次号(2024.4月号)

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子育ては誰が担う”べき”

「落ちこぼれパパの子育てろん」と題して、地域の情報誌に子育てコラムを連載していたのが20年前。30回に渡って男ばかり3人の我子とのエピソードをあれこれ綴っていたが、当時小学生だった我家の男子三兄弟もあっという間に成長。この度、次男・三男が結婚という人生の節目を迎えて、子どもの成長を振り返り改めて失敗だらけだった子育てを考えてみた。

長男が生まれた平成初期は「子育ては母親が担うもの」という昭和の社会通念が変わり始めた頃。当時NAPではパパを見かけることは「珍しい光景」であったが、今では夕方・土日は殆どがパパ。見送り・出迎えは勿論の事、幼児クラスでは着替えを手伝うパパも多い。「イクメン」という造語が生まれて久しくなるが、今では「当たり前の光景」となった。落ちこぼれの私としては、最近のパパ達には敬意を表する次第である。
とは言え、当時私も熱い想いをもって子育てに関わったつもりだった。しかし、常に「お母さんは?」と問いかけて来る我子に戸惑い、無力感に加え時には腹立たしさを感じたことを思い出す。
「子育てはパパ・ママどちらが担う”べき”か」などと論争が巻き起こった時期があるが、そんな我子の行動を思い出すと、どちらが担う”べき”か…ではなく
 どちらが担った方が子どもは喜ぶか…と考える”べき”ではないだろうか。なぜなら、そう考えると答えが出るし至らぬ喧嘩をせずに済む。なので、あれこれ悩むこともなく家庭内の平和も保たれ、良好なパパ・ママ互いの協力関係が成り立つように思う。

大切なのは我が子にしっかりと心を向け、自分達の都合より子どもの心を優先的に考えるスタンスではないかと…我子も含め多くの子ども達の成長を見た結果つくづく思う今日この頃である。

≪次号につづく≫