11/4(月・祝)徳地青少年自然の家アドベンチャープログラム&マウンテンバイク イベント報告

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久しぶりに徳地青少年自然の家に行きました。

 今まで何度か利用をし、元気ッズのメンバーにとって馴染みのある徳地青少年自然の家に行きました。宿泊体験や天体観測、室内カーリング等々、色んな経験をこちらの施設で積み重ねてきました。

 今回久しぶりの利用にあたり、スタッフがアドベンチャープログラムの提案をした所、午後は何をするか元気ッズに決めてもらいました。

 高学年の一人が『ここでマウンテンバイクしたよね?』『またしようか!!』と発言した所、行ったことがないお子さんは『行きたい!!』『マウンテンバイク?自転車?』と目を輝かせてくれ、すぐに決定しました。

 

 4日、当日早めに着いた元気ッズ。すでにやる気満々。山の上になのでじっとしていたら寒く感じます。早速、鬼ごっこ開始しました。

 国際交流でも鬼ごっこは万国共通。マラウイからの留学生、テニーさんとラオスからの留学生モネさんと一緒に走り回ってウォーミングアップはバッチリです。

 

徳地青少年自然の家アドベンチャープログラム開始

 体育館に集まり、ご挨拶をしてからオレンジチームとグリーンチームの2チームに分かれました。

 オレンジチームは別室に移動し、言葉を交わさず意思疎通を始めるゲームです。誕生日順に円に並ぶのですが、アイコンタクトと手で数字を示し並んでいました。元気ッズメンバーだけではなく、学童クラス、スイミークラス、退会した小学生も参加するので、初めて会うお友達も。お互い、名前すらまだ覚えていない集団の中で少しずつ分かり合う努力をします。瞬発力を競うゲームとフープを使うゲームを終え野外に移りました。

 外の冷たい空気に触れ、小さい小枝を探すゲームで思考を柔らかくした後、ターザンの練習が始まりました。綱にぶら下がり数メートル離れた板の上に一人ずつ乗っていきます。さすが上手にできます。慣れた所で次の段階、板の上に一人ずつ乗っていき全員乗る事を目的に行います。すんなり上手に行かないのですが、それでも笑顔が絶えず、何度も挑戦し、交代に失敗を重ねては少しずつ進歩していきました。

 ターザンをする順番も留学生のテニーさんや高学年から始めることで後から来た人を受け止め、支える役をするのですが、その分途中で失敗すれば、順番が後の女子や体の小さい子がターザンをするチャンスと時間を奪われます。高学年は飽きるほど行い、手が痛くなるほどしたのですが…。誰も失敗する予定なんかありません。少しの気の緩み、思いがけない勢い、慎重にした結果相手にロープが渡せない、などトラブルが続くとフラストレーションは溜まります。大人でもアンガ―マネジメントは大事です。小学生に『穏やかに』『配慮して』お願いを言っても不満や指摘はストレートに出ていました。

 

2班に分かれトラブルと向き合う

 内容は少し違いますが、グリーンチームも同じでチーム内でコミュニケーション力向上を目的とし課題をクリアします。言葉を使わずに足のサイズや睡眠時間の順番をお互い把握し順番に並びます。順番が決まれば輪になってお互いの手を取り、瞬発力を競うゲームをしました。時間が経つにつれ、課題のレベルが上がります。リズムを使ったゲームではなかなか先に進まない苛立ちが露骨になってきました。その中で高学年が言葉をかけ、冷静さを取り戻しゲームに戻る、の繰り返し。

 少しずつ前進する、で良いと思うのです。皆真面目に取り組んでいる中での失敗ですから。ただ、選ぶ言葉一つで状況が変わるという事を知れる機会があるのは大事なことですよね。

 オレンジチームと少し違ったのは皆が輪になって行うレクリエーションが少し多かったことです。グリーンチームは腕を交差しながら手と手をとり、輪を一つにして腕の交差を解く為に皆は色んなアイディアを出してくれました。

 その後はターザンロープに挑戦し、サイズの大きな目的地までターザンして渡る“浮き島渡り”が始まりました。何度も同じ子が失敗して低学年まで順番が回ってこない、と苦情が出ました。涙ながらの訴えはお兄ちゃん達の心を動かし、その子の側で背中を摩りながら色んな励ましを伝えました。『午後から大丈夫かな?気持ちが切り替えられるかな?』と心配していましたが、ご飯を食べれば気持ちはマウンテンバイクに切り替わっていました。

 

これも発達段階ではあるけれど…。

 『早く効率的に解決したい』って小学生も思います。一杯考えて『あーでもない』『こーでもない』と意見交換を行い、結局は時間内に解決できたのですが、反省会と言うには人を攻める様な発言もありました。小学生は思ったことは正直に言ってくれます。その代わり、相手への言葉の選択肢を間違える事も、勢いが強い言葉になり迫力が出る事もあります。

 それをコーチは早めに発見し潤滑油やオブラートになる役割を果たします。お互いの意見を尊重したうえで、選択肢はたくさんある事を伝えます。怒らなくとも伝わるし、視点さえ変えれば相手の表現の意図も分かってくる。ただ喧嘩に繋がるような、人を痛めるやり方は容認できません。色々な言い分があったとしても人に敬意を無くしたやり方はもうしない、と約束してもらいました。

 楽しさファーストと言っても過言ではない元気ッズでも年に数回シビアな課題と向き合う機会を作り、自分を見つめ直すきっかけにしています。この繰り返しがなければ国際交流どころか、コミュニケーション向上に繋がりません。特に低学年にとっては、ついて行くだけで精一杯。理解できただけで素晴しいと思いながら見守っていました。

 

本来ならば高学年向けのプログラム

 私も青少年自然の家の利用にあたり、教職員、引率者研修で同じ浮き島渡りを過去に体験しました。各年代、初対面の男女が混在した中、安全にスムーズに終える為に意見交換をしました。大人のチームでしたから、大体考えている事は一緒で意志統一が多かったのです。ただ、ハプニングは起こるので、その時相手の心の負担を減らす言葉選びに苦慮しました。相手にとって笑顔で対応して『バカにされた。』という印象は避けたいし、沈黙して重いプレッシャーを与えるのも違うと感じますし。前向きな言葉ってすぐに思い浮かびません。だからこそ、の集団活動だと思います。特に元気ッズでは国際交流もしながら活動をする為、日本語が伝わらない事も。相手への思いやりさえ忘れなければ問題解決は早いはずです。小学生のチームで行っているので、予測不能なハプニングもありますが、子ども達にしこりを残さず、『また来週ね!!』と笑顔でお別れできるようにスタッフ一同目配り、気配りをさせていただきますので今後も一緒にたくさん思い出を作り、色んなことを乗り越えていきましょう。

 来月、12月は防府市の右田ヶ岳登山です。岩場の多い山で、腕を使いよじ登る場所もあります。なので、登山と言えどトレッキングだけではなく全身を使ったトレーニングになります。普段の運動不足解消を兼ねて、子ども達と見晴らしの良い場所へ行ってみませんか?保護者様も含めたくさんのご参加お待ちしております。

 

元気ッズ 責任者 中村めぐみ

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