7月14日15日(日曜・月曜祝日)にNAP宿泊とライフセービング海講習を行いました。
7月14日は大幅に予定変更
元気ッズは毎回NAP宿泊時の自由なプール活動を楽しみにしていて、普段のカリキュラムの中で思い付いた事、浮き具を見て閃いた事、コーチに窘められそうな事をこの日に爆発させます。コーチは安全最優先で可能な限り小学生の発想を形にする努力をする日なのですが。
15日に海で予定していたスイカ割についてスタッフ間で検討した結果、毎年ターフを設営する場所から水道が遠い事とスイカに砂が付く不衛生さを考慮し14日に変更させていただきました。その準備を仕切り直す中、2年前のシーカヤックイベントで使用した花火があったことを思い出し、湿気ている可能性があるものの、花火を行う事になりまして。元気ッズ皆で話し合った結果、プール活動の時間を少し削り、夏らしい企画を実行する事になりました。
初めてのスイカ割
大人でも行う機会が少なくなったスイカ割。言葉は知っている、と言うお子さんが多い様にお見受けしたので、ルール説明をしました。私の知っているスイカ割は、置いたスイカから数メートル離れ、その場で目隠しをし、ぐるぐる回って平衡感覚をなくした状態のままスイカを目指し、お友達に誘導してもらいながらスイカを木刀で叩き割る、というルールを伝えました。2個のスイカを徐々に割って欲しい私は低学年から順番で…と考慮していたのですが。1回目の2年生、ふうまくんがいきなりのクリーンヒットで割ってしまいました。
割れたすいかで続行しましたが、その後はなかなかスイカに当たらず高学年の順番に。お兄ちゃん達は要領が良いので、回転数を増やし、ふらふらでスイカに向かってもらいました。さすがに高学年は平衡感覚を取り戻す回復が早かったです。すぐに切り替え、スイカに向かっていました。木刀を振り下ろす数センチの差で空振りだったり、皮だけ削ったり、楽しい時間を過ごし、プールに向かいました。
プールは巨大滑り台で大盛り上がり
花火も控えているので急ピッチでコーチ陣の準備は進みます。プールでは巨大なすべり台を楽しんでいたり、足ヒレを使用して自由に泳いだり、鬼ごっこ?の様な追いかけっこをし、楽しみました。私、中村はスイカ担当。砕けたスイカの食べられる所を洗い、一口サイズに切って冷やします。あっという間にプールが終わってシャワー入浴の時間になりました。
花火に火がつくかなぁ?
皆の期待の目の輝きを見れば見るほど、花火の着火が気になりましたが、点火して良かったです。無事に行う事ができ、自分自身やお友達が火傷しないように、3チームに分かれて1列に並び、配布された花火に着火する様に促しました。水の入ったバケツまで歩いている間に花火は終わり、水に浸けてからまた列に戻ります。持つ花火が終わったら打ち上げ花火です。
『おやつ持って来て良い?』『たまやって言う!!』各自おやつや飲み物を手に玄関前の特等席に座って花火鑑賞会。こんなに好評なら、また企画しましょうね。
直ぐに就寝時間、そして超早起き
花火が終わって時計を見ると21:45!!
22時就寝予定だった為大急ぎで歯磨き誘導をし、それぞれのベッド(笑)へ向かいます。布団に入ってもお話は尽きません。時々聞こえる大爆笑を聞きながらもその内寝静まり、夜は更けていきました。
時々起きるお子さん?寝言?物音を聞きながら、コーチも休みます。
翌日は特別早起きを皆でし、前日スイカ割と花火で出来なかったトランプやウノを早々に行いました。あまりに早く準備が整った為、駐車場のゴミ拾いや館内掃除を手伝ってくれました。
快晴の一日
元気ッズは天候に泣かされるイベントもあるのですが、この日はとても良いお天気でした。朝食のサンドイッチを食べ、学童のお友達と合流して萩の菊ヶ浜へ向かいます。
菊ヶ浜へ到着し、冬季にナッププールで安全水泳講習を行って下さる髙雄先生にご挨拶を済ませ、ライフセービング海実習を行います。
海岸清掃をし、ウォーミングアップを終え海水の温度に身体を慣らしました。毎年ここではアサリを沢山見かけ、小学生はついつい夢中になってしまうのですが、誘惑に負けず講習に集中します。レスキューボードに乗り、パドリング練習と皆で輪になり水中で救助を待つ練習をします。レスキューが必要な機会、なんてあってはいけないのですが。もし、何かに巻き込まれる事があっても冷静に対処できる人であって欲しいと願いを込めて毎年開催しています。
危険は身近にある
この日も午前中の海講習が終わり、我々が昼食休憩をしている間も髙雄先生は1名レスキューに向かわれました。危険は身近にあるのです。大きな事故になる前に危ないな、というシグナルを早めに感じ取り動ける髙雄先生は御年62才でいらっしゃいます。60代とは思えない運動量、瞬発力、パワフルな先生です。大きな波が来る事も水平線を見ていればわかるそうで、事前の危機管理力もピカイチです。さすがオーストラリアでライフセービング講習を受けられた方だと尊敬しています。
午後は浮島まで
菊ヶ浜は海岸から見える位置に大きな黄色い浮島があります。毎年そこまで泳ぎに行くのですが、今年は距離が近く感じる…。距離を泳ぐトレーニングにもなっていたので、事情をお伺いするとその年の水深で位置を決めているそうです。3名1組になり、協力して浮島まで泳ぎます。島に着いてからは飛び込み大会となりました。
何度も挑戦し、前転だけでなく、後転、トリプルアクセル?どんどん上手になっているのが海岸からでも分かりました。
やっぱりアサリ
海岸に帰ってきても、やっぱりアサリ取りに夢中な元気ッズ。何の魅力があるのか良く分かりませんが、頑張って集中が解けたのか?ひたすら砂を掘っていました。
時間になり着替えを終え、菊ヶ浜を出発します。足に付いた砂を気にしながらバスに乗り、おやつタイムになりました。
萩往還の道の駅にて
トイレ休憩を兼ね、毎回買い物体験も行っています。予算内で欲しい物を選ぶワクワク感は自分へのご褒美の時間です。今回はソフトクリームなどの甘い物より、見蘭牛のおむすびやコロッケが人気でお腹にしっかり溜まる物を購入するお子さんが多かったです。体力を使って疲れたのでしょうね、帰りのバスの中は高学年や中学生も爆睡していました。
安全水泳、海講習を終えて
ライフセーバーの髙雄先生は県内のプール監視、海岸の監視等、年中ご多忙でいらっしゃいます。それでも毎年元気ッズの為に時間を割いていただき、冬季はナッププールで安全水泳講習、7月は冬季にプールで行なったレスキュー体験の復習と海での実践的な講習をお引き受けいただいています。
小学生だけではなく、大人だって『暑いから』『楽しいから』のちょっとした隙間に事故の可能性は潜んでいます。私は毎年報道される水難事故のニュースは見るたびに心が痛くなります。泳げるから…、背が高くなったから…と油断をしてはいけないのが、海や川の怖さです。私は海や川は危険だ、という前提で知識と技術を得て楽しい思い出をたくさん作ってほしいと考えています。
ナップで縁があったお子さんには水難事故にあって欲しくない、あってはいけないけれど、もし事故にあった場合でも生き残る手段を知ることで自分の可能性を潰さないで欲しいと願い、安全水泳講習(ライフセービング体験)を行なってきました。4泳法の習得だけではなく、自分が事故に遭わない知識、練習が継続してできるスイミングはNAPの元気ッズクラブだけです。飽きやすい小学生も集団の力を借り、お兄ちゃん、お姉ちゃんと行動を共にすることで視野が格段に広がります。興味がある方は、元気ッズで色々な体験を一緒にしませんか。イベントのご参加、プール無料体験等お申込みをお待ちしています。
元気ッズ責任者 中村めぐみ
コメント