9月 マウンテンバイクイベント報告

目的  ⇒ トライアスロンに向けた自転車競技への第一歩

ねらい ⇒不安定な山道をマウンテンバイクで走ることで脚力アップ、体力アップ、バランス感覚アップを目指す。

苦しい時も支え合う連帯感強化

 

9月10日、快晴。空は青く広がっています。

今回初めての体験なのですが、元気ッズの皆は徳地青少年自然の家にてマウンテンバイクに挑戦しました。私は以前より元気ッズのミニトライアスロン大会参加を思い描いておりました。水流に対応できる泳ぎをライフセーバー髙雄先生から、長距離走をNAP松本コーチからご指導いただいているので、何かの大会に出場し元気ッズの皆に経験を重ねてほしいと思っています。ただ、山口県内においてロードバイクの練習ができイベントに組み込める場所がなかなか無く、企画として踏み込めませんでした。マウンテンバイクは県の北部において活発に活動されています。まずは山道を駆け上がり脚力強化、バランス力、体幹を鍛えること、転んだ時のリスクを考え防ぐ先見力、何より自転車に皆で乗って楽しいと思ってほしいと願いながら今回のイベント運営に至ります。

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目次

①体力強化イベントの9月が来た。

年間スケジュールの中で定期的にくる『体力強化イベント』の9月がやってきました。といっても楽しくないと意味がありませんし子ども達の興味が無ければ体は動いてくれません。イベント開始前日にイベント参加を諦めたけいくんとお話する機会がありました。『マウンテンバイクに行きたかったけど野球のレギュラーでいたいから今回は野球を選んだんだ。』と残念そうではありましたが、しっかり自分の意見を持ち冷静な判断をしてくれた事、言葉にして伝えてくれたことをスタッフは嬉しく思いました。お休みを選んだけれど楽しそうなことが伝わっている、興味を持ってくれた、参加したいという意思もあったこと。嬉しいメッセージが私の元気の根本になります。今回はトライアスロンの目標設定が分かりにくくとも、細分化した一つ一つの競技の積み重ねが元気ッズの『できる』という有能感を育てています。今まで体験が無くてもチャンスがくれば飛び乗れる下地作りにしっかり時間をかけています。

 

 

 

②今回は韓国とタイから来日している留学生が3人

韓国からカンさん、キムさん、タイからウムさんをお招きして徳地へ向かいます。バスの中は大盛り上がり。それぞれお気に入りのお菓子を紹介したり交換したり。元気があるって大事なことです。着いて早速体に合った自転車を選びタイヤに空気を入れて出発します。

 

 

 ③まずは広場でギアチェンジの練習から開始

草が覆い茂っている広場で自転車を漕ぐだけでも汗だくになります。踏み込まないと進みません。前に体重をかけるので腕にも負担が掛ります。慣れたところで初心者コースへ出発します。舗装されていない悪路を始めは慎重に進みます。ブレーキも掛ける順番、強弱をしっかり把握しないとケガに繋がります。初めは班別に進みつつも個人の自転車運転技術を信じながらゆっくり運転していました。

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④初心者コースから中級コースへレベルアップ

初心者コースといっても坂は自転車を押して登らなければ苦しく感じる長さです。低学年には厳しいコースでも文句ひとつ出ません。お兄ちゃん達に追いつきたい、休憩はしない、色々な気持ちと一緒に前へ進みます。文句や不満を言う余裕もない、が本音かもしれません。クリアすれば中級コースへ進みます。最後尾の私が出発する時に先頭のそうしくん、とわくんが帰ってきました。『もう1回、行こう!』のお誘いに元気に発進したそうしくん。『腕が~、腕が~(*_*;』と言いながらも挑戦してくれたとわくん。この2人の頑張りがあったからこそ最後尾の低学年の負けん気、やる気に火が付きました。中級コースは長く急な下り坂の他にジャンプ台、アップダウンが激しい道を進みます。転ぶ子ども達も多数。でも講習で習った通り山側へ転び、擦り傷もなく上手に倒れていました。車間も開け、後続車の避け方も見事でした。

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⑤フロアカーリングへチャレンジ

借りた道具をあった場所に返します。ヘルメットを洗い、自転車を直しプロテクターをあった場所へ。その後は待ちに待ったお昼ごはんです。バイキングで好きな物をそれぞれお皿に乗せ食べました。

午後はフロアカーリングをします。大人も初めてしました。ボーリングに似てターゲットを狙います。チームに分かれそれぞれの順番がきたら転がします。9点先にとったチームの勝ちで4チームに分かれ2コート使用しゲームをします。留学生を含めた大人チームは確実に点を決め、実力を見せつけていました。そうしくん、たくとくん、あやとくん、さきちゃん、りんたろうくんチームは団結力もあり楽しそう。和気藹々とゲームが進んでいます。たかちゃん、ゆうきくん、ひろくん、まさはるくん、こうたくんチームは個性全開。勝つよりもカーリングを使う、転がすことに楽しみを見出していました。ゆうきくんが6年生のたかちゃん不在時にチームのカーリングの順番を誘導とターゲットの近くを狙ってほしい、と留学生にお願いしていました。とわくん、ゆきひろくん、ゆうしんくん、ゆうまくん、むつきくんチームはどうしたら大人チームに勝てるか色々理屈を考えながら挑戦していました。悔しい気持ちを素直に表現することで大人からアイデアをもらい実行に移すことができました。その後鬼ごっことバスケに分かれプレーをしました。カンさん、キムさん対とわくん、そうしくん、ゆきひろくん、りんくんチームの戦いです。とわくんが連続ゴールを決め遠近感の正確さ、適切さに皆を驚かせました。
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⑥班行動をしつつ自分で頑張る力を得る

この度は個々で頑張るしかない『踏ん張りどころ』も『困った時は頼れる仲間もいる』連帯感もあり角度を変えれば元気ッズメンバーの色んな成長の見せ場がありました。走行を楽しみつつバランス感覚や安全に活動する力を身につけ上り坂や砂利道で歯を食いしばり前に進んだこと、クリアした時の達成感。危険回避の判断力や転んだ人を思いやる心。大きな怪我もなく無事にイベントを終える事になりました。帰りのバスの中は寝るどころかお腹の空きを満たすべくおやつ交換会の始まりです。今回参加してくれたカンさんは韓国でライフセービング経験があり山大でも水泳部に所属しています。10月以降プールでもお会いする機会があると思います。嬉しい事にイベントにおいても多国籍な環境が整い子ども達にとって国境や言葉の壁は薄れてきつつあります。更に、今回はトライアスロン大会参加へ向けて大きなステップになるイベントを経験し新たな課題抽出や発見もありました。

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⑦ミニトライアスロン大会参加を目標に

今年8/26にきらら記念公園にて小学生から高校生まで参加可能なミニトライアスロン大会が開催され見学させていただきました。小学生低学年のAコース、高学年のBコース、中学生、高校生が参加するチャンピオンカップコースの3つに分かれ日頃の練習の成果を発揮されている選手の皆さんの頑張りを拝見致しました。中学、高校生の部となるとロードバイクもかなり本格的でした。こちらでお会いできた山口県トライアスロン連合の会長、事務局長、理事の方々のご協力の下、大会出場を目指した講習を快くお引き受けいただきました。まずは皆さんにトライアスロンとは?魅力とは?をお教えいただく予定です。

トライアスロンは本格的な世界を目指すとよく鉄人と例えられますがオリンピックの距離は、スイムが1.5km、バイクが40km、そしてランが10kmです。本来のアイアンマンレースのスイムは3.8km、バイクは180km、そしてなんとランは42.195kmです!大きな違いですよね。ここまで本格的にジュニアの世界でする事はありませんが、『いつかは世界へ』と願いを込めた元気ッズでいたいと思います。

 

 

⑧フィンスイミング体験もお楽しみに

トライアスロンだけではなく、NAP山下コーチよりフィンスイミング講習を企画しております。今年の12月に3日間集中フィンスイミング講習を企画致します。12/2 12/9は山下コーチより座学とプール指導、12/23はフィンスイミング日本代表、関野選手を始め近県の日本代表よりご指導いただく機会を設けることができました。近日チラシやホームページで募集させていただきます。マイナー競技とはいえ日本のトップクラスが教えてくれる機会は生涯の中でもそうないと思います。私は元気ッズの活動がどんな方の目や耳に触れても会員様や保護者の方々が誇りをもてる活動を続けるべく、私の出来ることをするまでです。今後も楽しみ要素を重視しながら体力や技術、知識に厚みを持てる元気ッズを目指します。

元気ッズ責任者 中村めぐみ

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