて、分からなかった!!』『青い魚がいたー』『岩場に行ったらウニがたくさんいた』『指にくっつく魚がいてね』『キジハタいたの』なんておしゃべりが止まりません(笑)
ダイビングに関しては『普通に呼吸できたー』『ハンドサインがわかった』『耳が痛い時もあった』『浮上する時は水の中でボードを見てね…』と教えてくれました。楽しい時間を過ごせた様です。
新型肺炎の感染や異常気象で暗い話題ばかりだったので、報告に来てくれた満面の笑顔にとても癒されました。
『ダイビング用のスーツ最高!』『脱ぎたくない!浮ける!』との発言を受け、6年生は帰りまでずっと着用していました。
大興奮の様子は後輩の皆に『6年生になったら、私も!!』『自分もしたいー』という気持ちにさせてくれました。5年生のまさくんから何度も『俺もしたい』とお願いされましたが、来年のお楽しみにしましょうね。1年生からシュノーケルスキルだけではなく、色々な挑戦をしてきたまさくんは、泳力的にもスキルも問題ないのですが、あと一年が待ち遠しいようです。
お弁当を食べてから遠くまで泳ぎます
今回のお弁当は全体的に残飯がなく、良く食べてくれました。天気も良かったからでしょうね、『お醤油ほしいなー』『もっと味がしても良いな』なんて言いながら完食しました。
身体が塩分を欲するのかな?しっかり食べてくれたので嬉しかったです。
食べ終わってから1~5年生の出番です。6年生は体力アップと後輩の見守りをコーチと一緒にするため、4、5年生と青の洞窟を目指しました。私のいる浜辺から見えなくなるまで沖に行きました。
中学年は生き物の多い岩場へ向かいます。沖から遠く離れ、砂地にいる私からは見えない沖まで3年生は向かいました。昨年は足のつかない深い海へ行くことが怖くて出来なかった子や、行ったとしてもコーチやダイバーの手を離さなかった子が一人でどんどん沖に行きました。自分の力でできることを増やす姿は美しく感じます。お子さんの成長に驚くと共に感動しながら見ていました。
低学年は足の届く海岸沿いでしつこくシュノーケルマスクの練習をします。パイプから水を出せるコツと吹き出す肺活量を習得しなければ沖どころか、足の届かない場所も危うい為、何度も繰り返します。波は止まりませんから、出来なければ大人でも危険です。
低学年の皆さんはどんどん習得し、海岸沿いでも動きが激しくなっていきます。
『したい!!』と思う心のままに自主的に、活発に、思い切り海を楽しめる日になり、本当に嬉しく思います。
今後もお子さんのリクエストにお応えできるよう、新型肺炎対策を強化し安全面と両立しつつ企画していきます。
さて8月のイベントは毎年ライフセーバーによる菊ヶ浜での海講習を行っていましたが、萩市との取り決めで団体での受け入れが出来ないとの連絡がありました。長門市役所に問い合わせた所、今年の海水浴場の開設は無い、とのことだったので年中ダイビングができる青海島で、ダイビング協会の許可の下イベントを行う事になりました。7月同様、8月も同じ場所に行きます。場所は同じですが、シュノーケルの探検場所を変え、波の高さ次第でスキンダイビングに挑戦、自由時間の過ごし方に工夫等、考慮しております。再び同じ場所に行っても飽きない時間にします。シュノーケルのスキル向上の為にも是非ご参加いただけるよう、お待ちしております。
元気ッズ責任者 中村めぐみ
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