2月 土井ヶ浜遺跡人類学ミュージアム見学&火起こし、セグウェイ体験

具体的な体験テーマは

1)歴史に触れタイムスリップしたつもりで火起こし体験

2)新鮮な料理体験

3)セグウェイやロードサイクリング用の自転車体験

ミュージアム見学だけではせっかく知った知識も時と共に薄れてしまう。何かの楽しい体験を組み合わせ知識の定着が強くなれば知的好奇心をもっとかき立てられる。今回の参加者は小学生16名です。留学生と一緒の時間を過ごす国際交流の中で言語だけでなく価値観の違いを知って欲しいと考えました。“歴史を学ぶ” “身体を動かす”話題提供しコミュニケーションを取りやすい中で多様性に触れます。

 

目次

①行きの道中はひとしきりテレビチャンネル意見交換会

 12日の朝、天気予報通り雪景色。早い集合時間にも関わらず元気に集合してくれた皆さん。今回のイベントは初めて尽くしの企画なので楽しみでいっぱい。レンタカーに乗り下関豊北町へ向かいます。道中美祢辺りは雪が多かったのですが心配していた西市の辺りは雪もなく新しい道路も開通しておりスムーズでした。本日のレンタカーはテレビが観れます。Eテレをつけていたら幼児向け番組のオンパレード。私は情報番組より子ども向けだろうとつけていたら苦情殺到。『バブちゃん(赤ちゃん)向け!!』とお叱りを受け情報番組に変更。オリンピック情報に切り替えました。テレビそっちのけでお話中でもEテレはお気に召さなかった。そんなにオリンピックも興味なさそうなのに!?チャンネル意見交換会をしている内に土井ヶ浜へ到着しました。

 

②弥生時代にタイムスリップ

 土井ヶ浜遺跡は弥生時代の埋葬跡で、国の指定史跡です。史跡では人骨と一緒に埋葬されたものから当時の文化、文明を知ることができます。

 埋葬品から読み解く日本人のルーツや根拠。出土された品、貝の加工アクセサリーや動物の骨等から身分の高さや人の生活環境の手がかりとなる展示物を見ました。3Dの弥生シアターでの映像はわかりやすく弥生人の顔の特徴や説明を骨のキャラクター『ボニー』が案内係で教えてくれます。展示物を見る前に映像を観る事で理解度が高くなり興味も持てました。埋葬された人が西の海岸を向いている事や当時の生活を知りました。

 

 

 

 

③「英雄の死」の展示に衝撃

 リアルな骨ばかりなのでアフガニスタンからの留学生バリさん、マラウイ共和国からのテニーさんは『リアル??レプリカ???』Whyの連続の様でした。その中でも何年前の物であるとか、工夫が見られたとか疑問を吸収しながら撮影していました。皆が一番衝撃的だったのは『英雄の死』の展示だと思います。串刺しのシャーマンに疑問が一杯でした。罪人にしか見えないけれど、手にしていた貝のアクセサリーは高貴な身分の人しか付けられないそうです。こういった歴史の謎を解く探偵役や解説役が学芸員さんの大事なお仕事だという事も分かって良かったです。弥生人は背が低かった事も判明。子ども達は自分の身長と比べていました。また頭蓋骨より人相が解明されていました。『誰かに似ている…。』日本人ですし、誰かのご先祖様かもしれませんね。元気ッズは1月に萩焼作りに挑戦したばかりだったので焼き物の壺をみると作る難しさも伝わりました。当時は貝で壺の模様を付けていたことも判明。美しく仕上げる完成度の高さへの追及。当時の細かい作業へのこだわりが見受けられました。民俗学、人類学、考古学…学びの深さと広さが必要な機会となりました。

 

 

  

 

④骨、骨、骨…のレプリカ展示。

 展示物を見終わり、元気ッズ一行はドームへ移動します。こちらは遺跡の再現をレプリカでしてあり、6つの写真から撮影された骨を探し当てます。全部探し当てたらご褒美があり、間違えても残念賞で赤米や小さな骨?貝?を持ち帰りました。最後は骨の模型パズルを組み立てます。自分たちの体の骨組みを並べていきます。低学年チームは時間こそ掛かったものの無事完成。完成図を見ながら大きな骨から軸にしていきます。『こうかな?』『ちゃんとお手本見てる?』『こうじゃん!』大人が口を出さずともお手本を見ながらできました。高学年はさすがに早く完成できました。また腸骨の内側のスペースの広さで男女の骨盤の違いを知る事が出来ました。新しい発見ができて良かったです。午後からは弥生時代へタイムスリップした感覚のまま火お越し体験につなげます。

 

 

 

 

 

⑤火起こしは大変。

 今回は協力いただいたのは土井ヶ浜周辺の地域活性化に尽力されている海耕舎さん。下関中心にライフセービング、マリンスポーツ、海岸清掃活動等幅広く活躍されておられます。海を知り尽くした遊びの達人より新鮮で美味しい昼食と寒さを忘れる楽しい時間を過ごすことができました。なかなか予約が取れないホテル、西長門リゾートの敷地内にお邪魔して火起こし、ウニ割、セグウェイ体験を行います。

 お腹がすいてきました。火起こしをし、ポトフに火種を付けます。煙が出るまでリズム良く腕を上下させます。木と木が擦り合い、煙が出るまでは早いのですがそこからもう一踏ん張り。火種になるまでラストスパート!『まだ?まだ?』『うぉ~、腕がぁ~』『つかない!なんで~』と疲れた様子。新聞に火が付くまで息を吹きかけます。少し遅い昼食を食べた皆はポトフの後の残り火を利用して焼き芋を作りました。

 

 

 

⑥新鮮な料理体験

 次はウニ割体験です。まだ生きているウニに専用ペンチをグサリと立てて割ります。美味しい所は別のボールに入れ、中身を全て掻き出します。『楽しい!!もう一回したい。』『もっとしたい~。』『順番じゃないけど来ちゃった。』突き立てる事に力が必要なので苦労するお子さんが多かったですが、直ぐに慣れて何回も挑戦しました。『ミョウバンに付ける前だから美味しいよ~。』のお言葉に甘え皆で味見。始めは海のしょっぱさを感じましたがウニの味が口の中に広がります。『美味しい~♡♡』『あ!!ずるい。俺も~。』どんどん試食者が増えていきました。海耕舎さんお勧めの食べ方は朝産み立ての卵かけごはんにウニをトッピングすること。家庭でしたことがないので食べる時間が楽しみです。

 

 

⑦セグウェイやロードサイクリング用の自転車体験

 低学年セグウェイチームは心配しなくても直ぐにセグウェイを乗りこなしています。高学年にはロードサイクリング用の自転車も人気でした。雪が降っても寒さが気になりません。雪が止んでいる時にドローンを飛ばしてもらい空中から撮影してもらいました。上映をお楽しみに。

 『もっとしたい!』『次はこれ!!』『順番がきた~。』セグウェイや自転車をまた楽しんだり、カードゲームで遊んだり。テニ-さん、バリさんをトレーラーハウスに案内したり。個人で楽しみつつも周りに人の気配を感じながら思い思いに行動しました。皆のバランス感覚、運動神経の良さも発揮出来楽しい一日となりました。

 

 

 

火起こし体験、ウニ割り、セグウェイ体験を交代して何度も挑戦しました。

帰る前にお芋が焼け、持ちながらバスに乗り込みました。『それ、まだ焼けてないよ!!』というお芋もガジガジ噛む子も…。喜んでもらえて何よりです。たまたま雪が降ったからこそ余計に火の温もりを感じ、ライフラインの便利さも伝わりました。

 

⑧安全水泳を含めた専門性への取り組み

 NAPは御縁があった子ども達の人生に寄り添いたいと考え企画、運営しています。本人が『これでないと』と選んだ事でなければ意味が無いと考えます。それでなければ大人でも子どもでも続かないのではないでしょうか。

 例えばアスリートの道を選んでも現役を引退してからだって人生は続きます。どんな未来が待っているか分からないからこそ自分らしく人生を歩む為に色んな職業の選択肢を知っておいて欲しいと考え、『職業を知りに行こう』(元気ッズレセプション招待会)企画を開始します。

 安全水泳講座では、あってはならない事故が起きない様に、また事故を最小限に留める様に水中での身の守り方を教わります。備えて行動し、良い機会を待つことができる人材になって欲しい(満を持す)という思いを込めたカリキュラムです。元気ッズの良いところは、人生という長いスパンにおいてお子さんの成長を信じ小学生時代の精神面、体力面から応援できるカリキュラムであることです。文部科学省や教育委員会の制約のないNAPの特性を生かし、親御さんと一緒に子どもの持っている力を信じる教室を目指します。

中村めぐみ

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