萩焼作り体験と萩散策の狙い
◎レクリエーションにおいて新しい留学生と仲良くなる。お互いの距離感を掴む。
◎萩焼を作る過程を知り土に触れるリラックス効果、オリジナリティの発揮を目的とする。
◎萩を散策し歴史に触れる。
①新しい年、新しい挑戦
年齢を重ねると人様の感情の豊かさ、発想の素晴らしさを眩しく思うことがあります。子ども達と接すると特に感じ、その場では気が付かなかったけれど時間の経過と共に感心することもあります。思想をもっと形にする機会があれば本人も気付かなかった才能に出会えるかも知れない。
今月のイベントは知識や技術のインプットだけではなく様々な選択や美的センスを引き出すアウトプットの出来る機会を作ってみました。土に触れ、形を整え思うように作品を作ってみました。人の感情って素晴らしい。自分である程度コントロールできる人になれることも望ましい。その為に集団の中で自分をいかに表現でき、意志を通せる事ができるだろうか。今はまだ成長段階でも10年後20年後の成長を信じ、問える教室でありたいと思います。
②萩セミナーハウスはインターナショナル!?
行くまでの道のりは雪が少し残っていました。バスの中はいつも通り騒がしく声が通りません。今回行く萩は7月のライフセービングイベントでも使用します。初めての利用に皆ワクワク。到着してから部屋に荷物を置き、体育館で遊びます。ボール遊びをそれぞれ楽しんだ後は夕食の時間です。
今回の国際交流コラボレーターの参加者4名。タイからウムさん、中国からスウさん、アフガニスタンからバリさん。3名は11月の荒滝山登山も参加してくれました。そしてバリさんのお友達、テニーさんはアフリカ、マラウイ共和国から留学されています。萩セミナーハウスはインターナショナルな空間でした。アメリカ、センター大学の研究生が来日され同じ日程で宿泊されていました。出会えば『はろー!!』と言え始めた元気ッズ。国際交流の成果がぼちぼち出始め海外の方に積極的になってきました。『オハヨウゴザイマス。』と返答いただき、笑顔の皆。ちょっとぎこちない、けれど微笑ましい小さい交流を積み重ね世界のどこでも生きていける人になってほしい。私の国際交流の願いは手を離れ、よちよち歩きを始めたばかりですが確実に前に進んでいます。
③ゲームを楽しむ事に国境はない
萩セミナーハウスのスタッフ主導のレクリエーションでは元気ッズのチーム力、団結心を試すかのような?試練(笑)の数々。ジャンケンって世界共通ではない事が発覚。タイや中国、韓国の留学生とはできたジャンケン。アジアだけなのかな?バリさん、テニーさんはご存じ無かった!!すぐ覚えてくれましたが後出しで負けていました…。
手繋ぎ風船バレーやジャンケンゲーム、チーム対抗のゲームを楽しんだ後は入浴し自由時間。ウノや人狼ゲーム、相撲?それぞれ楽しい時間を過ごします。高学年男子はずっと人狼ゲームばかり。ゲームの中で騙したり、助け合ったり、違う自分になれる。顔を伏せ、畳をドンドン。傍から見れば『異様』でもうそを暴いたり、アシストしたり盛り上がっていました。ウノを初めてしたバリさん、テニーさん。何度も挑戦して覚えてくれました。
④萩焼作りからオリジナリティの発揮
今回のイベントで一番の目玉は『萩焼作り体験』です。今月のテーマは木石に非ず※としプール活動やイベント内容とリンクしています。
【※意味は木や石とは違って、血も涙もある人間であるから物に感ずる心や喜怒哀楽も持っているし感化もされるということ。】
土に触れた感触はリラクゼーション効果も高いので心を落ち着け脳内イメージを形にしてみます。日頃あんなにお喋りなのに、黙々と着々と作品は出来上がります。この時の集中力の高さは素晴らしい。創作する喜びを知って世界で1つのオリジナル作品を生み出しました。焼き上がりは3月になります。完成が楽しみですね。売ってあるモノとは一味も二味も違う、傷すら愛おしい。だからこそオンリーワンの魅力を放つのです。育児、子育てもそうですよ。優等生の大量生産をしたくて元気ッズをしている訳ではありません。その子がその子らしく生きていく為に体験や経験を繰り返す、それが元気ッズですから。
⑤萩城跡で歴史に触れ思いを馳せる
アメリカの学生から『城を見た』との情報をゲットしていたバリさん、残念ながら城跡なので思い描いていたお城は見れなかった様子。英語ができるって良いですねー。視野が広がり自由度と友達が増えます。萩城跡は何度か来る機会がありましたが、立派な石垣は壮観です。隣の石彫公園で自然の音に耳を澄ませモニュメントに名前を付けてみました。日々生活に追われているとじっと耳を澄ませる時間がサボっているような罪悪感が…。これが心の余裕の無さなのか、性格上のせっかちなのか。音や景色だけではなく様々な発見があります。登り窯を見学しセミナーハウスに帰ります。気付いた事について報告を終え皆の意見を用紙にまとめました。タイからの留学生、ウムさんは2月に帰国されます。今まで一緒に沢山の思い出を作ってくれて有難うございました。最後に集合写真を撮りナップへ向かいます。
⑥ハプニングも想定内?
今回も事件多発。困ったことになった時、個性が出ます。サラッと流せるお子さん、切り替えに時間がかかる場合や我慢している子。でも強さや発想の転換で乗り越えていきます。イベントで学ぶ事とプール活動で学ぶ事、それぞれにおいて体験、経験したことがリンクし人材育成に繋がっています。元気ッズはプールにおいて子どもたち一人ひとりの適正、センス、才能に合う水中競技を選び、人より得意、できることから自分で選びます。この自覚が今後厳しい競技や社会生活へ成長と共に踏み込んだ時大きな心の支えになることを期待しています。言われたメニューだけ取組み、技術の向上を目指すだけでは挫折した時に起き上がり方を知ることはないと思えるのです。元気ッズは様々な水中活動の中で『泳力』は確実にあります。泳力=キレイなフォーム、タイムの速さだけではないクラス運営はNAPでしかできません。世界中から必要とされる人になってほしい。その為に必要な事の洗い出しにコーチ陣も新しい取り組みに踏み出します。2月より専門学校と施設と専門講師の先生方の力をお借りし『小学生に様々な職業を知ってもらう機会』を作る取組を始めました。親子で参加し本物に触れ、将来の選択肢を増やしたい、という願いからスタートします。元々、『キッザニア』が近くにあれば良いのにという発想から始まりました。正直に申し上げますと都会と田舎で施設のある無いにより子どもの選択肢が変わることが許せない、と思ったことが発端です。田舎で子育てする良さがある。でもハンデにはしたくない。今はまだ手探りですがYIC専門学校は県内に多数あり、看護科や介護科も他の市にあるので学べる範囲が広くなれば嬉しく思います。今後も保護者の方にご意見をいただきながら『人材育成への取り組み濃度』を濃くしていきます。本年もスタッフ一同安全な環境の下、子ども達の『やりたい意志』を尊重し思いっきり身体を動かせる教室作りを目指します。
元気ッズ教室責任者 中村めぐみ
コメント